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映画 『東京五人男』

戦後の配給をコメディーPhoto

NHK BS で放映した映画を録画して観ました。
これは、先日、文化勲章を受章した山田洋次監督の日本の名作 100選のひとつです。

昭和 20年製作と言いますから、終戦直後の映画ということになりますね。

東京の本物の焼け野原を舞台にした実録コメディー映画なんですが、これを作ったとしてもどこで上映したのでしょうか ?
少なくともあの頃の東京では、映画館らしき建物は見えませんでした。

それに、あんなに沢山の人を 映画作りとは言え どうやって集めたのでしょうか ?
そもそも物資不足のどん底の中で、映画をつくる余裕なんてあったのでしょうか ?
あの多量の物資をどうやって集めたのでしょうか ?
考えるほど疑問が湧いて出る映画ですが、当時の人たちの復興にかける意気込みを感じました。

メチルアルコールを混合した合成酒とか、隠匿物資とか、星空風呂とか・・・当時の庶民の生活がよく分かります。
そして、戦後のベビーブームになる理由がよく分かりました。
何しろ何も無い時代。
夜になってもすることが無い。
避妊具も無い。
子供が増え放題になるのは当たり前ですね。

ところで、現在の生活保護家庭の数は、戦後を上回っていると言います。

しかし、この映画を観て、明らかに違うことは、今は物資も情報も溢れています。
ラッシュアワーの すし詰めの電車は今も昔も変わりませんが、この映画には出てきませんが、戦争直後のしばらくの間、電車に乗るお金の無い人は、線路を歩いたものでした。
そうして、学校や会社に向かったものでした。
ところが現在、線路を歩く人は天国に向かって歩く人 ?
モノがあるのに希望が無い。
頑張ってもそれが反映されない。それが現代ということなんでしょうか。

それにしても、このコメディーは、ザ・ドリフターズを髣髴させる部分がありました。
本当に、よく作ったものだと感心しました。

1945年 日本 モノクロ 84分 監督 ; 斉藤寅次郎 出演 ; 古川ロッパ、横山エンタツ、花菱アチャコ、石田一松、柳屋権太楼 ほか

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