« アルバイト 再開 | トップページ | 震度 5弱の地震 »

しがらみ

離れると痛いし・・・

人生を半世紀以上やっていますと、いろいろな‘しがらみ’に縛られて、自分の思うようなことができないものです。
そんな我々を見た若者たちは、融通が利かない、頭が固い、勇気がない、覇気がない・・・などと批判します。
小生も若い頃は、長上の人を見ては もどかしく思ったものでしたが、今は批判される立場になりました。

たとえば、今話題になっている原子力政策の問題。
中立であるはずの保安院が、「やらせ」をしていたり、民主党に電力労組から三年間で一億円を超える献金があったなどと報道され、政・財・官の‘しがらみ’が次々と露呈されていますね。

そんななか、‘しがらみ’のない立場で原子力政策に当たるとして、菅首相はスタンド・プレーを続けていますが、不徳な首相がどんなによい政治をしても、結果はよくないことは目に見えています。

そんな首相批判をしている小生も、振り返ってみれば、原子力エネルギー推進団の勢力の末端に属しています。
今も入っているのですね。
これは、工場に電力会社から電気を供給してもらっている以上は仕方がないのですね。
公の場で、声を上げて「脱・原発」なんて言ってられないのですね。
もし、電力会社からの電気の安定供給が途絶えたら、製品の高品質は保てないのです。
それは、中国に行ったときに痛切に感じました。
日本では当たり前の安定した電圧、周波数を維持することは、実はスゴイことなんですね。

しかし、福島第一原発の事故を見ると、そのような‘しがらみ’などに囚われてはいけないと思います。
つまり、原子力事故が進行している今、原子力は、エネルギーの選択肢ではない・・・と思うのですね。

ところが、少しぐらいの事故で原子力政策を曲げるのは国益に反する・・・という人がいます。
日航ジャンボ機が墜落して 500人を超える犠牲者が出ても、航空会社は飛行機の運航を止めなかったではないか・・・というのですね。
今回の事故は 千年に一度の災害で起こったものだから、これを基準に考えることはないともいうのです。

はたしてそうでしょうか ?
原子力事故は「ドンマイ」で済ませられるものでしょうか ?

原子力の‘安全神話’は、完全に崩壊したのです。
そういうわけで、小生のホンネは「脱・原発」です。

でも、「ゆすり」「たかり」を目的とする市民団体による「脱・原発」と、同列にしてはもらいたくはないです。
小生にはその類の‘しがらみ’はありませんからね。

さて、‘しがらみ’という言葉を聞いて、思い出すのが 先月まで放送されていた 『JIN - 仁 - 』というテレビドラマの一説です。
それは、最終章後編で、開始 3分頃から始まる 仁先生と江戸火消しの総親方である 辰五郎との会話。

南方 仁先生が、新門辰五郎に 松本良順との話を戸惑いながらすると、辰五郎は「先生はしがらみが少くねえからな。松本先生も俺も、しがらみだらけだ。何か事を決めるときはまず考えちまう。これは徳川様にとって どうかってよ。けど、でっけえ目で見りゃそれが正しいかどうか分んねえわな。」としみじみと答えるのでした。

どうやら、‘しがらみ’から脱するには、タイムスリップしなけばならないのでしょうか ?

新門辰五郎は静岡県とのゆかりのある豪傑で、幕末では 徳川慶喜の静岡居住に従い、遠江国磐田郡での製塩事業にも尽力。のちには清水の次郎長とも兄弟分の杯をかわしたといいます。明治 8年 (1875年) に没、享年75歳。 

松本良順は、幕府おかかえの医師。このあと、会津戦争では野戦病院を設け負傷兵の治療に当たったため新政府から朝敵とみなされ捕われてしまう。明治 3年罪を赦され、山県有朋からの招聘により陸軍医として活躍。明治 40年に死去。享年 75歳。

|

« アルバイト 再開 | トップページ | 震度 5弱の地震 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/131161/52362239

この記事へのトラックバック一覧です: しがらみ:

« アルバイト 再開 | トップページ | 震度 5弱の地震 »