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労働者

日本人は ワークマン

人事異動のシーズンです。このところ新聞は、紙面一杯を使って、異動名簿を掲載しています。

そこに名前が載るのは、管理職とか教職員で、小生のような「名ばかり管理職」はお呼びではないようです。

当ブログでは、管理職ではなくて一般労働者を話題にしたいと思います。

さて、昨日まで、この会社の事務員さんをどうするのかが問題になっていましたが、前職が戻ってきてくれることになり、まずは安堵しました。

とにかくこの会社は、勘定の仕方に問題があって倒産したわけではないので、前職が戻ってくれることは嬉しいと思います。

( ここの事務室にあるパソコンとか CAD などは、特殊ですからね )

しかも、この事務員さんらは有能な人たちばかりです。

彼らを見ていると、日本人の有能さを感じてしまいます。

ところで、日本人の 有能 に関して、英語の「労働者」という意味の単語で考えてみたいと思います。

英語で「労働者」というと、二種類あるようですね。

一つは、labor ( labour )

もう一つは、worker ( working man )

以上の二者の違いは、頭脳労働者のことを a brainworker と呼び、肉体労働者のことを a manual laborer と呼ぶように、自ら進んで考えて働く人を ワーカー と言い、隷属的な仕事をする人を レイバー と区別しているようです。つまり、監督が必要とする労働者のことを レイバー と言うようですね。

Photo しかし、たとえばかつての小作人と呼ばれる人々でも、彼らは 決して レイバー ではなかったと思います。

それは、古書を見ても分るように、昔の農民のほとんどが小作人であったようですが、彼らは過酷な年貢を納めるために、いろいろと創意工夫をしていたことが分ります。

もちろん、強制的に仕事を強いられて、生涯を隷属的に終わってしまった人もたくさんいたでしょうが、その中でも頭を使って効率的に仕事をしようと考えた人もいたようです。

それが、品種改良として現れていたり、治水工事などの土木工事として残っています。あるいは農工具の改良として残っているのですね。

そういうわけで、肉体労働者が必ずしも レイバー とは限らないようです。Photo_2

ところで、肉体労働というと、エジプトのピラミッドを作るとき、ムチを打たれて巨石を動かす奴隷の姿を想像しますが、実は、ピラミッドにしても巨大な仏像や神殿を建設する労働者は、隷属的ではなく、自発的な信仰心によって建設されたものが多く、必ずしも強制労働ではなかったそうですね。

ところが、ISO の世界では、労働者を レイバー 扱いにしているような印象を受けます。

それは、 ISOマネジメントシステムの成り立ちから見ても分ります。

それが、日本の労働者が ISO に反発する理由なのかもしれません。

しかし、少なくとも日本人の労働者は ワーカー、テクニシャン 或いは アーチスト ですから、監督がいなくても 自発的に働くと思いますよ。

それどころか、日本人は、経営者や先輩の考えを察して、一言に対しても 十で返す心意気があります。

特に、有能な事務員さんは、会社の空気を察して同化して、何も言わなくても事務を完遂させてしまいます。

そういう日本人のお陰で、日本式経営が成り立ってきたいると思います。( もちろん、それが良いことばかりとは言いませんが・・・)

そういうことで、経営にしても マネジメントシステムを構築するにしても、日本の労働者の自発性を活用するような方式を模索するのが、持続的発展の可能性が高いと思います。

そして、そうした雰囲気がイノベーションを産むのだと思います。

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コメント

ここ数日出張で拝見してませんでした
あらま様の持久力を尊敬します

投稿: 佐為 | 2010年3月25日 (木) 20時46分

佐為さま、ありがとうございます。
仕事が変ると、ブログの更新の大変さを感じます。
今までのような毎日の更新はムリにしても、頑張りたいと思いますのでよろしくお願いします。

投稿: あらま | 2010年3月28日 (日) 09時23分

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