映画 『蜩ノ記』

なぜ 10年後に切腹するのかPhoto ?

今年は、蜩 (ひぐらし) の鳴声を聞かないで秋を迎えてしまいました・・・。
例年ですと、夏の終わりの夕暮れ時に、蜩というセミが鳴くのですが、なぜか今年はその音を聞きません。
今日も 10月だと言うのに 30度に迫る暑さでした。
蜩が鳴かないのは、そのせいなんでしょうか ?

さて、本日も家内と一緒に映画を観てきました。
題名は『蜩ノ記』。

「10年後の切腹を命じられた男」という宣伝のキャッチコピーに魅せられて観ました。

この映画は、全国公開に先立ち、9月 10日に皇后陛下がご覧になられたということです。

さて、主人公を演じているのは、映画主演男優常連の 役所広司さん。そして、今年の大河ドラマで活躍している 岡田准一さんも脇を固めていました。

内容を一言で言えば、忠義を守った武士・・・ということなんでしょうが、なぜ 10年後に切腹することになったのか ?
映画を観終っても、その訳が分からないのですね。
そこで、一緒に観た家内に訊いても、「何ででしようね・・・」なんて応える始末。

小生ら夫婦は、だいぶボケが進んでしまっているのでしよう。
葉室麟氏の原作を読まないと分からないのでしょうか。

この映画の監督は、小泉尭史さん。彼が監督した作品で印象に残っているのが山本周五郎原作の『雨あがる』。
この映画も、『蜩の記』と同様に、女性の所作が美しく描かれていたと思います。

ただ一つ気になるのが、主人公たちの筆遣い。
当時は、あんな筆の持ち方をしていたのでしょうか ?
あれでは、紙を汚してしまうのではないか・・・? なんて、余計なことを考えてしまいました。

そんなことを考えて観ていたので、肝心のストーリーが分からなかったかもしれません。

【追記 9日】 原作を読みました。やはり、映画では大幅にカットされていました。
直木賞受賞作品だけのことはありますね。

2014年 日本 129分 ; 監督 小泉堯史 出演; 役所広司、岡田准一、寺島しのぶ 他

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『アナ雪』

大合唱Photo_2

本日、地元の社会福祉協議会で「夏休み・映画会」があったので行ってきました。
演目は『アナ雪』こと、ディズニー映画『アナと雪の女王』です。
もちろん、無料です。

そういうことで、会場は子供たちで いっぱいでした。
ミュージカル風の映画ということで、特に「ありの~ままで~♪」の場面では、子供たちの大合唱。
どうやら子供たちは、DVDでも何回も観ているらしく、この場面で一斉に合唱することは‘ならわし’になっているようで見事でした。

2013年 米国 102分 監督 ; クリス・バック、ジェファニー・リー

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『HERO』 と 道徳

検察官のモラル

木村拓也さん主演の人気連続ドラマ『HERO』が帰ってきましたね。Hero
なんと、13年ぶりなんだそうです。
家内も大好きだった 温和な 小玉 清 さんが、写真で出演していました。
その初回の視聴率が 26.5% だったようですね。

ところで、この『HERO』というドラマが、文部科学省とタイアップして、道徳教育をしているそうです。

つまり、ドラマを通じて 堅苦しいイメージの道徳を、国民に理解してもらおうと言うことのようです。

今回の『道徳の授業』のテーマは何だったでしょうか。
小生は「確証をつかむ」が、今回のモラルのテーマだったと思います。
つまり、冤罪の防止ですね。
最近話題の袴田事件を意識して作られたようです。

まずは、検察の仕事の一番基本的な問題として、「とりあえず、検挙して押さえておこう」という態度は良くない・・・ということですね。

最近の検察は、証拠を捏造したり隠蔽する・・・というイメージになっています。

それでは、信頼関係は生まれませんね。
また、取調べの「可視化」も問題となっています。

いずれにしても、チョンボは駄目よ・・・という基本的スタンスからスタートしたようです。

また、小生は「時効」という制度を廃止すべきだという議論にも一石を投じていると思います。

つまり、今回のドラマでは、時効を目前にした犯人が、欲を我慢しきれず、シッポを出したと言うことですね。
そういったケースは珍しいですが、今までも無くはなかったと思います。
つまり、時効のお蔭で解決したというケース。

しかし、時効によって罪が‘消える’というのは、やはりオカシイですね。

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リリー・フランキーさん

ひょうひょうとした人Photo

最近、テレビ番組で リリー・フランキーさんを身掛けるようになったと思います。

過日も、NHKの土曜ドラマ『55歳からのハローライフ』で主演をしていました。
これは、小説家 村上龍さんの『静岡新聞』の連載小説をドラマ化したものですね。
リリー・フランキーさんは、その役にピッタリだと思いました。

