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母娘問題

呪縛

本日の朝刊を読んでいたら、昨日と本日の二日間、静岡市内の男女共同参画センターというところで「母娘問題」について意識を高めるイベントが行われていることが掲載されていました。

その新聞報道によりますと、初日であった昨日は、「娘は母を越えられないのか ? - 母をこえて自由になるために - 」をテーマにシンポジウムが開かれたようです。

小生は、最近、この「母娘問題」という言葉は聞くのですが、実際、どんなものなのか分りませんでした。
単に‘娘の人権’を要求しているものに過ぎないものだと思っていました。

しかも、この問題は、すべての娘さんたちが感じているわけではなく、特定の女性の問題という印象でした。

ところが、先日、町内会の会合で、ある女性から「母娘問題」で悩んでいると、相談を持ちかけられたことがあったのです。Photo_2
ところが、せっかく相談されても、小生にはこうした問題の予備知識がなく、ただただ驚くばかりでありました。
ただ、小生が感じていた「父子の葛藤」とは異質なもので、母親の所有欲の極端な例ではないかと思ったのです。
つまり、執拗に子供に干渉する母親が醸し出す問題だと思ったのですね。

しかし、この話を聞いていると、いつまでも自立できない娘が、その責任を母親に転嫁している面も感じたのです。

想い返せば、つい少し前の日本の家庭生活は、人生僅か 50年の世界で、冷蔵庫や洗濯機、掃除機などの電化製品なんてない時代で、火を起こして風呂釜や飯釜を焚いた時代でした。

そういう時代の女性の生活は、終生、家事に追われて亡くなるものなんだそうです。
ですから、母娘の確執を考える余裕さえなかったと思っていました。

だいたい、一般的に女性とは嫁に行くもので、一旦、嫁に行ったら実家とは縁が切れるものだと思っていました。

しかし、歴史家の研究によりますと、江戸時代の離婚率は、現代よりも高いそうで、実家に戻る女性が結構いたようです。

そういうこともあって、母娘問題 は、現代独特の問題ではなくて、以前の日本からあったようですね。つまり、普遍的な問題という側面を持っているようです。

ところが、前にも書いたように、総ての女性の共通の問題でもなくて、その人の境遇によって惹き起こされる側面もあるようです。

それが却って、問題の本質が露呈されにくい原因になっていて、当の娘を苦しめているようです。
その娘が親の立場になると、そのまた娘を苦しめていて気がついていない現実もあるようです。

いずれにしても、男女共同参画の時代とか草食系男子の時代とはいえ、基本的に人間社会というものは、男性の論理がまかり通っている現実があると思います。
そうした男性重視の社会観が占めているので、よけいに母娘の問題が軽視されていると思います。

ならば、男性が関与すれば解決するというような単純なものでもないようです。
しかし、こうした問題が世の中に存在して、深刻に苦しんでいる女性がいることを知っておく必要があることを感じました。

男性である小生は、こうした人事の問題は「互いの理解」で解決しようと、単純に提唱してしまいがちです。
さらに、親の存在は子供の人格形成に多大な影響を及ぼしているので、それを事実として受け入れるべきだ・・・なんて、それでは余りにも無慈悲ですね。

余談ですが、この母娘問題で 中山千夏 さんが出てきます。
小生は、「またか・・・」と思いました。
彼女は、母親の呪縛から解放されて自由に空を飛びたいようなことを言っているようです。
つまり、糸の切れた凧になりたいようです。
こうした 中山氏の 母娘問題 と、小生の言う 母娘問題 とを混同しないように願いたいものです。
母娘問題を、単純な人権問題責任問題の具にしてもらっては困ると思いました。

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コメント

ははむすめ問題?????

