« 祭りだ、祭りだ | トップページ | 酒と睡眠薬 »

映画 『五線譜のラブレター DE-LOVELY』

夫婦の愛

秋の夜長は、眠れないものです。Photo
そこで、ビデオ鑑賞することにしました。
この映画も、以前、 NHK BS-2 で放送されたものを録画したもので、実話をもとに製作されたそうです。
最初は、手紙などを書きながら観ていたのでしたが、結局、内容に引き込まれてしまい、最後は感動していました。

この映画は、コール・ポーターというアメリカの作曲家の半生を描いたもので、妻・リンダとの夫婦愛がテーマだと思います。

小生は、コール・ポーターの音楽は、映画などでよく聴いていましたが、彼を意識したのはこの映画が初めてです。
そして、夫婦の愛について、再認識させられました。

ところで、小生の結婚式のとき、仲人さんが「夫婦になったら、与える一方、許す一方、それでいい」と言っておりました。

つまり、夫婦の間とは、無意識のうちに相手に求め合う間柄なんだそうです。
ですから、意識の上では、相手が何をしても許して、そして、相手が何を求めているのかを常に考えて、それを一方的に与えるものだ・・・というのですね。

聞いているだけで、疲れてしまう内容ですが、確かに、キリスト教でも仏教でも、夫婦愛についてはそんな感じで教えているように思います。

この映画を観ていても、妻・リンダは夫の性癖 ( 同性愛 ) を受け入れて結婚しました。
ところが、それが許せなくなり、離れて暮らすことになります。

相手に何かを求めた時は、結局、離れて暮らすことになります。
そして、許すことによって、また新たな愛が始まっていきます。
夫婦の間とは、そんなものなんでしょう・・・

小生も、妻と別居して 1年半になりますが、妻に求めすぎてはいなかったかと、反省させられました。

いえ、それよりも更にヒドイ ‘無関心’であったかもしれません。

振り返ってみますと、認知症がひどくなった母は、妻に対して攻撃的です。
それには、目に余るものがありました。
そこで、岳父が亡くなった時を契機に、妻に実家の家業の手伝いに行かせました。
妻がストレス解消の機会を欲しがっていたと感じたからです。

ところが、そうしたことについて、友達は反対しました。
「奥さんを実家に帰したら、ロクなことがないよ・・・」と。

確かに、毎日、実家に帰れば、姑や旦那への不満が口に出てくるでしょう。
それが昂じて、姑や旦那に対する反抗心が芽生えると言います。

はたして、妻の場合も、そういう感じです。
反抗心では介護なんてできませんよね。

それが妻自身を苦しめることになり、耐え切れなくなったようです。

そこで、小生は、妻に対して実家の手伝いに行くことを止めるように願いましたが、妻は聞き入れませんでした。
結局、妻は、実家の方から、暇を理由に‘解雇’されてしまい、行き場を失ってしまったのです。
そこで、今では、賄いさんのアルバイトをしています。

毎日仕事があるわけでもなく、結局、別居することになったのです。

ところが、来春、長男が結婚することになり、来週、相手の家に挨拶に行くことになっています。

現在、妻は、このままでいいのか、そうとう悩んでいるようです。
でも、小生は無理に同居しなくてもよいと思っています。

今のままで母と一緒に暮らしたら、妻は崩壊してしまうでしょう。

そこで、再び、結婚式の時の仲人さんの言葉を思い出します。

親子の愛は、自然の愛。夫婦の愛 や 嫁姑の愛 は人工の愛。人工の愛の場合は、常に「感謝」という潤滑油を注がなくてはならない・・・

そこで、小生は、妻に対して母に感謝の気持ちを持つように、言葉に出さなくても、知らず知らずのうちに要求していたと思います。それが、妻にとっては大変な苦痛だったと思います。

ところで、一般的に、相手に何かを求めたら、求められた方も苦痛でしょう。
求めた方も、要求が達成されなかったら、不満に思うでしょう。

だから、成り行きに任せたいと思います。
この映画を観て、そう思いました。


2004年 アメリカ・イギリス 125分 監督 ; アーウィン・ウィンクラー 出演 ; ケビン・クライン、アシュレイ・ジャッド

|

« 祭りだ、祭りだ | トップページ | 酒と睡眠薬 »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

 先日男性がいみじくも言ってました。
自分は家庭では 一家の頭だ。 すべての思考はこの頭から出てくる。そして愛する妻は 一家の首だ。 首は頭を支えて一生を過ごす。 素晴らしいでしよう??
でも ご存知ですか、 頭は 首の行くほうへしか 向かないのです。
首が左を向けば 頭は左。 首が前に傾げれば 嫌でも 頭は下がるのです。
僕の人生は所詮そんなものです。  

投稿: 一滴 | 2009年10月 4日 (日) 01時09分

うーん深刻ですね
なんとも言いようがありません

投稿: 佐為 | 2009年10月 4日 (日) 08時59分

一滴 さま、ありがとうございます。
男は、結局、孫悟空。
奥さまと言う 仏さまの掌中で暴れているに過ぎないのですね。

投稿: あらま | 2009年10月 4日 (日) 15時47分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/131161/46380514

この記事へのトラックバック一覧です: 映画 『五線譜のラブレター DE-LOVELY』:

« 祭りだ、祭りだ | トップページ | 酒と睡眠薬 »