« それでも新幹線に乗りますか ? | トップページ | 銀行よ、税金を払え ! ! »

石原都知事の非脱原発論

『BS フジ プライムニュース』

新聞のテレビ欄に「石原慎太郎知事生出演 脱原発依存にモノ申す」とあったので、その番組を視聴しました。

その番組の中で石原氏は、「原発の代替エネルギーがない以上、今後も原発に頼ることは当然。」とし、 「日本人が脱原発に傾いているのは、原爆の体験で原子力に対してトラウマを持っていることと、福島第一原発の事故で、センチメントになっているからだ。」と指摘。
さすがに、原発推進が右で、脱原発が左・・・なんてことは言わなかったでした。
そして、「日本には原子力を安全に管理する能力がある。実際に、フランスは管理しているではないか。」と解説。

その発言対して司会者が「フランスは地震の少ない国。日本と同列に論じるのはおかしいのではないか。」と問うと、石原氏は「日本が地震が多いのは分りきっている。それを乗り越える技術力は日本にある。」と応えていました。
「福島第一原発のようなチャチなモノを作ったこと、あるいは津波に備えなかったことは、官僚や東電が利権に目が眩み、安価なものを作ったから。」とバッサリ。「これからの原子力政策は利権から離れて、冷静に討論しよう。」と呼びかけていました。

それを観ていた小生は、死刑反対論者が、肉親を殺されたら死刑推進論者に変わった事例を思い出しました。
東京都は、福島県から電力を供給してもらっていたのに、そのリスクは福島県に押し付けていたのです。
もし、東京都に原発があって、その原発がメルトダウンを起こしたら、石原氏は上記のようなことを言えたでしょうか ?

原子力発電は最初から「トイレのないマンション」と言われているように、技術的な問題を先送りしてスターとしています。
つまり、確立した技術の上で成り立っているのではないのですね。

例えば、質量に十分な時間を与えるとどうなるか・・・。
答えは、‘0’。
つまり、全ての物体はいずれは蒸発してしまうのです。

つまり、半減期が何万年もするという高いレベルの核廃棄物は、いずれは蒸発してなくなってしまうでしょう。
しかし、その前に、それを閉じ込めている容器のほうが先に錆びたり劣化して蒸発してしまうのです。
そうしたら、またその上に容器で被えばよい・・・なんていいますが、その情報を何万年後の子孫に正確に伝えることが出来るでしょうか。
そんな長い期間、冷却し続けて、放射能洩れのないように管理し続けることが出来るでしょうか ?

そうした基本的な問題すら解決されていないのです。
さらに、その管理を誤れば、メルトダウンする危険性があり、いったんメルトダウンしてしまうと抑えることは出来ないのですね。
そのことは、福島第一原発が証明しています。

確かに科学は素晴らしいですか、科学なんて、所詮、人知です。
人間のすることに、絶対とか完璧なんてありません。
そう言う事実があるのですから、人間は謙虚になるべきでしよう。
いみじくも、同番組で、石原氏はこんなことを記していました。

2011080321480000

それならば、脱原発を批判するなんてことはオカシイと思いますよ。
我欲を抹殺して、原発を止める・・・なら、筋が通ります。

最後に、司会者の「次期首相として頭に浮かぶ人は ? 」という問に対して、石原都知事は「小沢一郎」と答えていました。
「小沢は、権力や財力があっても、言葉がない、イデアがない・・」と言っていたのに・・・。

そして、石原氏はカメラに向って「亀井。シッカリしろ ! ! 」と、吠えていました。

・・・ もう、言っていることが 支離滅裂
そんな具合で、かつての石原さんのような精悍さは覗えませんでした。

もう、このような老人たちには任せられませんね。

|

« それでも新幹線に乗りますか ? | トップページ | 銀行よ、税金を払え ! ! »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

石原さんの原発に対する発言は正論だと思いますよ。
少なくとも、カジノ都市とか、大阪を東京と並ぶ大都市に、なんて発言しながら
脱原発なんて唱えてるどっかの市長より、よほど経営者としての責任感はあると思います。

ただ石原さん自身がアイデンティティがふらついてるっていうか、
アメリカの強欲資本主義に便乗しなきゃ生きていけない経営者としての現実と、
それを生理的に拒絶する彼自身との間で、ゆらゆらと心が揺れているように見えます。
彼の抽象的な発言に、矛盾が多いのはそういう事じゃないでしょうか?

でも繰り返しますが、経営者としては極めて常識的な人だと思います。

投稿: 通りすがり | 2012年1月23日 (月) 13時36分

通りすがりさま、コメントをありがとうございます。
小生も、石原氏の業績の中では、それに賛同する部分はたくさんあります。
たとえば、経営者として常識的だと認める理由は、都の会計を「単式」から「複式」簿記に替えたこと。
その点は、すばらしいと思います。
しかし、「都銀」「オリンピック」「原発」については賛同できません。
理由は、原発は安全なものではないということが完全に「証明」されたからです。
したがって、都知事がどんなに安全だと言い続けても、小生にはそれが「正論」には聞こえないのですね。
でも、左巻きの連中と比べれば、石原都知事は、まだまだ「常識的」だと思います。

投稿: あらま | 2012年2月16日 (木) 14時24分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/131161/52383742

この記事へのトラックバック一覧です: 石原都知事の非脱原発論:

« それでも新幹線に乗りますか ? | トップページ | 銀行よ、税金を払え ! ! »