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経済混迷を脱するには

若年層に「既得権」譲れ

昨日の『静岡新聞』朝刊の連載記事に以下の文面が記載されていました。そのまま書き写すのでご参考にしていただきたいと思います。奇しくも、小生と全く同じ感想でありました。

日本再生の突破口は

今、国レベル、企業レベルで問われているのは団塊の世代の「品格」だ。現状は団塊の世代が年金、医療制度のメリットを享受する仕組みになっている。こうした「既得権」を若年層のため思い切って譲る「品格」が、団塊の世代にあるかどうかに、日本の将来がかかっている。

団塊の世代の立場に立てば、現状の国の社会保障制度や企業経営の仕組みのほうが経済的に有利だ。だが、確定給付企業年金などは、現役世代が給付を支える仕組みとなっているなど、あらゆる面で若年層からお金を吸い上げるシステムになっている。

今の若年層はこのことをよく分かっているので、自動車も買わず、海外旅行にも行かず、ひたすら倹約に走っている。将来が不安だからだ。だから団塊の世代が、「今の若者は元気がない」などと嘆くのは、無責任と言える。

日本の良い時代を生きた団塊の世代は、実際、個人金融資産の多くを保有しているのだから、自分たちに有利な仕組みの諸制度をあらためるなど、既得権益を若者に思い切って譲る決断をしてほしい。そうでなければ日本の将来を担う若年層に活力は出ない。

企業組織でも同じことが言える。団塊の世代を中心に、50-60代が権力を掌握しており、駄目な経営陣・幹部層の雇用を守ろうとすれば、将来の雇用に不安を感じる若年層が増える。実際に平成不況で若年層の多くを非正規雇用に追い込んだ大きな原因は団塊の世代の雇用維持にある。

経営トップが企業変革しようと考えても、OBも含めたこの世代が抵抗勢力になることが多い。産業再生機構や、現在の経営供創基盤の仕事を通じて、いろんな企業の再生や成長支援に取り組んできたが、そうしたケースにしばしば直面する。

これはいわば根深い世代間対立。今の老人世代や団塊の世代の安心を高めようとすればするほど、若年層は不安になる。政府や与党がいくら声高に「安心」を訴えても逆効果だと思う。

政治が直面する課題は「経済成長」「財政再建」「格差是正」の三つだ。すべての課題の同時解決は不可能で、解けない方程式を解こうとした安倍前首相も福田首相も最後には政権を投げ出した。

次期首相は、どの目標を実現し、どの目標を捨てるのか、国民に選択肢を示すべきだ。例えば「ばらまき財政出動」で「経済成長」と「格差是正」を目指そうとする場合、経済成長による税増収がなければ、将来の増税か財政破綻につながるだけだ、ということも国民に示すべきだ。(談)

【 冨山 和彦 (とやま かずひこ) 経営供創基盤代表取締役、東大卒。在学中に司法試験に合格。85年、ボストンコンサルティンググループ入社。その後、産業再生機構の業務執行責任者としてダイエー、カネボウなどの企業再生を指揮、07年に企業の成長を支援する経営供創基盤を設立した。48歳。郵政民営化委員なども務める。和歌山県出身 】

タモリ、ビートたけし、さんま、紳助など、特定の芸人が長期にわたりテレビ番組を占拠。あまりにも絶大な力に、若手芸人が台頭できない状態が続いています。そうした事態に、「もう、いいではないか・・・」という声が、視聴者側からも出始めています。このように、各産業でも「居座り組み」が幅を効かせています。定年延長などをせず、若者に席を譲る潔さが求められています。

また、団塊の世代に有利な今の制度に、「勝ち逃げ」だと、批判する声が若年層からあがっています。

「団塊の世代の老後は、どんなにカネを積まれても、絶対に看ない。」・・・

そんな若年層の決意に対して、政府は外国人を団塊の世代の介護に充てようとしています。

何か、ヘンではないでしょうか ?

