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静岡空港立ち木問題

知事、辞職要求を拒否

今朝の『静岡新聞』の記事を引用したいと思います。

静岡空港西側に航空法の制限を超える立ち木などが残り、暫定運用の原因となった問題で、石川嘉延知事は 16日、立ち木除去の条件として石川知事の辞職を求めた地権者の大井寿生さん (島田市湯日) に対し、要求を拒否することを回答した。

県は知事の回答書とともに、航空法に基づく法的手続きに入るための申入書も届けたが、大井さんは受け取りを拒否した。

石川知事名の回答書は「私の果たすべき責務から考え、そのままをお受けいたしかねる」とし、辞職要求に応じない考えを示した。さらに 6月 4日の開港に万全を尽くし、早期に滑走路 2千500メートルでの完全運用を実現することが「県民から課せられた責務」と説明。完全運用には地権者の理解が必要とした上で、法的手続きも話し合いによる解決が前提となるとし、誠心誠意協議する姿勢を示した。

申し入れ書では同法 49条第 3項の規定に基づき、立ち木などを除去するよう要請。補償額は今後、協議で決定するとしていた。

大井さんは 11日の石川知事との直接協議の場で、「開港を延期させたことについて、その職を辞することで責任を明確に示す」ことを求めた申入書を手渡していた。

大井さんは「回答は予想された内容で、こちらの考えと隔たりがある」と述べた。(『静岡新聞』 2月 17日 朝刊より引用)

今となっては行政代執行もできない立ち木。仕方がないので、暫定運用でも邪魔になるということで、航空法に基づき強制撤去を行う構えを見せる県に対して、地権者側は徹底抗戦の構えです。

元はといえば、県が地権者に対して協議を一方的に打ち切り、強制的に工事を進めてしまったのが原因でした。

もし、県が地権者らの意見を聞いていれば、本当に空港に必要な土地を購入し、不必要な土地を地権者から「奪う」ことはしないで済みました。

これについては、2007年 2月、地球市民と名乗る男が焼身自殺をしてまで抗議していました。

そうして今に至り、双方とも「話し合いをしたい・・・」と言いながら「拒否」合戦を繰り返していますから、今後は結局、法的な強制で諸問題が解決される方向になるでしょう。

しかし、そうした開港にまつわる諸問題をクリアしても、予想される赤字が県の財政を圧迫することは明らかです。

特に、昨年末からの急激な景気の悪化で、静岡空港の開港に懸念を持つ県民が増えました。

静岡空港は、そのまま行っても赤字、引き返しても赤字。今後、「立ち木」の問題よりも経済的な問題で、石川知事の責任が問われることになるでしょう。

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コメント

こんにちは。

“完全運用実現が「県民から課せられた責務」”という知事の回答のようですけど、私は何も託してないんですよね。
「多くの県民~」ならわかるんですけど、いかにも県民全体から課せられたような印象で嫌いです。
そもそも県内に空港が無くて困る人ってどれだけいるのか・・・・・?
普段の生活に困っている人のほうが有るかに多いのに!

投稿: まさたみ | 2009年2月17日 (火) 14時06分

まさたみ さま、ありがとうございます。
利便性を考えても、静岡空港の必要性は感じません。
しかし、かくいう小生も、職務上、空港開港賛成署名を 500人分集めたことがあります。
自動車関連の職場の多い静岡県ですので、親会社の意向に従わざるを得なかったわけです。
ですから、タテマエでは賛成していても、本音は反対というところが静岡県民の実情ではないでしょうか。

投稿: あらま | 2009年2月17日 (火) 18時50分

はじめまして。靜岡空港で検索してきました。

知事、絶対に人に頭下げない役人根性丸出しな感じですね。
役人としてのメンツもあるのでしょうか。

「ごめんなさい」とすなおに頭下げていれば2億近いお金と3ヶ月近い時間の無駄はなったかも知れません。

福岡や北海道に出張の多い自分にとっては靜岡空港は2時間の移動時間の無駄が無くなり大歓迎です。

投稿: ねこさん | 2009年2月18日 (水) 01時36分

空港ができても主要な路線がないと先細りです
そのほうが大変ですね
わが故郷の空港も開港20年にして存亡の危機

投稿: 佐為 | 2009年2月18日 (水) 06時14分

ねこさん さま、いらっしゃいませ。
小生は、何度も静岡県知事とお会いしたことがありますが、立派な人格者だと思います。
今年、7月に控えている「知事選」でも、石川静岡県知事の 5選を望む人がたくさんいるようです。
石川静岡県知事は、地権者に対して幾度も謝罪を繰り返していますが、県の担当者が謝罪を拒否しているようです。
ねこさん さまのように、九州や北海道に出張される方にとっては、静岡空港は便利な空港でしょう。
そういうかたがたくさん増えれば、静岡空港も採算が取れるでしょう。
さらに、静岡県民がアジアに旅行する機会が増えれば、空港の価値はさらに上がるでしょう。
石川静岡県知事は、そのために懸命にトップセールスを続けているようです。
県内の産業界(フロント21)などは、そうした知事の努力に応えるべく、シンポジウムを開いて、活路を広げようとしているようです。
しかし、防災船「希望」のように、結局 100億円近い損失を県にもたらしたことがありました。
そうした前例もありますから、今から早期撤退とその処理の仕方を考えておく必要があると思います。

投稿: あらま | 2009年2月18日 (水) 10時20分

佐為さま、地方空港の惨状には目に余るものがありますね。
日本は国土の割には、空港の数が多すぎると思います。
人口減少が進んでいる中、これ以上の地方空港を増やすことが地域の活性化になるのか、はなはだ疑問に思うのですが、新幹線「のぞみ」も通過してしまう静岡県です。
通過県という「汚名」返上すべく、産業界では妙に「意地」になつている部分が確かに感じます。

投稿: あらま | 2009年2月18日 (水) 10時26分

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