我が家には縁がなさそうです
娘が帰ってくるとのろけ話ばかり

家内は早く帰れと・・・
私は今度来るときは夫を連れて来るようにと・・

投稿: 佐為 | 2010年5月23日 (日) 20時36分

佐為さま、ありがとうございます。
このオヤコ問題は、男性がいる場面では表面化しないものなんだそうです。
・・・なんて、脅かしてしまいましたが、とにかく男性にはピンと来ないもののようです。
また、男性が立ち入るようなものでもないようです。

・・・でも、男性にも独特な父子問題があると思います。
わが子を目の敵にして、厳し過ぎるほどに接する父親がいます。
どちらも、親のエゴなんでしょうが、子供たちにとっては迷惑な話だと思います。

投稿: あらま | 2010年5月23日 (日) 21時25分

「毒になる親」「母が重くてたまらない、 墓守娘の嘆き」など本がたくさん出ています。 私も遅ればせながら これらの本を読みました。 かつては娘であったし、 自分にも娘が居ます。やはり 心の中から娘に好きになってもらいたいからです。
これは現代の深刻な問題です。父親には決してみえない水面下での戦い とでもいうのですかね。
高年齢の結婚女性、結婚出来ない女性、離婚率の高さも この母娘の問題が一端を担っているともいえるのではないですか。
そうです、女は少女、娘、嫁、母親そして 鬼婆と化しますが、捨てる 姨捨山がもうない。
これは 私自身の事を云っているのです。 誤解のないように。 

投稿: 一滴 | 2010年5月24日 (月) 00時16分

そうですね。男性の前だと出ません。
なので家での男性の役割は(気が付いていないと思いますが)長崎の原爆のあの像のようなことをしているのではないかと思います。
そんな激しい感情があるわけではないですよ。
母娘は親子であるより女同士の部分が大きいので男性陣が割り込めないほど仲良しの時もあるし、ぶつかる時も結構あります。
そのぶつかりは母と息子間ではないぶつかりだと思います。

でも、女性は母娘間でなくても色々難しいです。女性の多い職場だと人間関係大変なんです。女同士って大変なんですよ。

あらまさんの記事を読んでかなり昔に観た「キャリー」と言う映画を思い出しました。
今、あらすじを読んでみると、いじめられてた女の子が復習する映画と書いてありますが
私の記憶では母親が娘の成長を受け入れられない映画だったと思っていたので・・そこのところの印象の方が強かったんですね。
ちょっと思い出しただけですが・・・。余談で・・・。
(長々とすみません)

投稿: しーな | 2010年5月24日 (月) 06時22分

一滴さま、コメントをありがとうございます。

女性は、出世魚のごとく、少女、娘、嫁、母親と成長していくのに対して、男性は、いつまでも子供です。
(結局は、孫悟空のように妻の手のひらの中をクルクルと回っているのが男性と言うことに、小生は気がつき始めています。いつまでも母親の手のひらの中をクルクルと回っているようではマザコンで、情けないことです。)

とにかく、女性同士の問題には、立ち入りたくないのが男性のホンネだと思います。
ですから、嫁と姑の間に挟まり、「どちらが大切か ! 」と迫られる男性がいるようですが、そうなると家出したくなるそうです。
ところが、母娘の問題は、離れても、母親が亡くなっても、いつまでも娘を束縛していると言うのですから始末に終えないですね。
男性側の希望としては、血を分けているのだから和解してもらいたいと思うのですが、それは戦争のない世界を追うようなものなんでしょうか。

投稿: あらま | 2010年5月24日 (月) 19時35分

しーな さま、ありがとうございます。
親にとって子供の成長は嬉しいものとばかり思っていましたが、母にとって娘の成長を見る目は、そう単純ではないようですね。
女性は、男性と違い、心も体も複雑なんですね。
その複雑さも男性にとっては魅力と思うのですが・・・

とにかく、そうした問題があるということを念頭に入れて、今後の言動には気をつけたいと思います。
たとえば、妻に軽々しく 「娘がお前に似ていくのを嫌がっていたよ・・・」なんて言うことは、冗談でも言ってはいけないことですね。

投稿: あらま | 2010年5月24日 (月) 19時46分

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