« 朝令暮改 | トップページ | 静岡県知事は、ペットボトルがお嫌い »

『仁』論争

整合性より人間愛

TBS系の日曜連続ドラマ 『JIN - 仁 』が終ってしまいましたね。

最終回だというのに、どんどん話が広がっていき、どのように収束するのか、心配までしてしまいましたが、まさか落しどころが パラレルワールド だったとは、思いもよりませんでした。

ただ、咲さんが罹患した 緑膿菌の特効薬ホスミシンが錦糸町辺りの崖に落ちていたのを 恭太郎さんが見つけた場面があったのですが、なぜ、ホスミシンがその時代のそこに落ちていたのかが、このドラマが終っても 暫く小生には納得できなかったのですね。
つまり、パラレルワールド間をスリップしたと考えても、矛盾を感じてしまうのです。

その整合性を考えていたら、家内は、そんなことよりも 咲さんが ○○先生に宛てた手紙で涙がボロボロでした。

時空を超えた愛だなんて、素晴らしいではないですか。

考えてみれば、ホスミシンの問題なんて、複数のパラレルワールドを重ね合わせて考えてみれば、どうとでも説明できますよね。

つまり、包帯で巻かれた仁先生が落とした一瓶のホスミシンが二度 タイムスリップしたとすれば、簡単に説明が出来ます。

しかし、もっと単純に、ホスミシンだけが ( 仁先生の愛のチカラで ) 他のルートでタイムスリップしたと考えたほうが、ロマンチックではないでしょうか ?

【追加】 ネットでは、このホスミシンの行方について、大論争が起こっているようですね。
そこで、録画を入念に見ましたが、包帯の仁先生は、二瓶のホスミシンを落としていました。
つまり、包帯の仁先生を手術した仁先生がタイムスリップする前と後です。
恐らく、咲さんを治したホスミシンは、手術をした仁先生の方がタイムスリップしてしまい、それを悔やんだ包帯の仁先生が 「咲さん、すみません ! 」と、言った時に落ちてしまったホスミシンだと思います。 【追加、終わり】

コミック版のほうでは、このドラマとは違った終り方をしていて、ドラマの最後はどうなるのか、ネットでも話題になっていましたが、パラレルワールドにスリップしたという設定で、江戸時代でのペニシリンの製造、坂本竜馬の命日、仁友堂の存在、消えた写真などの疑問が一気に解決したのは、スゴイと思いました。

ところが、会社の同僚たちは、「あの終わり方ではスマートではない ! 」と言うのですね。

「それでは、どんな終り方がスマートか ? 」と問うと、「そんなの、わからない ! 」と言うのです。
全く、鍛冶屋連中は無責任です。

小生は、細部までよく練られていて、きちんと整合していると思うのですが・・・。

しかし、女性軍は、パラレルワールドなんて 面倒くさいことよりも、素直に 人間愛に感動していたようです。

咲さんの一途な想いに 可憐さを感じ、仁先生の努力は無駄ではなかったわけです。
つまり、元カノ が最初から存在しない世界、仁先生が江戸時代で頑張った成果が反映している世界にスリップしたわけですから、それだけでも彼の苦労は報われましたね。

さらに、同じ時間の線上の世界に、同一人物が複数存在できないのに、咲さんの記憶の中に仁先生の面影が残っていたなんて、素晴らしい愛の力だと思いませんか ?

まぁ、もう一人の自分を手術したり、もう一人の自分と階段でもみ合いともなれば、ビリッと痺れたり 量子爆発などするはずなんでしょうが、それは大目に見ましょう。
だいたい、タイムスリップしたり、体が徐々に消えていくだなんてことは、大目に見ないと見ていられませんものね。

それにしても、このドラマでは、医療の問題を、ひとつひとつ取り上げていましたね。
前回までには「製薬」「遠心分離機」「経口輸液」「点滴」「輸血」「動物実験」・・・などを取り上げていましたが、最終回では、病気になった医師の姿勢として「献体」をとりあげ、また、救った命の問題など、考えさせられました。

他にも医療倫理とか、科学技術など、様々な角度から楽しませて貰いました。

また、俳優たちの熱演も見事でした。
この『 JIN - 仁 』は、ドラマの歴史に残る秀作だと思います。

|

« 朝令暮改 | トップページ | 静岡県知事は、ペットボトルがお嫌い »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

はあーーーー

すみません
観ていないのでコメントできません

なにせ私はテレビを観ないものですから

投稿: おばQ | 2011年6月27日 (月) 19時44分

おばQ さま、ありがとうございます。
小生は、かつて 大宅壮一 が指摘したような状況になっています。
おばQ さまは、どうか、そうならないでくださいね。

投稿: あらま | 2011年6月27日 (月) 21時50分

JINsign01ずっと観ていました~!
チュモンのような素敵なドラマ
日本では出来ないのかしらと思っていましたが
タイプは違いますが
仁は本当に見ごたえがあり素晴らしかったですねshine
私も手紙のシーン、ボロボロでした。

投稿: しーな | 2011年7月 1日 (金) 05時17分

しーな さま、ありがとうございます。
「医は仁術」という言葉がありました。
その言葉を髣髴させてくれた素晴らしいドラマだったと思います。
これで総てお終いだなんて残念です。

投稿: あらま | 2011年7月 1日 (金) 09時48分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/131161/52056364

この記事へのトラックバック一覧です: 『仁』論争:

« 朝令暮改 | トップページ | 静岡県知事は、ペットボトルがお嫌い »