その翌日には、フジテレビ系の『ワンダフルライフ』という番組で MC をしていました。
その日のゲストは、大相撲の横綱 白鵬関でした。
リリー・フランキーさんは、身長 175センチ・体重 62キロなんだそうで、それは 白鵬関が相撲界に入門したときの身長と体重と同じということですね。今では身長 192センチ・体重 153キロという立派な体格な横綱。
リリー・フランキーさんと比べてみて、どれだけ スマートだったかが分かりますね。
ちなみに、白鵬関が 2年前に大学病院で調べてもらったところ、筋肉の重さが 116キロ、体脂肪率 24% ということで、全身筋肉質ということがよく分かります。

ちなみに、ちなみに、小生の体脂肪率も 24%です。

そういうわけで、リリー・フランキーさんの司会ぶりは面白かったです。

彼の場合、一生懸命仕事をする・・・というイメージが伝わってこないのがいいですね。
その点は、仕事が嫌いな小生と似ていると思います。

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「知られざる国語辞書の世界」

『船を編む』Photo

世界の本のベストセラー・・・と言えば、「ハリー・ポッター」シリーズ ?
いえいえ、本の世界一は『聖書』なんだそうですね。
今まで何冊売られたのか、計測不能なほどのベストセラーなんだそうです。

では、今までに日本国内で売れた本のベストセラーは ?

この答えを、衛星放送の一つ、テレビ東京系の BSジャパンで紹介していました。
・・・なんと、累計 1億冊を超えているのだそうですよ。
その日本のベストセラーである「国語辞書」の編纂の様子を描いているのが、昨年公開された映画『船を編む』

どうやら、来る 6月 6日に、BSジャパンでこの映画を放映するようですが、このテレビ番組は、その「前触れ」番組みたいですね。

それにしても、この番組は2時間という長尺でしたが、面白かったです。Photo
メインテーマは「語釈」 (ごしゃく)。
広辞苑によれば、「語釈」とは「言葉の意義の解釈」ということで、ますます分からないですね。
簡単に言えば、言葉を定義するということなんでしょうか。

そこで、今回は、日本を代表する国語辞書の編集者が集まり、「サミット」を開くという形式で、互いの辞書の「語釈」の違いを話し合うと言うということで、『広辞苑』 (岩波書店)、『岩波国語辞典』 (岩波書店)、『三省堂国語辞典』 (三省堂)、『新明解国語辞典』 (三省堂)、『大辞林』 (三省堂)、『日本国語大辞典 全十三巻』 (小学館)、『明鏡国語辞典』 (大修館書店)、の辞書編集者が一同に会していました。

このなかで、一番売れているのが 三省堂の『新明解国語辞典』で、なんと累計 2千万冊を超えているんだそうです。

そこで、まず最初に取り上げた「サミット」のお題が『恋』。
『恋』という一文字を比較するだけでも、それぞれの辞書の特徴や個性が現れていました。

また番組では、語釈を決めるまでの努力の様子が紹介され、非常に面白い番組内容でした。Photo_2
それから、辞書の中で描かれているイラストが生まれる様子も紹介していましたよ。
分かりやすくするために、ドットで記しているのですね。

とくに面白かったのが、なかなか「死語」にならない「ナウい」という言葉。
その死なない理由を知り、面白いと思いました。

ところで、日本で最初に作られた日本語辞書についてもこの番組では詳しく解説していました。
1875年、時は明治時代の初期です。Photo_6
日本の近代化のために官製辞書を作る目的で、当時の文部省からその編纂者に命じられたのが 大槻文彦 (1847~1927)。

ところが、日本語を統一すると言う事業は想像を絶した困難なものだったようで、大槻は日本語を編纂するに当たって「発音」「品詞」「語源」「語釈」「出典」の五項目を徹底的に調べ上げたので、編纂事業が 12年間の長期にわたったようです。

そうして大苦労して編纂された原稿は、「新撰日本字書 『言海』」と名づけられ文部省に提出。
ところが、それを出版する動きがなかったようです。

そこで、大槻は「自費出版」という形をとり、私財を投げ打ち、家族が犠牲になるほどに資金集めに奔走し、推敲と校正に没頭したようです。

こうして収録項目が およそ 4万という『言海 全四冊』が完成したのが 1891年。
実に 17年もかけた自費出版の刊行祝賀式には、当時の総理大臣 伊藤博文をはじめ 榎本武揚 (えのもと たけあき) など、壮々たる人物が駆けつけたと言います。

