底のない船
逆転の発想・・・
底のない船・・・と言っても、西遊記の話ではありません。
本当に底のない船があるのですね。
船底がなくて、どうして船になるのか・・・
船と言うのは、水にタライを浮かせたものですね。
そのなかの空気を浮力として浮いています。
ところが、この船は、タライを反対にした構造。
そんな船があるはずがない・・・・
でも、日本の瀬戸内海にはそんな船を作った造船所があるのですね。
つまり、転覆してプカプカ浮いている船と同じ構造ですね。
最初から転覆しているのですから、これ以上転覆する心配はない ?
冗談はさておき、この構造なら、立派なフロートが安価で出来ます。
しかも、面倒な船底の掃除をしたり塗装することもない。
すごい発想ですね。
【追加】 昨晩のテレビ番組で、この式のフロート台船を知ったのですが、そのことを会社の同僚に話したところ、「そんなものは、昔からある」というのですね。
沼などの内陸部で、比較的波の立たないところでは、そうしたフロートが活用されているのです。
つまり、タライを上向きに浮かせていると、雨になると沈没してしまう。
そこで、最初からタライを下向きにして浮かせておけば、雨になっても沈没しない・・・
これは、昔からあった、フツーの知恵で、特許でもなんでもない・・・と言うことでした。
海で見かけないのは、そういう式だと、波が高いと中の空気が逃げてしまい、不具合が生じるからなんだそうです。
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コメント
へえ!
なるほどとしかいいようがありません
なるほど・・・
投稿: 佐為 | 2010年12月 3日 (金) 23時22分
佐為さま、ありがとうございます。
テレビでは、この方式の発案者は特許を取得して世界から引き合いがある・・・と胸を張っていましたが、ネットで調べて見ますと、既にギリシア時代にもありましたね。
それ以前の古代エジプト時代のピラミッドを作るときに、水路で巨石を運ぶ際に、この式のフロート台船が使われていたようです。
また、フロートを安定させるために、セル式にしたと言うことですが、既に古代文明でも隔壁方式を取り入れていましたから、何も新しいことはなかったようです。
・・・ということで、お粗末でした。
投稿: あらま | 2010年12月 3日 (金) 23時51分