« バランス感覚 | トップページ | 課長通知 - 2 »

課長通知 - 1

官僚の権限

このところ、専業主婦らの年金救済問題が話題に上っていますね。

つまり、現行の法律によれば、旦那が会社を退職し、自営業などに転職した場合、その妻も国民年金を納めなければならないことになっています。

ところが、そうした制度を知らないで保険料を納めていなかった主婦が実際に多いようです。
当然、納めていなかったのですから、年金なんて貰えません。
それを救済しようと言うことで、厚生労働省の課長が、課長通知として救済策を実施してしまった問題です。

2年間分の保険料を納めれば、欠格期間の全ての保険料を納めたこととみなして、年金を支給することが出来る手続きを始めてしまったのです。

当然、まじめに保険料を支払ってきた主婦には、こうした課長通知は「正直者がバカを見る」制度に映るわけで、不公平と言うことで、政府はあわててその課長通知を廃止し、国民年金法を改正して新たな対策を講じる方針を固めたようです。

菅首相は、先日の参院予算委員会で「極めて重要な問題を課長段階で決裁した在り方は問題があった。法律に基づく対応が望ましい。」と表明したようです。

それを受けて、細川厚生労働大臣は、問題の責任を取り、就任時からの給与を全額自主返納し、併せて 関係厚労省幹部らを減給処分とし、課長通知を出した橋本課長を更迭したと伝えられています。

細川厚労相は、救済策を適用を申請した 2,331人 ( 1月 30日時点) のうち、既に年金支給が決まった 493人について「今回は支払う」と表明したようで、その不公平も指摘されそうです。

また、細川厚労相は、救済方針が決まった昨年 3月当時の長妻厚労相から、この件について引継ぎがなかったので知らなかったと述べているそうですね。

相変わらず、民主党内のゴタゴタを感じてしまうのですが、それはさて置き、こうした課長通知、いわゆる課長令については、当ブログでも幾度も指摘してきました。

今回、こうした問題が浮上したことを契機に、今一度、官僚による「」について考えてみたいと思います。

|

« バランス感覚 | トップページ | 課長通知 - 2 »

憲法」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。

突然出てきたニュースでなんだかわからなかったですが、厚生労働省の課長の通知なんですね。
この課長の部下達の奥さんに保険料を納め忘れた人が多かったからこういう通知を出したんじゃないかなと思います。
どうせ一般国民はその“ついで”なんでしょうね。

投稿: まさたみ | 2011年3月 9日 (水) 16時41分

まさたみ さま、ありがとうございます。
ホント、そんなぐあいに思ってしまいますよね。
官僚が天下りして、その団体に役員として迎えられるのか、それとも「顧問」契約をするのか、わかりませんが、多額の退職金を何度も貰っている姿を見ると、その天下りの奥さんは「第三者」ということなんでしょうか ?
官僚とか公務員の共済年金制度は、我々 平民の年金とは性格が違うようで理解不能です。
どなたか、分る方はいらっしゃいませんか ?

投稿: あらま | 2011年3月 9日 (水) 20時25分

政治主導(笑)

平等って怖いですね。無年金がイイとは言いませんが。

ただ、遡って収められるようにしたところで、収めるお金が残ってる人がどれほどいるのかは気になります。サラリーマンやめて自営業やってる人の専業主婦に・・・。

投稿: ある大学生 | 2011年3月 9日 (水) 20時31分

日本では裁量行政といわれますが、明確に法律で決まっていないことを行政が適当にすすめることは多いです。
それは国レベルではなく市町村レベルでも同じです。
大事なことが市議会でなくて、市の課長が要綱なんて出して進めることも多いです。
市民が民主主義を主張しないとダメですね

投稿: おばQ | 2011年3月 9日 (水) 20時31分

ある大学生さま、ありがとうございます。
今の年金制度には 「25年問題」と言うのがありますね。
つまり、25年以上納めた人が年金をもらえるのです。
逆に、25年に満たない場合は、今までの保険料は国に取り上げられてしまうのですね。
ですから、40歳台で夫が亡くなった場合、妻は寡婦年金が貰えないわけです。
ところが、今回の改正で、遡って納めることが出来るとなると、そこの整合性も問題になります。
あちらを立てれはこちらが立たず・・・
長妻さんは、「救済」のつもりが、年金の不公平さを助長させてしまったようですね。

投稿: あらま | 2011年3月 9日 (水) 21時06分

おばQさま、ありがとうごさいます。
その裁量が、袖の下の量と比例しているのも特徴でしょうか。
どうやら、議会で決める法律は「ざる法」が多く、そのザルを通過した水の恩恵を課長さんたちが受ける仕組みが出来ているようですね。
そのために、法律をザル状にしているとも言えそうです。
それが世の中の仕組み、組織の宿命とでも言ってしまったらそれまでですね。

投稿: あらま | 2011年3月 9日 (水) 21時12分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/131161/51073039

この記事へのトラックバック一覧です: 課長通知 - 1:

« バランス感覚 | トップページ | 課長通知 - 2 »