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拝金主義 - 12

価値の創造

映画『フーテンの寅さん』シリーズで、名役者だった 故 宇野重吉が扮する画家が、とらや に居候するシーンがあったと思います。

その画家は著名な画家で、迷惑を掛けたがお金がないということで、小さな紙にチョコチョコとせき、それを古本屋のところへ寅さんに持たせるのです。
そうすると、目利きの効く古本屋は、その線が著名の画家が記したものだと分るのですね。
そこで、寅さんに 7万円を持たせるのでした。
そうすると、欲が出た寅さんは、居候の画家にもっとたくさん線を引くようにせがむのでした・・・。。。。

凡人が線を引いても誰も振り向かないのに、達人が線を引くとそれを求める人が現われるのですね。

このように、芸術とかお宝には、素人には分らない価値があるようです。

ところが、工業製品の場合は、達人が作ったものでも ルーキーが作ったものでも、寸法さえあっていれば価格は同じなんですね。
ところが、その同じモノでも、有名人が手にすると価値が高まる場合があるのです。

同じボールでも、小生が持ったボールと長嶋茂雄が持ったボールとでは、価値が全然違います。

そうした性質を利用して、モノに付加価値を付けて、経済を活性化させようとする努力が盛んです。

しかし、そうした売り手の努力とは裏腹に、日用品の場合は、より安いものを求める心理が買い手にはあります。
同じものなら、安いほうを選ぶのですね。

そこで求められるのは、「安心」「安全」「確実」「美しさ」などです。
同じ価格のリンゴが並んでいたら、見栄えが良いものを選びますね。
さらに、ギョーザにしても、少しぐらい高くても毒のない日本製を選びます。

そうした選ばれるモノをつくろうという努力が、製造界なされているわけです。
それが難しいのですね。

自分では価値があると思っても、他人がそう思ってくれるとは限らない。
そこがまた、面白いところでもあるわけです。

このように、価値を創造することが経済学の目的の一つとなっています。
いわゆる錬金術とは異なるのですね。
経済学を説く学者様は、その違いを説明して健全な経済に導く義務があると思うのですが・・・。。。。

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