ジャパン・プレミアム
外国から帰還すると、日本という国が良い国であることを改めて感じるものですが、その一方、日本国中、老人だらけであることも改めて感じます。
さらに、いつまでも高齢者が権力を持ち続けていることも、日本の特色だと思います。
そこで、小泉純一郎さんが自民党総裁のとき、自民党議員の定年制を敷いて、当時、最長老だった中曽根さんや宮沢さんに引導を渡したことは、小泉さんの英断だったと思います。
やはり、どんなに壮健であるとはいえ、ヒトが 75歳を超えれば、それなりに老化していて、その責務に絶えうるだけの脳力は保てていないと思われます。
そうした高齢者が、いまだに日本の経済を牽引していると思い込んでいることは、小生は問題だと思います。
たとえば、東アジアを歴訪する日本の経済団体の面々は、まるで敬老ツアーみたいです。
その相手をする東アジアの代表者は、30から 40歳台の壮年です。
つまり、日本を除いた東アジアでは、国家の運営を壮年に任せているのですね。
そういうわけで、会議があっても頭の回転の速さが違いすぎて、話になっていません。
当の日本人は、日本語のせいにしていますが、自分が高齢であって、会話の速度についていけてないことに気づいていないことは、ある意味、滑稽です。
そうしたこともあって、日本人は商談が下手で、同じものでも、他国と比較して高い値段で買わされていると思います。
その商談が下手な傾向は、日本人女性にも言えることです。
争いを避けるためなのか、相手の言い値で買ってしまう傾向があるとおもいます。
そういうわけで、世界的な傾向で、ジャパン・プレミアムが広がっていると感じるのですね。
つまり、外国の人たちは、日本人は高値で買ってくれるものと思っているのですね。
たとえば、韓国に行くと、若い女性観光客に対して「あなたは、日本人ですか、それとも中国人ですか ? 」と訊ねます。
ベトナムでも、若い女性の観光客に対して「あなたは、日本人ですか、それとも韓国人ですか ?」と、必ず訊ねます。
そして、その後の対応の仕方が まったく違ってくるのですね。
事実、数年前のベトナムの物価は、まるでタダみたいでした。
しかし、現在では、日本とそう変わらないところまで来ていると思います。
その理由は、ベトナムが超インフレであること以上に、日本人に対してのみ「特別価格」を設定していると思うのです。
それは、観光客だけでなく、一般的なビジネスでもそんな傾向があると思います。
さらに驚いたことは、日本という国は、わざと高値で買っているとしか思えないのですね。
特に、化石燃料の輸入の場合にその傾向が顕著だということです 。
なぜそんなことをするかというと、日本に優先的に化石燃料を回してもらうためではなくて、日本の「政・財・官」のエネルギー利権のためみたいですね。
たとえば、原子力発電を維持するために、わざと他のエネルギーコストを高くして、相対的に原子力発電のコストが低いものであるかのように印象付けていると言う話もあります。
そうした傾向が、エネルギーだけでなく、食料品輸入にもあって、それで日本人は、世界的にみて、同じものでも他国と比較して高く買わされているということになっているというのです。
こうしたことが、TPP交渉が進捗するにつれて明らかになってきたということです。
どうしてこんなことになってしまったのかというと、日本の交渉者が高齢者、あるいはその裁決権者が高齢者であることが原因で、つまりは、頭の回転の遅い年代が、いまだに幅を効かせているからなんだそうです。
あの、若くてピチピチのAKBでさえも、時が来れば、潔く引退しています。
それなのに、いつまでも老人が権力にしがみついている姿は、守銭奴というか「老害」そのものだと思います。
そうしたことになってしまった背景には、戦後の家族関係の希薄化があって、老人にとって頼れるものはカネのみ・・・という寂しい実情があるからだと思います。
そうした意味では、日本は、もはや「敬老国家」ではないと思うのですね。
そうしたことを白髪頭の小生が書いているのも、滑稽です。
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