師弟関係を築く
可愛がってもらえない若者
小生は、鍛冶屋です。
鉄を殴ったり削ったり、焼いたりするのが仕事です。
最近は、機械もコンピューターで制御されておりますので、そちらのほうの勉強をしなければならないのですが、めんどうくさいので若い人たちに任せてしまいます。
とにかく、技術の世界は日進月歩なんてものではありません。秒進分歩です。あまりの速さでついてはいけません。
そして、古い技術は容赦なく捨てられていきます。それに伴って、人間も捨てられてゆきます。
しかし、人間なんて気まぐれなもので、捨ててしまったものに価値を見出すことがあります。
つまり、問題が起こったときに、原因を追究するのですが、その際に過去を徹底的に追及することがあります。
すると、捨ててしまったものの中に、大切なものが潜んでいたことに気がつきます。
最近では、職人さんの「かん」や「こつ」が見直されています。
ところが、その「かん」や「こつ」なんてものは、そう簡単には伝わりません。
やはり、人間関係の中で、徒弟関係を結び、先輩にしごかれてようやく身につくものですね。
中には、天才もいますが、やはり最初は、よい師についています。
ところが、戦後民主主義教育の中で、個人主義、平等思想が蔓延して、上下関係を築けない人が増えてきていると思います。
せっかくいいモノをもっているのに、原石を研がずに年齢を迎えてしまう人が多いのですね。
おおくの人が、個性を発揮しないで、終わってしまっております。
非常に、もったいないと思います。
その点、アジアからの研修生らは、素直で真剣です。
なのに今の日本の経営者の中には、その中国からの研修生を、安い労働力として使い殺しをしているの人がいます。
今朝の新聞では、そうした研修生らが失望して、逃亡するケースを紹介していました。
学問の世界でも同様のようですね。
『ゼミ』に真剣に参加しない学生が増えているようです。
もっとも、サヨク的な教授が増えているので、そんな人のゼミには真剣に参加できませんよね。単位を貰うために、仕方なしに聞いているんだそうです。
最近では、大学も高校とタイアップして、研究に取り組んでいるそうです。
実際の企業でなくて、高校生と一緒に勉強することで、基礎学力を見直す機会を得られるのだそうです。
むしろ、専門的知識を吸収しようとする意欲は、大学生よりも実業高校生のほうが強い傾向にあると思います。
素直な高校生のほうが、可愛くて、師弟関係を結びやすいのかもしれません。
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