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映画 『ファイナル カウントダウン』

指揮権はどこに・・・Photo_3

昨日は、冷たい雨の祝日だったので、家に籠もってテレビ映画を観ていました。
それが、CS放送で放映されていた『ファイナル カウントダウン』。

出演者が、カーク・ダグラス とか キャサリン・ロス というのですから、30年以上も前の映画です。

内容は、40年前の真珠湾攻撃直前の時代ににタイムスリップしてしまったアメリカの最新鋭原子力空母が、旧日本軍を迎撃しようとしたら、再び タイムスリップして現代に戻ったというもの。F14

この映画では、2006年には全機退役した F14 トムキャットなど、当時の最新鋭の戦闘機などが勢ぞろいして、海軍マニアにとっては見応えがあると思います。

また、日本の三菱製 ゼロ戦闘機も再現され、F14との戦闘シーンは、何か可哀相になってしまいました。

ところで、この物語の主題は、交戦権だと思います。

つまり、40年前にタイムスリップしてしまうと、最高司令官である大統領も代わっているわけですね。
まさか、太平洋戦争のときのルーズベルト大統領に、40年後の最新鋭の原子力空母が日本軍の真珠湾攻撃に迎撃の許可の伺いをたてる訳にはいかないのです。

そこで、原子力空母の艦長が、「時代が変わろうとも合衆国を守る義務がある」として、真珠湾攻撃に向かう日本軍を迎撃するという判断をするのですね。

もし、そこで日本海軍を全滅させれば、歴史が変わるのですが、艦長にとってはそんなことには関係なく、国を守るという大義名分の下で行動するのです。

しかし、攻撃の直前になって、再びタイムスリップして現代に戻り、歴史は変わらなかったわけです。

そこで、小生は、今の日本の自衛隊が、この映画のタイムスリップした原子力空母のように思えたのです。

今の日本は、総理大臣が一年ごとに交代しています。
つまり、自衛隊の最高司令官が コロコロと変わるのですね。

そして、現在は、国防の意識が全く無い 民主党の党首が自衛隊の最高司令官をやっています。

今の自衛隊にとっては、まるで、この映画の最高司令官を失った原子力空母みたいなものです。

はたして、日本の有事の時に、民主党の最高司令官の判断を待たなければならないとは、自衛隊にとっては毎日が悪夢でしょう。

1980年 アメリカ 101分  監督 ; ドン・テイラー 出演 ; カーク・ダグラス、マーティン・シーン、キャサリン・ロス

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コメント

さてさて 就職活動も佳境に入ってきて何気に無駄にハイテンションになりつつも、働き口がほんとになくなって去年以上に氷河がすごいことになるだろう今を生きている私ですが。

さて、内閣総理大臣が自衛隊をコントロールするのはなぜかと言いますと、それはシヴィリアンコントロールを働かせるためだと言うことに帰結します。

近代以前の国家においては、軍隊は王様の私兵でありまして、国家も王様の私物でした。ところが産業革命が起き、市民革命が起きるにしたがって、軍隊は国の軍隊となり、主権者は国民へと変化していきました。

その中で、「統治する能力を持った市民」と「軍隊その他官僚機構」を結ぶパイプとして選ばれたのが、国民が議会とは別系統で選ぶ大統領でした。大統領は神ではなく、市民に選ばれた王様として行政のトップになるわけです。

官僚機構は軍隊も含めて、それぞれの専門分野においては自分の知識と判断能力を用いて最善の対応ができるプロの集団です。しかし、狭窄した視界の中で下す判断はえてして当を得ないものであります。だからこそ、市民が選んだ大統領がそのトップに座り、すべての情報を引き出した後に判断して実行に移させるという段階を踏む必要があるのです。本来、軍隊に限らずこのような過程こそをシヴィリアンコントロールと言います。

しかし、それには弱点もあります。

1.専門分野においての行動が遅くなる
何でも情報を上にあげて許可をもらう必要があるので手続きが煩雑になり、臨機応変な対応ができません。また、これは凡てに言えることですが、全体を見た上で特殊を行おうとすれば、特殊でできることは少なくなります。その組織本来が持っている力に、ある程度の制約が加わるのは避けられないことです。

