シガテラ中毒
船上の刺身
小生は魚が大好物です。ですから、海や川に釣りに行きます。ときどき、船で沖にも出ます。
そうして釣れた魚をそのまま料理して食べることか、無上の喜びであります。
ところが、近年、シガテラ中毒というものが広まってきていて、海洋上で食べた新鮮な魚でお腹を壊す人が増えているんだそうです。
今朝のテレビニュースで、そのことを報じておりました。
このシガテラ中毒というのは、フグの中毒のおよそ 20倍の強さの猛毒で、これに罹ると ドライアイスセンセーションといって、全身麻痺に陥ることもあるのだそうです。
その毒の名は シガトキシン い言って、ガンビエルディスカスという単細胞生物が発しているそうです。
(写真をクリックしてください)
それが食物連鎖で濃縮され、それに毒された大型魚を食べると中毒症状が出るということです。イシガキダイなどから発症の確認がされているそうですが、特定の魚ではなくて、どんな魚からもこのシガテラ中毒に罹る可能性があるということなんですね。
以前は、沖縄とか鹿児島で稀(まれ)に見られたものでしたが、最近では、神奈川県沖で捕れた魚を食べて中毒にかかった例が報告されているそうです。
確かに、静岡県沖で捕れる魚の中には、相変わらず奇形魚もあり、ムシのついたものが多いと思いますが、最近、そうした南洋性の毒をもった魚が増えたということでさらに注意が必要ということです。
いまのところ、小生のまわりでそれに罹ったという人はいませんが、これからは釣り人の釣った魚には注意が必要ということです。
もちろん、魚屋さんで出回っている魚は大丈夫です。ですから、心配な人は、自分の釣った魚を魚屋さんで診てもらうといいですね。
| 固定リンク
「グルメ・クッキング」カテゴリの記事
- フカヒレ・・・失敗 ! !(2014.12.10)
- 蟹 ♪(2014.12.08)
- つくし卵とじ(2014.03.13)
- 桜海老の掻き揚げ(2013.12.09)
- トマトパスタ(2011.12.04)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
質問
(1)奇形が多いとはどういうことですか?
田子の浦のせいですか?
(2)魚屋さんの魚は大丈夫ってどうしてですか?
投稿: 佐為 | 2008年9月30日 (火) 21時58分
(lll゚Д゚)えー!こんな中毒があるんですか?
初めて知りました!
沖縄の魚あぶないじゃないですか!
ミーバイなんてとてもポピュラーな魚です!
船の上でお刺身にして食べるなんてすごく贅沢なご馳走なのにこういうのがあると怖くてできませんね(ノ_-。)
投稿: まさゆまま | 2008年10月 1日 (水) 01時46分
佐為さま、ご質問をありがとうございました。
(1)奇形が多いとはどういうことですか?
「ファイティング・ニモ」という映画をご存知でしょうか。左右のムナビレの大きさが違う魚の物語です。
このように、自然的な原因で出現する‘奇形’があります。
しかし、問題は人為的な原因の奇形です。日本の河川の汚濁が少なくなったとはいえ、その影響は少なからずあるとおもいます。腰の曲がった魚が釣れることがあります。
(2)魚屋さんの魚は大丈夫ってどうしてですか?
罹患している魚は、プロが見ればすぐわかります。
獲った魚は必ず選別します。その沢山の魚の中で、ちょっと違うものは跳ねて廃棄したりすり身にまわします。
小生も、釣った魚でおかしなものは、リリースしたり処分しています。
漁業にとっても風評被害の恐さを体験していますから、少しでも変なものは混ぜないでいます。
投稿: あらま | 2008年10月 1日 (水) 08時38分
まさゆまま さま、おどかしてごめんなさい。
ところで、毒を持った魚は、たくさんいますね。
フグもその一例です。
種の保存のために、必要な防御なんでしょう。
こうした魚は水温の高い地方によくみられるそうです。
それに対して、人間の体験の蓄積で、選別が可能になっています。
つまり、毒キノコと同じですね。
そうした毒に対して知識のない地域に、こうした問題が広がってきているということなんでしょう。
ですから、経験の豊富な沖縄よりも、経験の少ない静岡のほうが問題ということなんでしょう。
それから、市場に出回る魚は、既に選別されていますから、全く問題ないと思います。
投稿: あらま | 2008年10月 1日 (水) 09時01分