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江川の耳

耳を澄ます

小生の趣味の一つにオーディオがあります。以前はいろいろなオーディオ器機を買いましたが、今は特定のものに落ち着きました。

現在は、部屋の片隅に、ダイアトーンのスピーカー、マランツのイコライザーとチューナー、そしてピックアップにはDVD録画器のパナソニックのディーガを使い、その上に 37インチのパナソニックのプラズマテレビを置いています。

そして、その音を増幅しているのが自作の真空管アンプです。

その真空管アンプなんですが、中高音を美しく再生させるために出力管に特定のビーム管を用いました。

拙宅は、イナカとはいえ隣に他人の家がありますから、地鳴りをするほどの低音を出すわけにもいかないので、こうして中高音の特性を活かす設計にしたわけです。ところが、古くなったのでそのビーム管を交換しようとしたのですが手に入らないのです。

MJ(無線と実験)誌のカタログで捜しても見当たりません。そこで、懇意にしている横浜のオーディオ友達が、そのビーム管に似た真空管を探し出して送ってくれたので、その真空管の特性に合わせて、アンプを作り直しました。

作り直すといっても、ソケットは同じですので、単に抵抗値を変えただけです。

午前中はその作業で終わり、午後になってエージング(慣らし運転)をしているところです。

いつもながら、自作品は安定するまで時間がかかります。

そうして鳴らし続けているのですが、どうもイマイチ目標とする音が出ません。なにか詰まったような音なんですね。

そこで、耳の裏に手を広げて、耳を澄まして聞きました。

すると、細部まで奇麗に聞こえます。どうやら、小生は老化現象で耳の特性が落ちていたようです。

Photo そこで、かつての巨人の投手であった江川さんのような大きな耳(ミッキーマウスのような耳)をダンボールで作って試してみました。

つまり、奇術師のマギー審司のやるような耳を作って、頭に固定して音楽を聞いてみたのです。

すると、見違えるほどの(聞き違えるほどの ? )の迫力のある音に聞こえました。しかも高音の伸びが実に素晴らしい・・・。。。

この「補聴器」なら電気も要らないし、エコであります。

しかし、他人のいるところでは使えませんね。

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コメント

手作りの「耳」で迫力がある音や高音がよく聴こえるようになってよかったですね。
ダンボールで作ったなんてびっくりです。(笑)

投稿: にこりん | 2008年10月25日 (土) 18時04分

にこりん さま、ありがとうございます。
最近、家内や子供から、ラジオやテレビの音が大きいと注意されるようになりました。
毎日、騒音の大きい工場にいるからでしょうか。
やっぱり、オジンになったからでしょう。

ダンボールで色々な形の‘耳’を作って試してみました。その結果、そんなに大きくなくても、角度がきついほどいいみたいです。

投稿: あらま | 2008年10月25日 (土) 18時33分

こんにちは。
「耳の裏に手を広げて・・・」というと、あの鶴田浩二さんが歌う姿が思い浮かびます。
もちろん懐かしの映像でしか見たことはありませんが・・・。
地元出身の有名人でもあります。

投稿: まさたみ | 2008年10月25日 (土) 19時19分

まさたみ さま、ありがとうございます。
任侠映画でも有名な役者さんですね。小生も大好きでした。
こうするとよく聞こえますね。
いろいろと試してみましたが、そんなに大きいものでなくても角度をつけることで、相当よく聞こえることが分かりました。
補聴器としても十分利用できると思うのですが。
発売すれば、眼鏡感覚で普及しそうな感じがするのですが・・・。
でも、寝転ぶと潰れてしまうからダメなんでしようね。
マギー審司の「デカ耳」のように、ウレタンでつくればその問題も解決すると思います。

投稿: あらま | 2008年10月25日 (土) 19時47分

良くも悪くもマニアでんな
昔はそんなマニアがたくさんいましたが
最近は死滅したようです
みなさんどこに向かったのでしょうか?
パソコンなのかしら

投稿: 佐為 | 2008年10月26日 (日) 09時03分

佐為さま、ありがとうございます。
球管アンプマニアなんてものは、団塊の世代前後までで、ガンダム世代には引き継がれなかったようですね。
今の世代は、佐為さまが仰るように、自作のパソコンで頑張っているんじゃないんでしょうか。
アナログ世代とデジタル世代との違いなんでしょうか・・・。


投稿: あらま | 2008年10月26日 (日) 11時05分

毎回拝読いたし楽しませて頂いております。

隣の市に住んでいる「超」後期高齢者です。
小生の経験を申し上げます。
ウン十万もする補聴器をつけておりますが音域特性が人の声用になっていてクラシックは聴けません。もっぱら両耳イヤホーンです。

60歳ぐらいのとき、装置の特性を検査する周波別レコードを掛けましたが、高域が出ません。スピーカへ耳を着けたら微かにチーと聞こえ老人になったことを痛感しました。
初めてのコメント失礼します。これからもよろしく。

投稿: 藤 | 2008年10月26日 (日) 14時11分

藤 さま、いらっしゃいませ。コメントをありがとうございます。
小生も、スピーカーの性能を検査するために、周波数別の音が出る CD型レンズクリーナーで自分の耳を確かめてみたことがあります。
もう、10年以上も前のことです。そこで、高音が出ないと思っていたら、子供たちは出でいるといいます。
そこで、2万ヘルツの音を出したところ、小生には全く聞こえないのですが、子供たちは「やかましい」といいました。
そのとき、はじめて自分の老化現象を実感しました。
「チー」も聞こえません。
いま、そのレンズクリーナーで聴いたところ、1万5千ヘルツの音も、聞こえません。
ああ・・・、小生は、オーディオに「もみじマーク」でも貼り付けようと思います。

投稿: あらま | 2008年10月26日 (日) 20時14分

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