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拝金主義 - 4

もったいない は 不経済

「この車はエコだ・・・」と言う時、この場合のエコとは エコロジー (環境問題) のエコ なのか、エコノミー (経済) のエコなのか、迷いますね。
とにかく、燃費の良い車のことを エコ といいますから、排ガスによる大気汚染が少ないということで エコロジーと思いますし、家計に優しいということで エコノミーとも思います。

そういうことで、現在の車の性能の良さというのは、燃費がよいということ、環境に優しい・・・ということになるみたいですね。

ところが、小生が小学生の頃、性能の良い車とは、馬力の大きい車のことでした。
つまり、同じ排気量でも、馬力やトルクの大きいほど、良い車ということでした。
たとえば、ゼロヨンといって、スタートから 400メートルの地点まで 何秒で到達するか・・・というのがカタログに掲載されていました。
燃費なんて、二の次、三の次でした。
高度成長期の時代は、燃料をガブガブ使っても もったいない なんて思わなかったものでした。Photo_3

その もったいない・・・という言葉を世界に広めたのが 04年度のノーベル平和賞を受賞したケニアの環境活動家ワンガリ・マータイ さん(写真) でした。
残念なことですが、彼女は 先月の 25日、71歳で亡くなりました。
彼女は環境活動家として、はじめて平和賞を受賞しました。
その環境問題を解決するには、日本の美徳である 捨てるのが惜しいという心、 モノを大切にする心、そして 質素倹約が有効だとしたのですね。

つまり、消費量が効率的で少量なほど、エコだということになります。

しかし、燃料を売るほう側としては、たくさん消費してくれたほうがありがたいはずです。
ガソリンスタンドでも、たくさんガソリンを買ってくるお客さんほど 上客 ということになります。

とにかく、景気のよい時代は、大量生産、大量消費ということで「消費は美徳」「贅沢ほど美徳」という時代でした。
当時の経済的という意味は、たくさん売れるシステムのことを指していました。
つまり、経済が回れば回るほど、それが経済的だと思われていたのです。

ところが、環境問題が話題になると、公害の元になる排気ガスなどを規制するようになり、その頃から、排気ガスがきれいな車、燃費の良い車を作るようになりました。

燃費の良い、つまり燃料費が節約できる車ほど、エコな車と言うことになり、そのころから経済的・・・という言葉は、家計に負担の少ないという意味で使われるようになったと思います。
つまり、「消費が美徳」から「節約が美徳」という時代になっていくわけですね。
そうすると、経済全体がしぼんでしまいました。

そういうわけで、もったいない は、昔の言葉の意味では経済的ではない、つまり 不経済 ということになります。

つまり、エコロジーエコノミーとは、両立しないということなんですね。

質素倹約で好景気ということは、今の経済学ではありえないということです。

今の経済学では、経済の動機が欲求ということですから、その欲求を抑制することは、経済が活性化しないということになります。

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コメント

あらま様に一票

投稿: おばQ | 2011年10月 7日 (金) 20時17分

おばQさま、ご賛同をありがとうございます。

投稿: あらま | 2011年10月 8日 (土) 00時13分

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