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‘信頼’を貶める

アメリカの狡猾さ

Photo 古いのですが 世界の日本人ジョーク集 という著書があります。これは、当時の外国人が日本人を評したものなのですが、その最初のジョークを引用してみます。

第一章 ハイテク国家像 - クルマからアイボまで

【 最先端技術の国 】

● 不良品

あるアメリカの自動車会社が、ロシアと日本の部品工場に以下のような仕事の発注をした。
「不良品は 1000個につき 1つとすること」
数日後、ロシアの工場からメールが届いた。
「不良品を 1000個につき 1つというのは、大変困難な条件です。期日にどうしても間に合いません。納期の延長をお願いします」
数日後、日本の工場からもメールが届いた。それにはこう書かれていた。
「納期に向けて作業は順調に進んでいます。ただ、不良品用の設計図が届いておりません。早急に送付してください」

これは、5年ほど前に紹介された ジョーク です。この本が示すように、日本の製品について世界は絶大な‘信頼’を置いていました。
ところが、一昨年から世界を襲っているアメリカ発の世界恐慌。
アメリカは、マネー資本主義の反省から、モノ作りの原点に立ち返って自国の産業の再興を図ろうとしたところ、大きな壁に当たったようです。
それが、日本製品の確固とした‘信頼’。Car07
アメリカは、その‘信頼’を超えたものを作らなければならないのです。
ところが、その日本の‘信頼’はさらに確固としたものとなっていて、容易に超えられないものだと改めて知ったアメリカのオバマ政権は、なんと、日本の‘信頼’の切り崩しに着手したのです。
そのイケニエとなったのが トヨタ自動車のハイブリットカー、プリウス なのですね。
アメリカの自動車産業、特に首位を トヨタ に奪われた GM にとっては、トヨタ を排除しなければ 自社の再興はないと考えたようです。
( まったく、単純な思考回路です。)

そこで、アメリカの政界と実業界は、トヨタ車にイチャモンをつけはじめました。
最初は、フロアマットを重ねるという ドライバーの使用ミスによって引き起こされた事故を、マスコミを使って トヨタ車の不具合による事故のような印象を持たせたことから始めました。
重ねたフロアマットがアクセルペダルに挟まり、アクセルが戻らない・・・なんてことは、自動車を製造した側の問題ではなくて、明らかに使用者側の問題ですよね。

ところが、買ってもらう・・・という立場は弱いものですから、そうした不当な訴えに対しても対処しなければならない・・・と、トヨタは考えたようです。
それが、前代未聞の大リコール。
リコールと言っても、隙間を埋めるだけのもの。
われわれ技術者からみれば、こんな結露の対策なんてしていたら、切がありません。

しかし、そうした弱気な対応に 狡猾なアメリカは見逃しません。
さらに、データを捏造してまでもトヨタ車を問題化しようとしています。

そのうちに、トヨタ車をわざと暴走させて賠償金を取ろうとする輩まで出現。

もし、トヨタ車が不具合と言うのなら、アメ車なんて不具合どころか欠陥商品、危険物です。
今でも部品の脱落、オイル漏れ、配線のショートは日常茶飯。火災事故なんて新聞ネタにもなりません。そして最悪の燃費。それがアメ車のなんですね。
そして、圧倒的なパワーとデザイン。それが、アメ車の人気です。
つまり、アメ車の人気は欠陥が多くて手間が掛かるところなんですね。
見た目はグラマーでも扱いにくい アメリカ女 と似ています。
そうした日本車にないところが、アメ車の人気の特徴です。

こうした製品を作るアメリカの企業と政府に、日本の一企業は虐められ続けています。
そろそろ、日本政府も援護してあげないと、日本全体がさらに埋没してしまうと思いますよ。

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コメント

あらま様。私の一時期の愛読書でございました。続編と共に愉快に読んだ後、棚に飾ってあります。特にその不良品の設計図の話は笑いました。

正直今回のトヨタ叩きは気持ち悪いです。GMを半国営企業扱いした以上、米政府にとってはビッグスリーは復活してもらわなきゃ困る企業です。そんなのは分かってますけど、だからって相手をバッシングするなんて30年前から、と言うかイギリスから独立した頃から全然変わってないこのアメリカの傲慢さ。
チョットは下手に出てノウハウの共有や技術開発の提携などでWIN-WINの関係を築く気はないのかと。まぁトヨタも簡単に技術を外に出すとは思いませんが。
電気自動車事業が本気を出せばエンジン自動車は燃費的に完全アウトですから、エンジン技術がレガシーコストとなる自動車会社は今後危ないかもと言われる中で、共食いしてる場合じゃないよと言ってあげたい。