こうした伝説的な人物のお蔭で、今の国語が「確定」していったわけです。

もちろん「確定」したといっても「固定」しているわけではなく、さまざまな解釈があり、時代とともに変化していくものですね。

再放送の機会があったら、是非、ご覧下さい。

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映画 『テルマエ・ロマエ Ⅱ』

面白かった ! !2014042619110000_2

いよいよ今年のゴールデン・ウイークが始まりました・・・。
と言っても、今年も暦通りの休日。
並びが悪いので、大型連休というわけにはいきません。

そこで、本日は 4月26日で「良い風呂の日」ということで、公開初日の映画『テルマエ・ロマエ Ⅱ』を観てきました。

今月から消費税も上がり、映画館入場料も 今までの「シニア 1000円」が「1100円」に上がっていました。

それはとにかく、とにかく面白かった ! !
お年寄りの口泡を飛ばした熱演も最高でした。

また、女優の松島トモ子さんが熊と混浴していました。
(彼女は、猛獣に二度噛まれたことで有名ですね。)
その熊は、勿論、本物ではないと思いますが、最後の出演者を紹介するテロップの中に「クマ」とありました。
・・・ということは、あの熊は本物だったでしょうか ?

2014年 日本 112分 監督; 武内英樹 出演; 阿部 寛、上戸 彩、クマ、猿、他

(写真は、前回映画館で配られた小冊子)

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映画 『幸福のスイッチ』

父親への反抗Photo

これも、先日 NHK の衛星放送を録画した映画です。
主役は、年頃の女の子を演じている 上野樹里 さん。
いえ、それとも三人の娘を持つ田舎の電器屋のオヤジさんを演じている ジュリーこと 沢田研二さんかな。
彼は、昨年、ザ・タイガースの再結成で話題となりましたね。
その彼が、好演していました。
小生は、沢田研二さんが出演している映画を初めて観ました。

樹里さんとジュリーさん。
偶然でしょうか。

女性が監督の映画だけあって、ソフトに仕上がっていました。

この映画で、上野樹里さんは エランドール賞 新人賞を、また、沢田研二さんは 日本映画批評家大賞 主演男優賞を受賞。
さらに、監督の安田真奈さんは、日本映画批評家大賞 特別女性監督賞、大阪シネマフェスティバル 脚本賞を受賞。
評価の高い映画なんですね。

2006年 日本 105分 監督; 安田真奈 出演 ; 上野樹里、沢田研二

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タモリストラップ 100人にプレゼント

番組特製ストラップ

32年間も続いた 昼のバラエティー番組 『笑っていいとも ! 』 でゲストに贈られる ケータイストラップ。
ただし、女性 100人に聞くアンケート予想が当たった場合のみ贈られるものですね。4

そういうわけで、それをゲットした瞬間のゲストや観客の喜びようは異常なほど。
先日も、和田アキ子さんがゲットしましたが、その際は、思わずタモリさんとキッスをするほどでした。

そのケータイストラップが、朝のフジテレビ番組の景品として 100人にプレゼントされるそうです。

その景品をゲットするには、ジャンケンに勝つこと
時間のある方は、トライしてみてはいかが ?

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安倍首相が「笑っていいとも ! 」に

明日のテレフォン・ショッキングに Photo_2

まさに、テレフォン・ショッキング ! !

今月で終了予定の、タモリさんの昼のバラエティー番組『笑っていいとも ! 』に、なんと、安倍晋三首相が登場するといいます。

安倍さんの秘書という女性が「いいとも~♪」と応えていました。
「国民的番組に出させていただきます。」

それにしても、すごいですね。

安倍首相は、以前にも関西の番組『たかじんのそこまで言って委員会』にも出演。
( 2013年1月13日放送分と同年6月30日放送分で )
現職の首相としては、バラエティー番組出演に積極的ですね。

さて、安倍首相は、スイッチを持つ 100人の女性にどんなアンケートを問うのでしょうか ?

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映画 『太秦ライムライト』

老殺陣師の花道Photo

舞台は京都の映画村で有名な 太秦。
その村で、チャンバラの脇役、切られ役者として生涯を捧げてきた老役者の最後の花道の物語です。

かつてのスターが老いていく様を描いた映画はたくさんありますが、脇役を主役としたこういう類の映画は、感動しますね。
チャップリンの名作『ライムライト』をモチーフにしています。

映画やドラマは主役を盛り立てる脇役がシッカリしてこそ、栄えると言われています。

会社でも軍隊でも、組織というものは「名参謀」がいてこそ、その組織はまとまり 発展すると思います。

家族でも、かつては 内助の功 があって、主人は出世していきました。
ところが現在では、夫婦での脇役が旦那さんであることが、スッカリ定着してしまった感じがします。
( おっと、失礼しました。現代でも、マー君の奥さんである 里田まいさんの内助の功は有名ですね。)
我が家の場合は・・・、主役は家内です ! ?

さて、この映画の魅力は、なんといっても主役の殺陣師、福本清三さん。
そこにいるだけで、ひとつの「風景」になっています。

2014年 日本 102分 監督 ;落合賢  出演; 福本清三、山本千尋

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