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『大和魂』と『武士道』 - 4

大和魂こそ日本人の心 - 2

この記事のシリーズは、『忠臣蔵』が、なぜ日本人の共感を呼ぶのかを考えるために起こしたものです。Photo_5
奇しくも ? 新作の日本映画 『最後の忠臣蔵』が明日、公開されますね。
この映画は、生き残りを命ぜられ、討ち入りに参加できなかった武士たちの生き様を描いたもので、死んで花道を飾れなかった武士が、「卑怯者」という言葉に苦しむというもののようです。
これは、戦争で生き残った人が苦しむ様を彷彿させるもので、現代に生きる我々世代が知らない世界です。
日本人の深層心理に迫るもので、小生も是非観てみたいと思っています。

さて、こうした日本人の心、美徳の淵源について語ろうと思います。
前回は、武士道のもとは大和魂であるということで、時代を日本神話まで遡ることにしたところまでお話しました。

この日本神話は、文字のない時代のことなので、後世の人たちが想像するしかない世界ですが、全く根拠のないものではないということです。
つまり、「火のないところには煙は立たない」ということで、こうして神話が存在するには、その元となった根拠が存在するに違いない。さらには、根拠となる精神があったに違いないということですね。
それが「大和魂」ということです。
つまり、大和魂は想像の産物なんですが、まったく根拠のない想像ではないということです。
そうなると「」さまと同じなんですね。「大和魂」も「」と同様に信じる対象ということのようです。
それが、大和魂が「確固」たる面を持ちながら、一方では時代に流されている面も持ち合わせている理由のようですね。

それを踏まえて、日本神話における「大和魂」を考えてみたいと思います。
日本神話は、日本の最古の歴史書とされる『古事記』に記されています。
その内容は、世界の創造から始まり、さまざまな神様が登場します。
内容的に陰陽学の影響を受けていることは明白で、そうしたことからも『古事記』が後の世の人の創作物であることを裏付けています。Photo
さて、問題の「大和魂」が登場するのは、女神である天照大神の「天の岩戸篭り」のシーンからです。
これは「大和魂」という言葉が直接 表されているのではなくて、この天照大神の心に感激して、世の中が平定したという件で、日本人の心の特徴が表れているというものです。
つまり、天照大神が世の中が混乱するのは自分が悪いからだと反省したのですね。
その反省している姿を見た周りの神々が反省して 混乱が収まり世の中が統一され平定したというのです。
(その周りの神々とは我々日本人の祖先ということです。)
これが、神道的に解釈すると、元祖、和の精神、つまり「大和魂」の始まりということなんですね。
いわゆる「清明心」ですね。自分に反省して穢れを祓った心です。
このように、神道論では「大和魂」の根拠を建国の古事から明確に示しています。
これは、武力によってクニが統一されたということではないのですね。

つまり、日本建国は戦争ではなくて「大和魂」によってなされたというのです。

こうしたことは、世界史的にも世界文学史的にもあり得ないことのようです。
世界常識として、国が統一されるということは、武力で勝った方が「官軍」となるという原則があります。
ですから、外国から見れば、戦争もせずに国が出現するということは、妖術を使った巫女が、その魔力でクニを治めていたように見えたようです。
それが「卑弥呼」伝説ですね。

Photo_3そうして大和国は統一されたのですが、周辺国まで平定するには、日本武尊とか神武天皇が東征して、つまり武力で治めたわけです。だから日本武尊神武天皇も「」という文字が名前に入っています。
なぜ、武力を用いたかという、大和国の周辺国は天照大神和の精神が理解できず、武力攻勢を仕掛けてきたからです。
そこで已む無く、を手渡すことになったのですね。
つまり、平和主義では国を守れないということです。
こうして、日本が統一され、和の精神が通津浦裏まで広まったかといえば、そうではなかったようです。
国家統一に貢献しながら、力を持った人は、力をもった肉親に倒されるという悲劇が待ち構えているのですね。血は血で洗われたのでした。

こうした話の展開は、日本のみならず、世界中の神話に見られるものです。Photo_4
韓流ドラマ朱蒙(チュモン)にも同じような展開がありました。(チュモンは、世界中の古代歴史物語のよいところを集めたフィクションですから、絶対に面白いのですね。つまり、韓流歴史ドラマから「武士道」が垣間見えて日本人が共感するのは、韓流ドラマが日本神話などを参考にしているからです。しかし、余りにも見事に「武士道」を再現していることには感心してしまいますね。)

さて、大和魂武士道についてまとめようと思いましたが、話が違ったほうに行ってしまいました。
そこで、次回は最終回、大和魂から武士道に至った経緯を神道論から論じてゆきたいと思います。
(もしかしたら、最終回にはならないかもしれません・・・)

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