そういえば、読売のセ界の渡辺氏は「老害」と言われて久しいですね。

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コメント

努力もしないで他人に責任を転嫁する無責任そのものの意見と思える。譲ってもらう事ばかり考えないで自分で勝ち取れよ。冨山 和彦氏かなにか知らないが、郵政民営化に加担したところをみると、単なる売国奴じゃないか。

投稿: | 2008年9月12日 (金) 00時49分

本当にそうですね。
先輩達の話を聞いては私にそんなおいしい時代はくるのかな・・・来そうもないな・・・と・・・・。
芸能人のその「もういい」は私も感じていました。
もう引退しても十分食べていけるだろうし・・・。

投稿: まさゆまま | 2008年9月12日 (金) 01時58分

老害・・・
・・・わかるなぁ~~~・・・

我がフォークダンスダンス界もですよぉ。
自分のブログではあんまり大っぴらに書けないん
ですけどもねcoldsweats01

約40年程昔、私がダンスに足をつっこんだ頃
バリバリにこの世界を引っ張っていた先輩方が
まだヨタヨタ頂点に君臨しています。
連盟にいかにお金を集めるかなんて事に終始
しています。

50にもなった私達が若い世代だなんて。
本当は私達が次の世代を育てて引退してても
イイ位なのに・・・・。

そんな世界だから本当の若い人達は敬遠して
入ってこないんです。
私もイベントで魅せられるぎりぎりの所なので
  衣装も貸す・メイクもしてあげるから
と若い方々に入会のPRしているのですが、ここ迄
組織が定着してしまうと個人ではなかなか無理
ですねぇ。

生涯楽しみをもって何かをやり続ける事はとても
大切ですけれど次世代にきちんとバトンタッチ
していかないと結局は消滅・崩壊の道を辿るん
ですけどねぇ~~~。

引き際を間違うとみっともないだけですね。

投稿: sue | 2008年9月12日 (金) 13時53分

ななしさま、コメントをありがとうございます。
ところで、「努力していない」と仰いますが、既に、若い人たちは涙ぐましい努力を続けています。ところが、「体制」が若い人たちに門戸を閉ざした形になっています。
 
>譲ってもらう事ばかり考えないで自分で勝ち取れよ。

これは、世代間で「階級闘争」をしてみろ・・・という意味でしょうか。

今まで政府が、団塊の世代を「平均」として「政作」をしてきた結果が、今の「世代間格差」を生んだと思います。
それは、政治の世界だけでなく、企業、団体、全ての日本の組織の「共通問題」だと思います。

次に、郵政民営化ですが、小生も郵政民営化には強く賛成です。
アメリカ財務局からの「要請」があったことは承知していますが、それよりも、「島国根性」を匡し、門戸を開いたほうが、結局は日本の国益になると思います。

投稿: あらま | 2008年9月12日 (金) 17時16分

まさゆまま さま、団塊の世代が保険金を享受してしまうと、団塊後の世代の我々には何も残らない・・・と言われてしまうと、不安ですよね。
とにかく、今までの政府の考え方は、ベビーブームで膨らんだ団塊の世代を中心に政治が動いてきたことは事実です。
その後の世代は、粛々と、団塊の世代が残したツケの処理をするということなんでしょうか。
これは、やはり、おかしいですね。

投稿: あらま | 2008年9月12日 (金) 17時21分

sue さま、(大きい声では言えませんが)ダンスの世界も‘少子高齢化’なんですね。
どうやら、日本の全ての「組織」が高齢化して、その存亡の危機に陥っていると言うことのようです。
ご高齢の方が、いつまでも達者でおられることは嬉しいことですが、いつまでも「地位」に固執してもらっては、次世代が困りますね。
昨年、20年前に小生らが作った草野球チームから、小生ら起草者が引退しました。すると、チームが元気になって、連敗を脱出しました。
そんな具合に、「老兵は死なず、ただ去るのみ」(マッカーサー)で、潔く引退することが、組織の活性化になりますね。

投稿: あらま | 2008年9月12日 (金) 17時27分

この話は、論点が違うと思うな。
こうした制度になったのは、団塊の世代が悪いんじゃない。
行き当たりばったりの政治を続けてきた歴代の政治家が悪い。
これからどうなるのかは、団塊の世代も同じ不安を抱えている。
むしろ、数が多いだけ、団塊の世代は被害者だ。

投稿: | 2008年9月14日 (日) 20時49分

ななしさま、重ねてコメントをありがとうございます。
確かに、選挙目当ての政策を続けてきた政治家にも問題があります。
しかし、長寿社会で、いつまでも権力に固執している姿に疑問を呈しているのです。
だれでも、長く現役でいたい・・・
その気持ちは同じです。
でも、それをやったら、後進が育たないということを言っているのです。
「目上を敬う心」「目下を可愛がる心」
そんな世代間の心のつながりが、いつの間にか喪失しています。

投稿: あらま | 2008年9月14日 (日) 22時05分

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