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ISO -14

モラルはマネジメントシステムの対象となるか

われわれ職工と言う人種は、他人からゴチャゴチャ言われることを嫌います。
お客さんが言うことなら聞けますが、身内から言われることについては、基本的に無視する傾向があります。
従って、社内に対する連絡や報告なんてのも、テキトーに作っています。
これが、ISO と付き合う コンプラマイズ ( 妥協策 ) なんですね。

示された手順でやっていたら仕事にならないこともあれば、かえって危険なこともあるからです。
ですから、手順を踏んでいないのにやったとして報告したり、数字を改ざんして報告することがよくあります。悪い言葉で言うと、虚偽報告です。それが、QC の時代から現場で根付いています。

もちろん、クリーンにやっているところがあるかもしれませんが、世間の狭い小生は、そんな殊勝なところを見たことがありません。

どうして現場がそんなアウトロー的な対応をしているかと言えば、ISO マネジメントシステム自体がアウトローだと思っているからです。
つまり、他人のフンドシで暴利を貪る悪徳商売だと思っているのですね。銀行と同じです。

現場の職人は、ISO に対して、そんな印象を持っているのです。

その証拠に、ISO マネジメントシステムを導入してどうなったでしょうか ?
誰が儲かったでしょうか ?
多くの企業は、リストラされた元職員に内部告発されて、偽装が明るみに出ました。
結局、それが カイゼン なんですね。

これは、元はといえば、ISOマネジメントシステム性悪説に基づいているからだと思います。そのお陰で、こっちまで性悪になったと責任転嫁する始末です。

そこで、『ISO崩壊』という本では、モラルマネジメントを提唱していました。Iso
これは、監査する側と監査される側、両方にモラル ( 道徳 ) を取り入れて、それで管理しようという提案です。
つまり、システム性善説を取り入れようということなんですね。

しかし、そもそも、モラルというものは、システムによって管理されるモノなんでしょうか ?

確かに、どの産業も「行き詰まり」現象で、それを打破するには モラル が必要だと声高に言います。
しかし、昔から モラル というものは、相手や第三者を批判する道具として使われていて、自分を反省して生まれ変ろうなんてことは宗教などの世界に‘限定’されたものだと思います。

つまり、モラルは モットー ( 標語 ) としてなら使われてきましたが、実際に商売となると、そこは利益追求の世界です。タテマエとして利用されているに過ぎません。

そもそも、ISO マネジメントシステムとして モラルが認証されるということは、その会社は清廉潔白であるということを世に知らしめるということですね。
でも、そんなことは当たり前のことで、逆に自分の企業を悪徳だと標榜するところは ないはずです。
つまり、モラルマネジメントシステムの対象とすることは無駄なことだと小生は思います。

さらに、個々のマネジメントシステムを世界基準として統一して管理しようとすること自体が、最初から無理があると思えてなりません。小生は‘逆’だと思うのです。

とにかく企業をモラルで管理するなんて可笑しいと思います。それは個々の企業の倫理の範疇だと思うのです。あくまでも、他律ではなくて自律の世界がモラルだと思いますから、管理されたモラルはモラルとは言えないと思います。
そう思うのは、小生が理解不足からなんでしょうか ?

そもそも、ISOマネジメントシステム、特に環境を対象としたものは、資源の節約がその目的のようですね。
しかし、本当の目的は、CO2が発生する前の石油の節約です。
木材や水などの自然資源保護を抱き込んで、実は、産油国が石油を高値でなるべく長く売り続けようとするのが目的なんですね。
そんな魂胆が見え隠れしていると、法令遵守の気分が殺 ( そ ) がれてしまいます。

そこで、日本としては黙って滅んでいくわけには行きません。
資源消費国として、あるいは加工貿易国としての立場を明確にした スタンス に立った マネジメントシステムを構築して、それを ワールドスタンダードにする努力が必要だと思います。
鳩ポッポ首相が、CO2 25% 削減を宣言し、日本が世界にカネをばら撒くことに、世界は同意しました。
そんなんではなくて、日本の国益を踏まえたものを構築すべきです。
その日本発の ISO が崩壊した時こそ、日本の崩壊だと思います。
いずれにしても、このままでは外圧に食われ放題の日本だと思えて残念です。

以上で、ISOに関する小生の愚考ドクマを披瀝しました。
もう、これで終ろうかと思いましたが、好評 ? につき 番外編を記したいと思います。

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