« 拝金主義 - 7 | トップページ | 拝金主義 - 9 »

拝金主義 - 8

カード社会

シェークスピアの戯曲で、しばしばユダヤの商人が悪人として登場します。
カネを貸して利益を得る。・・・・今の銀行の‘はしり’みたいでね。
昔は、そうした「人のふんどしで商売」をすることを「悪行」「奸業」として見下されていたそうです。
つまり、利子をつけて金を貸すことは不道徳・・・という考え方があったようでした。
日本でも、江戸時代の階級制度では、「士農工商」と、商人は最下級でした。

しかし、今や、銀行は国家と一体となって、庶民のカネをコントロールしています。
たとえば、もうすぐ破綻が見込まれる日本の財政なんですが、もし日本がデフォルト (債務不履行 - 借りた金を返せない) したら、銀行などに預けていた、1000万円以上の我々の預貯金は没収されることになっているようですよ。

そんな具合に、銀行と言うところは、国家の手厚い保護を受けながら利益を得ています。
その利益を国民に還元しないので、銀行ばかりが焼け太り、中小・零細企業はいよいよ苦しみ、格差は拡大するばかりです。

他の企業は潰れても、なかなか潰れないのが銀行です。
その銀行の主な仕事は、カネを貸すことでした。

つまり、何か事業を起こす人がいたら、利子をつけてカネを貸して応援したものでした。
そうして、個人では出来ない大事業が、融資によって成し遂げられるようになったのですね。
つまり、銀行は、かつては資本家の味方だったのでした。
そうして社会が豊かになると、庶民もカネを借りることに違和感が無くなってゆき、「借金は悪だ」という従来の考え方から「借金も財産」という具合に変わっていくのでした。
つまり、お金を貯めてからモノを買う・・・というライフスタイルから、モノを買ってから、ローンを組んで支払おう・・・という具合に変わっていったのです。

それに便乗 (悪乗り) したのが、消費者金融
生産者にお金を貸すのではなくて、消費者をターゲットにして金を貸す業者です。

でも、サラリーマンが事業家のような将来的発展が見込まれるはずがありません。
そこで、暴利で貸し付けるわけですね。
当時のテレビコマーシャルは、そうした貸付業者の広告で溢れていました。

更にそれを助長したのがクレジット・カード
つまり、支払い代行業です。
それを利用した人の中には、現金を持ち歩かなくても良い・・・という便利さに加えて、将来払えばよい・・・という安易な考え方になり、結局、カード地獄、自己破産となっていくわけですね。

そして、銀行消費者金融業者支払い代行業者とがグルになっていたことも、わかりましたね。

さらに、その借金で苦しんでいる人を助けようと言う名目で、たかってくるのか弁護士たち。
支払いを整理して、借金を軽くします・・・なんていう触れ込みなんですが、実際は、皆さんが現実を見て知っての通りです。

そういうわけで、事業者が融資を受けることは仕方のないことですが、消費者側の立場として借金をすることは良くないことです。
そうしたことを、かつては宗教家、倫理学者、道徳家らが教えていたのですが、今のお坊さんが葬式仏教に奔走しているように、今のいわゆる教化団体は集金に目が眩んでいて、つまり、拝金主義に囚われていて、庶民を正しく導こうとはしていないのですね。

そんな具合ですから、個人も国も、企業も地方も、借金が膨らむばかりです。

ですから、もう一度、基本に戻って、考え直す必要があると思うのです。

なのに、肝心要の経済学者も拝金主義に囚われて、欲の経済学以外の新たな経済学をつくろうという気持ちにはなれないようです。

そんな経済学者は不要です。

|

« 拝金主義 - 7 | トップページ | 拝金主義 - 9 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/131161/52955610

この記事へのトラックバック一覧です: 拝金主義 - 8:

« 拝金主義 - 7 | トップページ | 拝金主義 - 9 »