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貨幣経済

不安定なベトナム通貨

江戸時代、朝鮮通信使という一行が、しばしば朝鮮から日本の江戸に登ってきたそうですね。
その際、大阪の乞食が貨幣を恵んでもらっていた様子を見て、当時の朝鮮人は驚いたそうです。

つまり、朝鮮では乞食とは物乞い。つまり、モノを恵んでもらう哀れな人と言うことなんですが、日本の乞食の場合は、貨幣を恵んでもらい、それで好きなものを買っていると言うことに驚いたと言うのです。

それと逆なことを、小生はベトナムで体験しました。
つまり、地方では、貨幣よりもモノの方に価値を置いている様子なんですね。

それほど、自国の通貨のインフレが激しく、カネを持っていてもその価値がどんどん下がって行き、分厚い札束を積んでも僅かな物しか買えない地域があるのです。

小生は、今の地球上では、貨幣圏が隅々まで浸透していて それが安定していると信じていましたが、どうやらそうでもなさそうです。

そういえば、昭和初期に後藤新平が冷害に苦しむ東北地方を訪れた際、いまだに貨幣経済圏でないところがあったことを指摘した記事を読んだことがあります。
確かに、かつてのNHKの連続テレビドラマ「おしん」を見れば、そんな部分がありましたね。

現在の日本は、金があれば何でも買える時代で、逆に、金がなければ何もできない・・・と思っていますが、考えてみれば、それが敷衍されたのは最近のことなんですね。

つまり、貨幣経済が成立しているから暮らしが豊かであるとか、生活が楽であるということになるのですが、この南国の地を訪れると、そうとも言い切れないことを感じました。

小生が訪れた地域は、食料は自給自足で、尚、余れば、それを金や他の物に換えていました。
また、電気がなくも、その生活を堪能しているようでした。

なければないで済んでしまうのですね。
逆に、暗い夜に灯りをつければ、無数の虫が寄ってきます。

また、多世代の家族で生活している地域では、互いに助け合っているので、そんなに金がなくても生活には困らない様子。

・・・ちょいと極端な書き方をしてしまいましたが、貨幣よりもモノのほうに価値がある国や地域が以外にも多いと言うことです。

Photoところで、ベトナムは社会主義の国のはず。
ところが、日本の生活保護制度のように、ベトナムの国民が社会保障の恩恵にあずかっている様子は確認できませんでした。

そんなベトナムにも、最近、急激に中国製品が溢れています。
さらに、日本の廃品なども溢れています。
日本とは、また違った意味で、モノに溢れた国、それがベトナムですね。

現在、日本はベトナムに対して港湾の整備や、道路、橋の整備をしています。
そうして地方にも物流が進めば、貨幣圏が広がり、ベトナムは飛躍的な発展を続けるでしょう。

さらに、学校の開設、小児の予防接種など 日本のボランティア団体の活躍も活発ですね。

皮肉にも、日本がインフラを整備して、中韓がそれを利用して儲けている・・・、そんな図式が成立しているようですね。

非常に活況に満ちていましたよ。

それにしても、経済成長の割りにインフレ率が高いと言われます。
その理由は、国の通貨であるドンを国外に持ち出すことは禁止しているのに、外貨、特にドルを入れているようなんです。

どうやら、ベトナムから離れたベトナム人が母国に多額の仕送りを続けているようなんですね。
また、中国との国境付近では、中国元で取引が行われている・・・
それで、全体的にお金が増え続けているようなんです。

だから、いつまでたっても価格が固定しないのでしょう。

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