« アルバイト 再開 - 2 | トップページ | 紙齢 25000号 »

コメ先物取引、72年ぶり

買い殺到、投機かPhoto

日本ではコメは、長い間、年貢米として税金の代わりとして扱われてきました。

その年貢米の一部を江戸幕府が大阪の堂島での取引を認めたのが、日本のコメ先物取引の起源とされているようです。
そのコメの先物取引の目的は、生産者の保護のためとされています。
つまり、収穫の前から取引をして価格を決めることによって、農家は安心できるというのですね。
つまり、天候不順などによって不作になった場合の保険という意味があったのです。

しかし、実際は、幕府の財政を安定なものにするためだったでしょう。
そして、それが投機目的になり、米騒動などの問題に発展したようですね。

日本では 1939年の戦争期間から、戦時統制下に置かれ、戦後は食管法という法律などで、国が主食であるコメを管理している時代が続きました。
しかし、自主流通米が認められ、コメの自由化がすすんでいます。
実際には、農協が、日本のコメの価格形成をしているといわれます。
それが、日本のコメだけが、他の国のコメよりも格段に高い理由になっているのですね。

そこで、市場の需給実勢を反映させた適正な価格にして、世界と競争しようということなんでしょう。

しかし、本当のところは、低迷する商品先物取引のカンフル剤として、関係者が早期再開を希望していたようですから、コメを投機の対象にしようとしていることは自明ですね。

また、上場を急がせた理由は他にもありそうです。
たとえば、今迄、米の価格を決定づけていた公設市場の 全国米穀取引・価格形成センター を、今年の3月末で廃止しました。
そこで、取引価格の"指標"がなくなってしまったので、コメ先物市場 を復活させたと報じられています。

しかし、実際のところは、この秋以降に、政府が東北や福島産のコメが風評被害に遭った場合、それを国が買い取らざるを得ない状況を想定したものと思われまます。
たとえば、「関東コシヒカリ」と言いながら、実際には「福島産」など、明らかに主旨と反する銘柄が入っています。
また、関西のコメにも、福島産が入っていたり、明らかに、コメ農家を保護しようとする国の意図が覗われます。

こうして、本日より 72年ぶりにコメの先物取引が再開されたということです。
当然、投機マネーが狙っていましたから、買い が殺到し、東京では値がつかないほどだったようです。

東京とはシステムが違う関西では、北陸産のコシヒカリ (2012年 1月きり) が 60㌔ = 1万9210円の高値をつけたそうですよ。

こうした高値は、今年の 大震災、原発事故、豪雨などの要素を考えると、コメの需給が逼迫するだろうとの予想が反映されたと思われます。

今の石油も、売り抜けを目的とする先物業者の手を渡って、庶民は高い買い物をさせられているわけですが、コメもそうなるのでしょうか。

それとも、世界基準にまで下がるのでしょうか ?
それとも・・・・。。。。。

ただ、こうした報道に接すると、製造業に従事する小生には、農家だけが所得保障や価格保障という厚遇で、不公平感を感じてしまいます。

一連の報道によると、コメ価格の主導的立場をとってきた農協は、この先物取引には参加しないそうです。
あくまでも、主導権を主張しているような印象を受けますね。

【 写真 = コメ先物取引開始を祝う電光掲示板(奥上)=8日午前、東京都中央区 】

|

« アルバイト 再開 - 2 | トップページ | 紙齢 25000号 »

金融」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/131161/52427167

この記事へのトラックバック一覧です: コメ先物取引、72年ぶり:

« アルバイト 再開 - 2 | トップページ | 紙齢 25000号 »