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今年は、新規雇用なし

どうなる ? 技術の伝承

弊社は昨年まで、毎年ひとり、中卒者を採用していました。

中卒者が「安い」からではありません。職人は、20才を過ぎてからでは遅いからです。

つまり、弊社の加工技術は「カンとコツ」の世界で、師匠から弟子に伝承するもので、その「カンとかコツ」を体得するには、低年齢ほど確実に覚える・・・という理由で中卒者を積極的に採用してきました。

ほとんどの中卒者は、その厳しさに耐えかねて辞めてしまうのですが、だいだい 5人に 1人が残り、将来の「工場長」になるわけです。もちろん、仕事をしながら「夜学」( 定時制 )に通わせますから、歴代「工場長」は高卒以上の学歴です。

ちなみに、小生は高卒ですが、高校を卒業してから入職しましたから、「工場長」になる資格はないわけです。

そうした「伝統」が弊社にはあったのですが、昨年末、拠点を中国に移し、国内での採用はしない方針としました。

ですから、中卒を採用する会社として、近郊の中学校から「期待」されてきた弊社ですが、ことしからその「期待」に添えないことになったのです。

以前は、小生らが中学校を回り、「金の卵」を分けてもらうように頼んだものでしたが、もうそういうことはないと思うと、一抹の寂しさを感じます。

今後は、弊社の技術は、中国の少年に伝承されることになるのでしょうか・・・

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コメント

不景気だけでなく日本の産業の空洞化は進んでいますね
あらま様のように生粋の技能者はもう輩出しないのかもしれません。
私はいろいろな仕事をしてきましたが、誰にも負けないなんてのはありません。
まあ器用に(不器用に?)生きてきて、もうおしまいです

投稿: 佐為 | 2009年2月 5日 (木) 20時04分

なにを仰いますか、佐為さま !
佐為さまには、誰にも負けない「ISO」があるではないですか。
昨年末、メジャーデビューされた佐為さま。その期待は高まるばかりです。
ところで、「空洞化」の流れは止められませんね。
日本の鍛冶には、師匠についてまで技術を会得するほどの魅力がないようです。
あたらしい技術にかわり、むかしの技術に拘らなくてもよいようになっています。
しかも、肉体労働者の賃金は安い。
それなら、指先一本で富を得ることができる IT系の仕事に流れてしまうのは当然でしょう。
ところが、そうした産業構造の変化が、IT不況、そして今回の世界的な恐慌になったと思います。
てせすから、農耕民族には、御天道さまの日の本で、鍬を振り下ろす仕事が合っているのかもしれません。

投稿: あらま | 2009年2月 7日 (土) 10時17分

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