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はしご外し

組織の原理T_science_a15

世間を騒がしている STAP騒動。
いよいよその論文の共同著作者の中の管理責任者が出できて釈明していました。

それを聞いていて、小生の父を思い出しました。

機械の製図屋として地方の鉄工所に勤めていた父でした。
戦後まもなくアメリカから輸入した「品質管理」に触れた父は、それをライフワークとして定め、その普及に努めました。

しかし、当時は管理者とは経営者と同義語で、会社の製造過程に管理部門を作ると言う発想はありませんでした。

とにかく「標準化」そのものが「標準化」されていない時代。
「品質管理」とか「標準化」に関するテキストを作る必要性を感じ、その草案を書いて某大学の教授に見てもらいました。

すると翌年、その某教授は、自分の作品として父の書いたテキストを公表したようです。
そのとき、父は学会の「体質」を知ったと言います。

父が 30歳になった時の出来事でした。

その後、父は 「組織」の研究を深め、組織の中で管理部門を動かす方法として小グループを編み出し、それを「標準化」したようです。

ところが、会社組織が複雑化、肥大化する中で「品質管理」は社内の「管理部門」だけでなく、外部の第三者機関として組織され、監査行為をするような格好になってきました。

そうした「公正」な判断によって、日本の高品質は世界から信頼を得るようになったようです。

こうして「品質管理」は、外部認証組織として変貌し、その権威を持ったようです。

しかし、その「権威」は、欠陥ばかりを指摘して自らの責任は持たない「特権貴族化」し、さらに独善的になったので、いまや、その末路は「労組貴族」と同様な様相です。
つまり、形骸化ですね。

そういうわけで、中国やベトナムでは「ISO 14000」は、社壁のデザインとして活用されています。

話を元に戻すと、現在、騒動中の STAP現象は、ゴースト化したようで、今や問題は、その組織としての責任問題になっているようです。

「責任回避」、いわゆるトカゲのシッポ切りですね。
理研は保身行為に走っているようです。

本来なら、追試ができない研究は、普遍性がないものとして ボツ です。

しかし、その研究を完全に捨ててしまった場合、他のところで追試で成功したら、その研究成果は追試に成功したところに取られてしまう可能性があります。
そうなれば、理研の権威は損なわれ、それによる「利権」も失うことになります。

そこで、今回のような政治色の強い「玉虫色」の会見になったようです。
そんな感じで、研究者と言うよりも人間の「欲」が前面に出てしまった感じの会見でした。

日本のトップのシニア学者がこんな体たらくでは、日本人科学者の信頼性は、かつての ES細胞の韓国のように、地に落ちてしまった印象です。

日本の科学会が利権にまみれていることは、原子力災害のときでも明らかになりましたが、若者が上ったたはしごを外すような「学会」ではね・・・。

‘はしご’を外され、屋根に取り残された若き研究者は、「SATP細胞はあります、200回も作りました。」と叫び続けます。

今や、韓国や中国の科学者が世界から疑問視されているように、今後の日本の科学者の研究姿勢・倫理観が問われることになるのでしょうか。
そうして、日本在住の研究者のノーベル賞は、離れてしまって行くのでしょうか。

これでは、日本の有能な科学者、技術者は、欧米に流れる一方ではないでしょうか ?

ところで、今回問題になったのが「理研」の「利権」「権威」。
そして、その無責任さ。
そうした無責任な特権貴族の末路はどうなっていくのでしょうか ?
「没落」の一途なんでしょうか ?

そんなことはありません。
その権威にすがる人がいる以上、その組織は存続するでしょう。
また、官僚組織のように、寄生虫としてしぶとく行きぬくの「組織」もあります。

こうして、無責任体制が続いていくと思います。
残念ながら、これが、人間の組織とか体制の本質ではないでしょうか ?

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