旅行は体力勝負
以前、中国人が日本に来るときは、ベトナムからの難民船に潜んで不法入国するのが常でした。
静岡県の清水港にも、海上保安庁に保護された難民船が暫く係留されていましたが、衛生上の理由か、焼却処分されたようです。
保護された中国人が身に着けているものは汚れた人民服みたいなもので、食事を与え、健康が回復するのを見計らって強制送還されました。
ところが現在、中国人は旅行者として大金を持って日本の買い物ツアーに参加しています。
身に着けている衣服などは、清潔で、体も健康的です。
北は北海道から、南は沖縄まで、日本の観光地に中国人の旅行者がいないところがないぐらい、大挙して中国人は日本を訪れています。
先日も、大阪での新作のスマートフォンの販売のときに、列に割り込んで騒ぎを起こした中国人の様子が報道されましたが、なんとも勇ましい様子でした。
このように、たった 20年で、中国は大きく変わりました。
実は、今から約十年前に、中国人一行を、出来たばかりの中部国際空港 (セントレア) から観光バスに乗せて、静岡県を回り、お台場から新宿の都庁横のホテルまで送ったことがありました。
中高年の女性が多く、服装は人民服みたいな感じで、化粧も毛染めもしていませんでした。
しかし、当時、高価な日本製のデジタルカメラを持っていました。
そうした様子を見ると、富裕層なんでしょうね。
中国語はよく分かりませんが、話を聞くと、日本に輸出するための雑貨を製造している会社を経営している人たちのようです。
そこで、彼女らが作った雑貨を販売しているという「百円均一」の雑貨店を視察するために日本に来ていたようです。
当時、中国では 2~3円で作られたものが、日本で 100円で売られていた様子に衝撃を覚えていたようでした。
そんな彼女らが 「ヨッコラショ ! !」とバスに乗り込む姿が印象的でした。
そんなに若くはない様子でした。
その後、日中交流事業による若い中国人研修生を送迎するアルバイトもしましたが、中国人が、急激に垢抜けていく様子に驚きました。
服装も、人民服からモダンなものになり、そして高級品になっていきました。
そして最近は、白髪の中国人を見ることは、めったにありませんね。
そうなんです。日本に来る中国人は若いのです。
中国人のみならず、外国人旅行者は、若い人が多いのですね。
逆に、中国を旅行する日本人はリタイアした年寄りが多い感じがします。
この違いは歴然としています。
このように、外国人の旅行者は、比較的若い人が多い反面、海外を旅行する日本人の年齢は高いのですね。
海外の観光地で出会う日本人は、小生のような白髪の人が多いと思いました。
海外旅行だけでなく、国内のツアーの参加者は、ほとんどがご高齢の方です。
小生も、円が 1ドル = 70円台のときは、円高を利用して、積極的に近隣諸国に行って来ました。
そして、円が 100円台になってからは、もっぱら国内旅行を堪能しています。
特に、大型船のクルーズは、高齢な方でも安心して楽しめます。
しかも、驚くほど安価なのですね。
飛行機や列車の旅もいいですが、船旅は贅沢な時間の使い方が出来ます。
そうしたご高齢の旅行者の話を伺うと、体も心も固くなってから旅行を始めるのでは遅い・・・と言っておりました。
もっと若ければ、旅行の幅も広がっただろうとザンネンがっていたのが印象に残りました。
そういうわけで、小生は50歳代なんですが、思い切って長期旅行をすることに決めたのです。
そんなわけで、仕事やブログの更新をサボって、旅行三昧しています。
・・・と、言い訳をしています。
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