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倒産の理由

カンバン方式

小生がお世話になっている会社は、一昨年に倒産していた会社です。Bne483
それを復興させようとするのですが、小生には この会社を復興させるメリットが分りません。
たいしたコア技術を持っているわけでもないし、この会社のどこに魅力があるのかわかりません。
でも、どうしても前社長らは復興させたいようです。

しかし、その前にやるべきことがある筈です。
それは、倒産した原因を整理して、それを今後に活すということです。

そこで、関係帳簿類を見ても、どんぶり勘定をしていたわけでもなく、資金繰りもそんなに悪くはないようでした。

やはり原因は、労働条件にありました。

この会社でも、製品を安価にするように要求され続けたので、人件費を大幅に削減させる必要に迫られたようです。
そこで、大胆なリストラを断行。残った従業員らには過酷な労働を強いていたようです。
そして、休んだり辞めたりする従業員が続出し、仕事ができなくなったわけです。

さらに、アウトソース つまり 派遣労働者を導入したので、技術の伝承が途切れてしまいました。

しかし、何よりも破綻した原因は カンバン方式に対応したからでょう。

このカンバン方式とは、納期と個数が示されたカード ( カンバン、管理板ともいう ) が挟まれたケースが流れてくるのですが、そこに記されている オーダー を絶対に満たさなければならないというものです。

つまり、リレーで言うバトンみたいなもので、そこで落とせば総てがオジャン・・・という連帯責任方式なんですね。

ですから、工場では、回収のトラックが来るまでにその製品を作り終えていなければなりません。
さらに、トラックは、定時に積んで、定時に降ろさなければなりません。
ですから、トラックは高速道路でも普通道路でも定められた速度で運行しています。
つまり、倉庫なんて要らない方式が カンバン方式です。

そのために、製造現場でも流通現場でもミスなんて絶対許されず、そのためにムリを続けることになります。
途中で事故があろうが、親が死のうが、何があっても、その仕事を納期までに遂行させなければならないのです。
その結果、そのムリな要求に耐え切れなくなり、離脱してしまうのですね。

この会社も、カンバン方式生産ラインから外れてしまったようです。

こうした カンバン方式は、親企業にとっては都合の良い方式ですが、中小企業にとっては酷な方式です。

やはり人間は、絶対、つまり‘’を作ってはいけないようです。

ところで、このカンバン方式の元祖は、アメリカの自動車会社 フォード みたいですね。
フォードは、ベルトコンベアー流れ作業をさせて大量生産させる方式を採用しました。
そのために、設計の規格化、部品の規格化が必要となったわけですね。 (この時点でフォードは、既に ノックダウン方式 を採用させていたようです)

Photo_2 その止まらないベルトコンベアーによって、労働者は人間性を失われてしまったようです。
それを捩(もじ)ったのが、チャップリンの映画 『モダンタイムス』なんでしょう。

労働者にとって、カンバン も 止まらないベルトコンベアー も同じ 神様 なんですね。Photo_3

どうやら、人類はこのコンベアーに慣れてしまい、それが好きになってしまったようです。それが、回転すしなんでしょうか。

冗談はさておき、ベルトコンベアー方式から始まった究極のライン方式が、トヨタのカンバン方式ということなんでしょ う。

こうして、日本のカンバン方式は、グローバルスタンダードとなりましたが、その反感にも根強いものがあります。

現在、アメリカで、トヨタ叩き が横行しているようですが、どうやら、その原因の一つには、日本発の非人間的な国際標準規格 ? に対する 反感 が潜んでいるようです。

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