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陛下の国事行為

陛下の国際的地位

小沢問題で揺れた、本日の陛下と習副主席と会見。

その小沢幹事長は、陛下の外国要人との会見を 国事行為 と思っているようですが、実は、そうではありません。

国事行為とは

  • 国会の指名に基づき内閣総理大臣を任命すること(日本国憲法第6条第1項)
  • 内閣の指名に基づき最高裁判所長官を任命すること(第6条第2項)
  • 法律、政令及び条約を公布すること(日本国憲法第7条第1号)
  • 国会を召集すること(第7条第2号)
  • 衆議院解散(第7条第3号)
  • 総選挙の施行を公示すること(第7条第4号)
  • 国務大臣及び法律の定めるその他の官吏の任免並びに全権委任状及び大使及び公使の信任状を認証すること(第7条第5号)
  • 特赦、減刑、刑の執行の免除及び復権(恩赦)を認証すること(第7条第6号)
  • 栄典を授与すること(叙勲)(第7条第7号)
  • 批准書及び法律の定めるその他の外交文書を認証すること(第7条第8号)
  • 外国の大使及び公使を接受すること(第7条第9号)
  • 儀式を行ふこと(第7条第10号)

と、決められ、それぞれ内閣助言承認に基づかなければならず、内閣が責任を持つものと、憲法第三条に明記されています。

そこで、今回、問題の 外国の大使や公使以外の 要人 との会見は、国事行為 ではなくて 公的行為 と解釈されているものです。

この 公的行為 と言うものが実に多いのですね。年間 700件前後の行事のうち 500件ぐらいは この 公的行事 とも言われています。
いわゆる 皇室外交 もそのひとつです。
国民の象徴である天皇は、外国からは 元首 と評価されています。
国家元首としての天皇陛下は、各国の要人と会ったり、葬儀に列席することもあります。
当然、それは公平でなければならないのです。

しかも、天皇はエンペーラーと訳されています。
エンペラーとは「王の中の王」と言う意味で、1911年には世界中に 8人ほどいました。
ところが、現在では、世界には 28の君主国があるのですが、エンペラーは 天皇陛下 ただお一人です。
つまり、席順は、ローマ法王と並ぶ トップ の位置です。

ですから、アメリカ大統領でさえ、陛下には最敬礼するわけです。

その エンペラー を見下すことが、中国にとっては最高の国家の威信となるわけです。

その中国の国家の威信の功労者が、小沢一郎氏ということになるのでしょう。

【ご参考に】

天皇誕生日や新年の一般参賀、国体や植樹祭・災害見舞いなどの地方訪問、海外歴訪、国賓を晩餐会に迎えること、戦没者追悼式、園遊会などは、みな 公的行為 になります。

ほかにも、新嘗祭などの宮中祭祀が 年間に 30以上もあるといわれ、それは政教分離の関係で私的な行事とされています。

さらに、各種行事に先立って、事前に綿密な勉強をされておられます。たとえば、園遊会などでお会いになる人、一人一人の業績を、正確に把握されます。

また、現代の科学や文学などの公務としてのご進講を受けられるほかに、私的に当代の学者や識者をお呼びになり、正確な情報収集に尽力されておられます。学者としての面をお持ちの天皇陛下の業績は、専門学者の間でも高い評価を得ておられるようですね。

この他に、各界の功労者と面会する「拝謁」も、年間 100回を超えると言います。

しかし、なんと言っても、国事行為の量が膨大です。

たとえば、「栄典の授与」についてですが、春・秋の叙勲 (それぞれ 数千人 )のほかに、毎週 数百人の人に 「死亡叙勲」を授与されています。

そうした叙勲の書類には受章理由が記された「功績調書」と呼ばれるものがあります。そこで、百人分の功績調書の厚さが 4センチ といいますから、春・秋の叙勲シーズンともなりますと、その書類の厚みが 1メートルを超えることになります。その全ての書類を、天皇陛下は目を通され、自ら印を押され、あるいはご署名をされるわけです。

関係者の証言によりますと、膨大の書類の中で、一部でも抜けているものがあると、陛下からご指摘があるそうです。

これは、本当にすべてを丁寧に目を通されている証拠なんだそうです。

他にも、閣議から上がってきた膨大な書類がありますから、その全てに目を通すだけでも、大仕事になります。

以上、陛下のお仕事の一部を記しましたが、そうしたお仕事に合間に、科学者としてご研究し論文を発表されているのですから、まさに、超人的な仕事量になります。

それなのに、小生らが皇居の清掃奉仕をしていると、お会いになってくださることがあるのです。両陛下の方から近寄られ、お声を掛けてくださるのですから、感激してしまいます。

ですから、76歳を迎えられる陛下のお体を心配になるのは当然でしょう。

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コメント

格下の政治家(大使や公使)を接受することが天皇の国事行為で、格上の政治家(国家主席や副主席)を接受することが天皇の国事行為でないとどうして言えるのですか。憲法には大使や公使と書いてあるが、大統領や副主席など具体的に明示されていないからでしょうか。是非、納得のいく説明をお願いします。

投稿: 憲法を読んだことない者 | 2009年12月18日 (金) 11時10分

憲法を読んだことない者 さま、いらっしゃいませ。
ご質問をありがとうございます。

まず、ご質問の内容を匡してみましょう。
大使や公使は、政治家ではありません。
基本的には「官吏」です。
勿論、政治家が大使として兼務することもあるようですが、職務上は、仕事の内容を厳格に振り分けます。
(二重外交を避けるため)

そこで、日本国憲法を見ますと・・・

国務大臣及び法律の定めるその他の官吏の任免並びに全権委任状及び大使及び公使の信任状を認証すること(第7条第5号)

これは、日本から外国に大使や公使を派遣する場合ですね。
次に、

外国の大使及び公使を接受すること(第7条第9号)

これは、外国からの大使や公使を迎える場合です。
つまり、あなたを貴国の「使い」として認めますよ・・・ということです。

このように、決まったことについて、天皇が国事行為をすることによって、日本国としての決定が確定するわけです。

ですから、海外からの国賓など、要人と会見することとは、本質的に意味が違うのです。

投稿: あらま | 2009年12月18日 (金) 11時51分

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