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遵奉

日本人の従い方

いきなりですが、今の日本は スッカリ 管理社会 になってしまった感じがしませんか ?
会社で仕事をするにも、些細なことでも「手順」が示されて、それに従って作業をしなければなりませんね。

また、コンプライアンス・・・と言って、企業に対しても法令遵守が要求されています。

つまり「従うことを要求」される世の中になったような気がするのです。

法治国家だから、その国の法律に従うことは当然ですが、何もかもがガンジガラメに決められてしまうと、何か息苦しいですよね。

こんなでは、ストレスが溜まるはずです。
個性とが自主性を否定された感じがしますものね。

さて、大正時代の本を読んでいたら、「遵奉」と言う字が出てきました。

親の教えを遵奉する・・・と言う具合に使われ、「従う」という意味のようです。

同じ「ジュンポウ」という音でも、遵法は「に従う」という意味ですが、遵奉は「に従う」と言った感じがします。

そこで、現代社会を見た時に、この本に記されているような「遵奉」の精神が残っているのだろうかと、疑問が湧いてきました。

そこで、今一度、遵奉という単語について調べてみました。

英語にも、従う と言う意味で observance という単語があります。
例えば、将軍が皇帝に従うときに、この observance という単語が使われています。
(また、奴隷が従う場合には、obey という単語が使われ、「盲従」と言う意味合いが強いようです。)
このように、observance が日本語の 遵奉にあたる言葉で、親に従うときなどに使われているようです。

ただ、日本語の遵奉には独特な意味があると思います。

まず、「」という漢字ですが、これは「従う」と言う意味の他に、「準依 = 遵依」という具合に「」と言う意味もあり、「巡行 = 遵行」という具合に「」という意味も含まれているようです。
つまり、「」は消極的に仕方なしに従うのではなくて、積極的に従う態度のようです。
上から強制されるのではなくて、自発的に従おうとする精神がうかがえるのですね。

次に「」と言う字は、タテマツル・・・と言う意味ですから、自ずから目上に対する尊敬の言葉ですね。

この「奉る」と言う言葉に対応する英語があるのかは、小生には分りません。
あるいは、日本独特の精神なのかもしれませんね。

そういうわけで、この遵奉という精神は、日本古来の「忠孝」の精神に依拠した日本人固有の精神、あるいは徳目だと思います。

奉る・・・というと、「奉公滅私」と言う具合に、自分を犠牲にするような感じがしますが、それは近世の皇国史観によって作られた誤ったもので、本来の「奉る」という気持ちの中には「感謝」があって、その感謝の気持ちが上に従う「動機」となっていたようです。

ところが、今の管理社会では「遵法」が先んじていて「遵奉」がないがしろにされているような印象を受けます。

小生は、遵奉の精神が日本に復活したら、もっと暮らしやすい社会になるような気がします。

以上は、小生の「遵奉」という単語に対する私感です。
次回は、この「遵奉」を題材とされる映画についてです。

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