映画 『EUREKA - ユリイカ』
退屈な映画だけど・・・
雨です。時計の針が次の日に超えたところですが、母は元気です。
そこで、いつものように、録画して溜まっている映画を観ることにしました。
題名は『EUREKA -ユリイカ』
パチスロの「エウレカセブン」のことではありませんよ。
セピア色の単調な映画。とにかく、だらだらと長いのです。3時間半以上ですから・・・
映画館で見たら、お尻が痛くなってしまうでしょう。
内容については特に記しませんが、だらだらと観るには良い映画かもしれませんね。
可愛い子供の頃の 宮崎あおい ちゃんが出でいます。
この EUREKA の意味を調べたら、ギリシャ語の叫び声 みたいですね。
ネット辞書によりますと・・・
《ギリシャ語で、われ見いだせりの意から》アルキメデスが金の純度の測定法を発見した際に叫んだとされる言葉。ユリイカ。
・・・なんて記されていました。
この映画でも、宮崎あおい ちゃんが扮する少女が、自分を取り戻した瞬間に、映画の色が セピア色から カラーに変りました。
まさに、「われ見出せり」の瞬間ですね。
2000年、日本、 217分、監督・脚本 ; 青山真治 出演 ; 役所広司、宮崎あおい
・・・なんて記されていました。
この映画でも、宮崎あおい ちゃんが扮する少女が、自分を取り戻した瞬間に、映画の色が セピア色から カラーに変りました。
まさに、「われ見出せり」の瞬間ですね。
2000年、日本、 217分、監督・脚本 ; 青山真治 出演 ; 役所広司、宮崎あおい
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コメント
親族であるシチリアの支配者の冠が本当に純金でできているのかを確かめてほしいと頼まれたアルキメデス。風呂場で自分の体が浮くのを確かめ、それを観察することにより体積に比例した浮力の存在に気づいた。純金でできているのならば、同じ重さ同じ体積のはず。銀やその他の金属が混ざっていれば、比重が違うので同じ重さでも体積が大きくなってしまう。両方を天秤にかけたまま水の中に沈めれば、浮力の作用により傾くであろう。それに気づいた瞬間「エウレカ!」と叫んだと言う逸話があります。
そんなアルキメデスが生きていた時代は丁度ローマ隆盛期。アルキメデスが生まれる100年前、シラクサはペロポネソス戦争で混乱するギリシャの支配から離れ、また影響力を駆使してきたカルタゴの勢力も跳ね返して独立を確保しました。これ以降、シラクサはローマとカルタゴの間で常に揺れ動きます。
第一次ポエニ戦争が起こったのはアルキメデス23歳の時。紀元前264年の事です。カルタゴは当時海の民、交易の民としてジブラルタル海峡からチュニジア、北はコルシカ・サルデーニャ両島からシチリア島西部まで影響力を行使する海の国でした。そんな海の民に文句を付けたのがローマ。後に地中海全体を支配するこの国は、以前からシチリア、サルデーニャ島をめぐって対立しており、ギリシャに習った強大な陸軍力を背景にカルタゴに無理難題をフッかけ、カルタゴが拒否すると侵攻すると言う「外交」を行い、戦争を起こしました。
23年にわたる戦闘の末、ハンニバル・バルカの父であるハミルカル・バルカのシチリア島での活躍もあったものの、カルタゴ本国議会が講和に傾いている間にアルジェリア周辺に上陸したローマ軍がカルタゴ本国を落とし、戦争はローマの勝利で終わりました。ちなみにシラクサ王は国内のゴタゴタが元でローマと同盟を結ばされており、まるで朝鮮(ryまるで傀儡のように動きました。アルキメデスはこの戦いで、てこの原理を遣い投石機をより大型で精度の高い物に改良し、カルタゴ海軍に打撃を与えたとされます。
豊かな交易国家カルタゴに勝利したローマは、講和条約を結ばせ、莫大な賠償金(国家予算規模の金額を10年間毎年支払う事)と軍事力弱体化(カルタゴは傭兵部隊使用禁止、同盟国であるヌミディア人の援軍禁止)を強い、またアルキメデスの住むシチリアを手に入れたのでした。
カルタゴはこの損失を補うためスペインに手を出します。バルセロナとはバルカ家の土地と言う意味で、ハンニバル・バルカの父であるハミルカル・バルカが併合した土地であるから。現代まで名前が残っています。そうして賠償金を何とか支払うけれども、どんどんと不満が募っていきました。
スペインをあたかも自分の国のように扱っていたハンニバルが、ついに本国議会(服従主義)の制止を振り切ってローマ侵攻をはじめます。紀元前218年の事です。第一次ポエニ戦争の教訓で海軍を強化していたローマは、この一年で、スペインからアルプスを越え陸路で侵攻してきたハンニバルに完敗します。ハンニバルは防御の強い町は無視しつつイタリアを南下し、イタリアの長靴のかかと、カンネーでローマ陸軍を殲滅しました。シチリアもローマの支配を脱し、カルタゴの勝利は約束されたかのようにおもわれました。