投稿: ある大学生 | 2010年3月15日 (月) 13時27分

ある大学生さま、ありがとうございます。
なにしろ世界のポリースマンということですから、アメリカには敵いません。
特許で守られているトヨタの技術を、議会とか裁判の場で引き出そうとするアメリカも姑息ですね。

投稿: あらま | 2010年3月15日 (月) 22時53分

あらま様
私はアメリカに住んでいます、人生の半分以上の長い間。 ですから 中から アメリカを見ています。 
本は読んでいませんが、 あまら様の今日のブログに100% 賛成。 まったくその通りです。 でも不思議に、トヨタの車が街から消えないのです。 むしろ増えている印象を受けます。トヨタ叩きがおきて、もしかしたら トヨタの車が少し値引きされているかもしれない! そんな感じです。
 アメリカ生活の習慣は、 自分の車の小さな修理は自分でする。これが カルチャーでもあるんです。 それが日本車にはできません。まあ、メートリックの工具を買わなければなりませんけど、 そればかりではなく、 トヨタは オイル チェンジを自宅でしても高い保障が無効になりますから。レクサスのレギュラーメインテナンセ 代がアメリカ車の倍以上。 すなわち日本車はこちらでは高級車です。
旦那がトラックを運転して、奥さんがトヨタ レクサス を運転して子供のサッカーの送り迎えをするのが 今はアメリカの豊かな生活になりました。やはり 国としてはどうにかしたいでしょうね。 でも 確かにやり方が汚いです。 賛成に一票

投稿: 一滴 | 2010年3月16日 (火) 01時14分

まさに仰る通り
トヨタ叩き、異常です。

やはり・・敗戦国・日本・・?・・

投稿: sue | 2010年3月16日 (火) 01時21分

こんにちは。

私は日本側がアメリカ車の今までの不具合状況をあーだこーだと言わないのが不思議です。
相手から言われっぱなしでよく平気でいられるな・・・と。

それにしても最近のプリウスの多さはすごいものがあります。
でも試乗は1回くらいはしてみたいとは思いますが買いたいとは思いませんね。
楽すぎてつまらない気がしますdespair

投稿: まさたみ | 2010年3月16日 (火) 20時37分

一滴さま、ありがとうございます。
小生は陽気なアメリカ人は好きなのですが、この場合はいかがなものかと思いました。

ところで、この『世界の日本人ジョーク集』の p.149 には、以下の文章も記されていました。

● 幸福論
「人生における最高の生活とは ? 」
「アメリカで給料をもらい、イギリスの住宅に住み、中国人のコックを雇い、日本人を妻とすることさ」
「では、最低の生活とは ? 」
「中国で給料をもらい、日本の住宅に住み、イギリス人のコックを雇い、アメリカ人を妻とすることさ」

・・・そうしてみますと、一滴様の檀那様は、小生よりも幸せのようですよ。

投稿: あらま | 2010年3月16日 (火) 21時38分

sue さま、ありがとうございます。
戦争で アメリカにコテンパにやられてしまったので、そのトラウマが 世代を超えて 日本人にはあるのでしょうか ?
この度の事件は、アメリカの焦りを感じます。
どうやら、アメリカを同盟国だと思っている日本人が少なくなったようですね。

投稿: あらま | 2010年3月16日 (火) 21時42分

まさたみさま、ありがとうございます。
アメ車の愛好家とか、ハーレーの愛好家の話を聞くと、アメリカ製を選んだ日本人は、アメリカの品質を買ったのではなくて、アメリカン・パワーを購入したみたいですね。
つまり、故障することを承知で購入しているのですからクレームも出ないわけです。
ところが、アメリカ人がトヨタやソニーを選ぶ理由はその品質です。
それを裏切られたと騒ぎ立てることによって、自国の製品を相対的に優位にしようとする姑息な考え方ですから、アメリカ人の度量の狭さを実感せざるを得ませんね。

投稿: あらま | 2010年3月16日 (火) 21時49分

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