2.首相、大統領格が暴走した時
これで有名なシヴィリアンはムッソリーニやヒトラーが考えられます。特にヒトラーなんかはその気が強いです。何かと言えば、国民の熱狂的な支持に基づいて当選した当初は国内の産業活性化や治安改善などに非常に大きく貢献しましたが、その後失業者問題の解決(失業者が生きてるから良くないと考え、絶滅収容所政策)や、外交(対ソ参戦や対米宣戦)における失敗により国民に多大な負担を負わせることになりました。
ここで注目すべきは、「ナチスとドイツ国軍は仲が悪かった」事です。ナチスが親衛隊(SS)、突撃隊(SA)と言う私兵組織を作ったのは有名なことでして、自分たちの自由に動く手足がほしかった。逆に言えば国軍は自由に動く手足ではなかったことを意味しています。特に1940年4月のフランス侵攻時、1941年6月のソ連侵攻時は、ドイツ陸軍将軍クラス(マンシュタイン、ヘプナー)が大反対しています。それでも、国民による支持を得たヒトラーによるシヴィリアンコントロールによって、戦争が起こされていくのです。
このような暴走に対しては、通常裁判所や議会がブレーキ役になりますが、ヒトラーは議会に指名されて選ばれた半責任内閣制の首相ですし、大統領が死んだあとは大統領を兼ね、議会も判断権をヒトラーに預ける全権委任案を可決してしまい、その上裁判所に影響力を持つ法律家はカールシュミットを筆頭にヒトラー礼讃とくれば止まるわけがありませんでした。

3.国民に統治能力がない時
最後に、これが一番厄介なのですが、国民に統治するだけの能力がない場合です。これは大体戦後の日本なんか典型じゃないかと思ってしまいます。
何かと言えば、シヴィリアンコントロールの条件は、統治能力がある、つまり王様の代わりができる市民と言うのが基本なわけです。そう考えてみると、自分の町、自分の家、下手したら自分の財布の中のことしか考えられない国民は市民とは言えない訳でして、そのような場合はシヴィリアンコントロールの前提が大きく揺らいでしまうのです。
池田隼人以降お上はお上のことに任せて、自分は自分の分野で最善を尽くしていけば、自然と世の中良くなっていくと言う風潮があったでしょう。そのような考えの下、政治的無関心を進めてきた日本に於いては、特に軍事に於いて、次にマクロ経済の次元において、個人的関わりが少ないために軽視されてきたものが多いような気がします。
私は今の政治家が軍事に無関心であることを責めません。なぜなら、国民の関心が無いんですから、それについていくら主張しても彼らが当選できる理由にならないんですからね。彼らにしてみれば「同情するなら票をくれ」でしょう。そちらの主張に力を入れて、結果落選してしまっては元も子もありません。
結果、興味のない国民に選ばれた、興味のない議員によって選ばれた、興味のない首相は、某鳩氏のように首相になってからあわてて勉強する、もしくは某空き缶のように口が開いてから中身を詰める羽目になってしまうのです。

あぁーーーーー憂鬱だ!

投稿: ある大学生 | 2011年2月13日 (日) 00時12分

ある大学生さま、大論文をありがとうございます。
就職氷河期ということで、毎日がたいへんでしょうが、是非、よいところに就職されますように祈っております。
さて、昨年、勇気ある海上保安官が‘尖閣ビデオ’を公開してくれたお陰で、一時、日本国民の国防意識が高まったと思います。
加えて、民主党政権が、国防・領土問題でも‘無策’であることが明らかになり、国民からは幻滅され、いまや内閣の支持率は 19%という状態ですね。
しかし、それよりも深刻なのは、日本の国防意識の低さを知ったロシアが、北方領土問題で強硬姿勢に出た点です。
それに対して、前原外相が孤軍奮闘しているようですが、流れはロシア側にあるような感じです。

・・・まさか、ここまで民主党がダメだったとは、選んだ国民も信じられないような気分なんでしょう。
自民党も相変わらずダメですが、主権維持のためには、ダメでも自民党に頼るしかないと思います。

今、官僚たちも日本の将来に危機感を持っているようです。
その危機感とは領土などの「主権問題」についてではなく、財政についてです。
さすがに、ここまで来ると、官僚たちも政治家には任せて置けない・・・という気運のようです。
そこで、とにかく増税で財政再建させなければならないということで、党派を超えて、与謝野さんとか柳沢伯夫さんなどの増税論者を担ぎ上げています。
この両人を担ぎ上げているのは、実は、政治家ではなくて官僚なんですね。
官僚にとっては、自身の身を削ることよりも、国民に負担させることが相変わらず「定理」となっているようです。
そんな保身のみを考えている官僚には国防の意識はなく、今の日本は、国防の真空地帯となっています。

石原都知事ではないですが、国民も政治家も官僚も、自分の職務精励に精一杯で、外国から日本本土に攻められるまで無視を貫き通す気なんでしょう。

アメリカ軍が駐留している限り、絶対、日本は侵略されない・・・という都市伝説を信仰しているようです。

投稿: あらま | 2011年2月13日 (日) 10時14分

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