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『大和魂』と『武士道』 - 2

武士道の二面性

武士というと、お侍さん。つまり帯刀したお役人さんで、兵士でもあるわけですね。
イザ、となった時は領民を守らなければならない立場です。
当時の男性がしていた ちょん髷とは、兜をかぶった時に頭が蒸れないように工夫した ヘヤースタイルなんですね。Photo_3 つまり、いつでも戦えるスタイルだったのです。
(武士が足りなければ、男の農民も徴兵されたのでした。)
つまり、武士は戦う人ですから、負けてはいけない。そのために戦い方、つまり兵法を学ぶわけです。
五輪の書で有名な宮本武蔵 (写真)が、その典型ですね。
このように、有事に対応するために、常に 身を鍛えていたのです。そのために、日頃から、強靭な肉体とともに強い精神力を涵養しておかねばならなかったのでしょう。

このように、個人戦でも団体戦でも、危急のために常に対応できる精神が必要だったのでしょうね。
特に、クニとクニとが争う団体戦の場合は、その勝利のために自分の命を投げ出す覚悟をしておかねばなりません。
それが「忠義」ということで、主君のために、自分の全てを犠牲にして投げ出す覚悟を常に持ち合わせていなければならなかったようですね。
つまり、それが、武士道です。「武士道と云うは、死ぬ事と見付けたり」という葉隠の書がそれを端的に示していると思います。Photo_4

そうした武士としての忠誠心を著した書に、新渡戸稲造 (にとべいなぞう-写真) の 『武士道』という本があります。
( 新渡戸稲造 とは、前代の 5千円札のモデルになった人で、国際人として活躍した人です。)

この『武士道』という本は、1890年の頃、新渡戸稲造が、ベルギーの碩学 ド・ラヴェーレ氏の家に訪れた時の宗教談義が発端のようです。
ド・ラヴェーレ氏が、「日本の学校ではどのような宗教教育を施していますか 」と問いたところ、新渡戸稲造は「施していない」と答えました。
ド・ラヴェーレ氏は愕然として、「それなら、日本の徳育は何によって施しているのですか」と問われてしまうと、新渡戸稲造は答えに窮してしまったのです。
さらにその後も新渡戸稲造は外国人である妻からも、日本の信仰や文化の基礎になっている思想について問われたのですが、十分に答えられない。

そんな新渡戸稲造でも、武門の家に生まれ、その家庭で武士道の薫陶を受けていたのですね。
ですから、当時の新渡戸稲造は、無意識に武士道が日本の徳育の基礎であるという一種の信念を持っていたのです。
こうして、新渡戸稲造は、日本の基礎的な思想は日本の武士道に求める他はないと考え、英文で『武士道』を著したわけです。

はたして、この本は、直ちに世界各国に翻訳され ベストセラーになりました。
実際にこの本を読んでみますと、本書の標題は『武士道論』となっていますが、その記事の内容は日本建国の精神である古神道大和魂の性質を述べています。
つまり、その武士道は、日本民族固有の精神 大和魂を淵源にしていることを 詳しく述べているのです。
さらに、武士道の卓越した思想を、欧州の歴史や文学上の例証と比較して説明していのですね。
このように、『武士道』という本は、日本の大和魂武士道の精神を知ろうとする人には最適な本です。

そういうわけで、武士道宮本武蔵のように兵法を窮めるとともに、新渡戸稲造のように人格の陶冶、つまり修身という二面性があると思います。

次回は、その大和魂について語ってみましょう。

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コメント

あらま様
昨日は投稿ができなかったようですが、何かトラブルでもありましたか?

ところでちょんまげがそのような目的だったとは知りませんでした
毎日あらま訪問する価値があるというものです

投稿: 佐為 | 2010年12月15日 (水) 18時44分

佐為さま、情報をありがとうございました。
投稿についてのトラブルは 特に聞いておりません。
ただ、自分のブログでありながら、つながりにくいときがあります。
どういう訳なんでしょう ? ?

投稿: あらま | 2010年12月15日 (水) 20時45分

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