静岡空港 暫定運用問題
安全性は大丈夫か
静岡空港の開港が延期されることで、地上勤務請負会社の人件費やリース代で、毎月最大 4,000万円の損害が出るという試算が出たばかりですが、今度は、暫定滑走路の安全性に懸念が生じているようです。
静岡県では、航空法の制限を越えた高さの土地や樹木を回避するために、滑走路を短縮して暫定的に運用すると発表しましたが、そうすると航空機の着陸を電波で誘導する計器着陸装置 (ILS) が使用できなくなるそうです。
そのことについて、県や国では「危険になるわけではない」と説明していますが、専門家は雨天や濃霧の時の着陸が出来ないこともあるとして、緊急着陸が出来ない事態も想定できるとしてその危険性を指摘し、最初の計画通りの運行を望んでいるようです。
さらに、国交省次官は、滑走路が短くなることで対応機種も限定することになり、就航率がさらに低下するのではないか・・・と懸念を表明しているようですね。
これで、安全運行のためにも、予定通りに供用されることが、国からも航空専門家からも求められていることが明らかになりました。
それについて、問題となっている私有地を所有する地権者は「県側が要求に応じれば、最終的に支障物件を除去する気持ちがある」と重ねて表明し、県側の文書による謝罪を改めて要求していました。
「成田闘争」にも象徴されるように、地権者と国や県との対立は、地権者の「ゴネ得」、国や県の強引な用地取得に現れ、成田空港の場合は、時の亀井静香運輸大臣が、1995年1月に、強引な用地収用があったとして、地権者らに公式に謝罪しています。
地権者が「謝罪すれば、支障物除去に応ずる」と、わざわざ県庁に出向いているのですから、県側も意地を張らずに素直に地権者らに「謝罪」すればよいと思うのですが・・・。。。。
そうすれば、全てが予定通りとなり、県民の税金を無駄に使うこともなく、開港延期による損害、暫定運用による危険性も回避されると思います。
どうして県側は「謝罪」を拒むのでしょうか。またもや、公務員のメンツなんでしょうか。新聞で読んだり、関係者の話を聞く限りでは、地権者の要求は妥当なものだと思うのですが・・・・
これまで開港が二回ほど先送りされてきました。県側が固い態度に拘るほど、さらにまた紆余曲折が懸念されます。
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