この間、カルタゴ本国はハンニバルの暴走だと言ってローマに言い訳していました。ローマはこの隙を突き、カンネー以降、国外軍と海軍に全てを賭け、国内軍は極力戦わないよう逃げ回らせます。海軍は元々乗り気でないカルタゴからハンニバルへの補給を断ち、国外軍はスペインに逆侵攻をかけました。ハンニバルの留守を預かった弟はほぼ全兵力をハンニバルにつけていたため敗北してしまい、ハンニバルがイタリアで暴れ回っている間にジブラルタル海峡を渡ってアフリカに攻め上がり、強大な騎兵をもちカルタゴに加勢していたヌミディア王国を滅ぼしました。
また、ローマはその海軍力を遣い、シチリアへも侵攻をかけました。この時、アルキメデス75歳。既に全ての興味は数学にしかなく、ローマ兵が家に入って来た際に床に書いた図式に向かって「その円を踏むな!」と叫び、逆上したローマ兵に殺されたといいます。
カルタゴはこの事態にローマ元老院に講和を申し込みます。元老院は一度は講和を受け入れ、ハンニバルの軍団を本国に戻させますが、その後急に方針を変え、戦争継続を宣言します。ヌミディア騎兵も無く、象兵も養成が間に合わない。平時体制に戻ろうとしていたカルタゴ議会は混乱し、とりあえずハンニバルに全てを任せてザマの地で決戦をさせます。
結果は惨敗。カルタゴはスペインもサルデーニャもシラクサも失い、チュニジアに押し込められ、有力者の子弟100人を人質に取られ、海軍を解体され、第一次の時の5倍の賠償金を50年に渡って払う事になりました。
その後、カルタゴは3度目の復興を行い、50年後には交易に於いて往時の勢いを取り戻すほどになりました。ローマは再度カルタゴがローマに反抗するのを恐れ、ヌミディアにカルタゴを侵攻させ、カルタゴがローマに救援を求めるとそれを無視し、カルタゴが自衛のための軍備を整えるとそれを条約違反として批判し、ひたすら低姿勢に出るカルタゴを武装解除し、貴族階級の子弟300人を人質に出させ、さらに「カルタゴは焼き払うので、内陸部に移住して新しく都市を作れ」などと要求します。ここに至って交渉は決裂(元々交渉するつもりなどなかった)。ローマはカルタゴに侵攻します。
3年の籠城の後カルタゴは陥落。多数の餓死者を出し、地中海大帝国の首都として栄えた都は陥落。残っていた住民5万人は全て奴隷としてローマに連れて帰られ、町には火が放たれ、文字通り灰燼に帰しました。全く消滅してしまったのです。
この後500年に渡ってカルタゴは歴史から姿を消します。5世紀に、ヴァンダル族のガイセリック王がカルタゴに本拠を構え、ローマを略奪して西ローマ帝国を事実上の崩壊に導くまで・・・。
投稿: ある大学生 | 2010年9月28日 (火) 15時19分
ある大学生さま、ありがとうございます。
ザマの戦いですね。
これは、映画にもなった史実みたいですね。
ハンニバル将軍の「敵には、君のような勇カ者はいない」 という言葉。
リーダーが部下を使うときの殺し文句です。
小生も、それに騙されたことがありましたが、快い思い出です。
【訂正です】
映画というよりも、テレビドラマですね。
http://lounge.cafe.coocan.jp/movie/2008/09/26-152950.php
また、NHK でも、最近、それを題材にした番組があったそうです。
http://talent-schedule.jp/pages/search/programDetail.htm?id=14434113
投稿: あらま | 2010年9月28日 (火) 20時18分
外洋に出て行こうと言う軍事国家と、現状を維持したい経済交易国家の間で島の漁業権もしくは支配権を巡って争いが起こると言う構図は何かに似ているような気がします。
それはそうと、第二次世界大戦では米軍も、モロッコからチュニジアへ侵攻し、シチリアを攻撃してイタリアを降伏させました。ガイセリックの例と言い、統一イタリアは南からの侵攻に弱いようです。(統一されて居ない頃はフランスやドイツやオーストリアに北部をグチャグチャにされてましたけど。)
民主党の体たらくを現実に見つつ、民主党支持者の教授を教授と仰がねばならない大学生活が再開する鬱々とした気分の中、歴史のドラマに身をゆだねて現実逃避を試みましたが、やっぱり大学は律儀に始まるようです・・・。
投稿: ある大学生 | 2010年9月28日 (火) 21時48分
どうでも良い事ですが、
蒼穹の昴、久しぶりにNHKに期待しております。
投稿: ある大学生 | 2010年9月29日 (水) 01時51分
ある大学生さま、ありがとうございます。
もうすぐ後期が始まりますね。
静岡の大学は、民主系というよりも、旧社会党系とか共産党系が多いようです。
かたや学生は、いろいろな人がいるようですが、総じて右傾化していると言われています。
実際のところは、どうでしょうか ?
単位取得のために、自分を殺している姿はどこも同じとは言え、痛々しいですね。
頑張ってくださいね。
P.S.
日中合作ドラマ「蒼穹の昴」。
日中の歴史共同認識を基に作られたそうです。
はたして、どれだけ歴史が歪曲されたいるのか、見ものというか心配というか・・・
投稿: あらま | 2010年9月29日 (水) 02時07分