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奇跡を起こした原動力 - 4

生存を可能にした環境

今までは、人について記してきましたが、最終回の今回は、環境について記してみたいと思います。

チリの落盤事故で、奇跡の救出が実現できたのも、そこで大男ら 33人が生き残れる環境があったからですね。
それについて、面白い記事を見つけたので下記に引用してみます。

チリ鉱山落盤事故の「避難所」が羨ましい・・・・
25日ぶり救出の作業員が語る「中国との違い」-中国

2010年10月13日、チリの鉱山落盤事故現場での救出劇は、炭鉱事故で毎年多くの犠牲者を出している中国でも高い関心が寄せられた。中でも注目を集めたのが、「避難所」の存在。09年に貴州省の炭鉱事故で25日間閉じ込められた末に奇跡の生還を果たした作業員の1人は「チリの保安設備が羨ましい」と語った。黄河新聞網が伝えた。Photo

中国の安全対策が不十分であると語ったのは、昨年7月、貴州省黔西南プイ族ミャオ族自治州晴隆県の新橋炭鉱で25日間も坑道に閉じ込められた末に奇跡の生還を果たした趙衛星(ジャオ・ウェイシン)さん。趙さんは当時、キャリア5~6年の炭坑作業員だったが、「避難所」の存在は「聞いたことがある程度」。「国有の大きな炭鉱ならあるが、個人経営の小さな炭鉱にはほとんどない」というのが実情で、趙さんが閉じ込められた新橋炭鉱にも避難所はなかった。

マグロ、牛乳、ビスケット、牛肉、ご飯、果物―これはチリの33人が約2カ月の間、避難所の中で食べていたもの。太らないために軽い運動すらしていたというほど食べる物には困らなかった。一方、趙さんは25日間、木の皮と湧き水で辛うじて命をつないだ。救出された時には皮下脂肪がほぼゼロの状態で、医者に「生きているのが奇跡」と言わせたほどだった。

チリの33人はテレビやDVD、音楽、ゲームなどに興じることもできたが、趙さんは「国情が違えば、炭鉱も違うのだろう。我々の時は食べ物も飲み物もなく、何かをする体力もなかった」と語る。趙さんの25日間は、暗闇の中でただ助けを待つだけの日々だった。テレビの救出風景を見守った趙さんは、「チリの保安設備はなんて素晴らしいのだろう」とため息をつきっぱなしだったという。【 Record China 10月14日(木)13時41分配信 (翻訳・編集/NN) 】

今でも、毎日のように落盤事故が起きている中国。ほとんどが世間には知らされずに隠蔽されているそうです。

余りにも事故が頻発するので、業を煮やした中国政府は、今年の国内の各炭鉱に安全強化策として、炭鉱の管理職にも作業員らとともに坑内に入るように求めたそうです。

今度のチリの事故で 33人が救出されたという この鉱山でも、今年に入って既に 34人もの作業員が亡くなっていたそうです。
そういうわけで、この会社の安全の対応の仕方には、以前からも問題視されていたそうですね。
しかし、そう言われていても、ちゃんと坑道の各所には避難所が作られていて、そこには医薬品や食料が備蓄されていたので、事故に遭っても 33人が生き延びることが出来たのは事実です。

この会社が ISO を取得していたのかは分りませんが、そうした避難所とか通気坑を備えていたことは、少なくとも評価に値すると思います。

昔の日本とか今の中国では、そうした深刻な落盤事故が起きた場合は、救済活動はせずに‘消火’と称して坑道に注水したそうですね。
それが、会社側の作業員に対する「慈悲」であったわけです。

今回のチリの救出劇で、これからの坑道災害の対応の仕方が、基本的に変わっていくのではないか・・・と思います。

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コメント

チリの内情は分かりませんが中国では誘拐されて奴隷として働かされている場合が多いです。
経営者たちの本音は!?!同じでしょうね。

投稿: taka | 2010年10月19日 (火) 20時04分

taka さま、ありがとうござます。
中国では、人身売買が盛んに行われていることはよく知られています。
その‘商品’を調達する手段の一つが「誘拐」。
なんでもアリの中国の象徴ですね。

投稿: あらま | 2010年10月19日 (火) 22時30分

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