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中国に進出 ?

労働力を求めて

昨年度から今年にかけて、数人の中堅が弊社を辞めてしまいました。その穴埋めがなかなか出来ないので、弊社の社長は中国に進出して人材確保をするつもりのようです。

ところで、周囲の同業者を見渡すと、ほとんどが中国に進出しています。昨年も、静岡県知事を中心に、県内の財界人など 1,300人が、中国との友好を確認しに行きました。

弊社の社長もそれに参加してきましたが、そこで得た結論は、今後の県内企業の経営は、中国ナシでは考えられないと言うことのようです。先月まで弊社に駐在していたドイツの企業も、その足で、中国に行ったようでした。

どうやら、そうした縁故を頼って、弊社も中国内陸部に進出しようとするようです。そして、社長が言うには今からではちょいと「遅すぎた」ようです。

はたして、そうでしょうか ?  小生が実際に聞いたところ、静岡から中国に進出した企業のなかには、今でも回収に悩んでいると言うではないですか。

そういうわけで、安い労働力を求めるのなら、ベトナムなどの東南アジア諸国に進出すべきでしょう。

東南アジア諸国の人々は、昔の日本人のように勤勉で器用だという定評があります。

また、静岡県内の自動車会社とか大手繊維メーカーの目は、既に、中国からインドに向いています。

そういうわけで、市場を求めるのなら、中国・インドに進出するのも理解できますが、弊社のような零細企業が、単に安い労働力を求めるのなら、中国を選ぶ理由にはならないと思いました。しかし、どうも、社長の意は固いようです。

こんな具合に、日本の零細企業が、人材不足を理由に海外に進出するようでは、いよいよ、技術立国の日本は喰われてしまうと思います。

そうは言っても、零細企業がこれ以上の賃上げはムリです。それをするためには、大企業が下請けの値上げに応じてくれることが必要です。

しかし、世界的に原料や原油の価格が高騰し、大企業の経営を圧迫しているので、元請企業には下請けの零細企業の叫びは無視されているようです。しかし、それが続けば、零細企業の倒産が増え、構造不況が加速して、日本は沈没してしまうと思います。

零細企業は、その存続の自衛手段のために、海外進出が必要なことは理解できますが、それにしても零細企業の一か八かの安易な進出は慎むべきだと思うのですが・・・。。。

【追加】

奇しくも本日の NHK の番組 『クローズアップ現代』で、零細企業の中国進出のリスクについて放送していました。

やはり、小生らと同様な危惧をその番組は警鐘していました。

結局、われわれのような零細の加工技術会社の場合は、中核になる技術が盗まれてしまうだけです。

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コメント

お邪魔します。
「商売人」というのは近視眼的な人が多いと思いますね。良く言えば「機を逃さない」ということでしょうし,「機」は探せばいくらでもあるという考えなのでしょうか。
私はあまり性に合いませんが。

投稿: WontBeLong | 2008年7月 9日 (水) 23時06分

WontBeLong さま、ありがとうございます。
たしかに、商売というのはひとつの‘才能’だとおもいます。
でも、才能があれば成功するとは限らず、成功すれば幸せになるとも限らないですね。
小生は技術者ですので、自分の道を、信念をもって進むことが、小生にとっては幸せなことだと思っています。

投稿: あらま | 2008年7月10日 (木) 09時08分

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