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名ばかり管理職

パワーハラスメントの元凶

昨晩、テレビ番組のNHKスペシャル「名ばかり管理職」を見ました。ズバリ、小生もその一人だと思いました。

確かに、管理職という肩書きが名刺に示されれば、悪い気持ちはしません。しかし、それが残業代の削減目的というのであれば、これは大きな問題です。

現代でなくても昔から管理職の経験者は、課長に昇進すると同時に、自らの収入激減に遭遇して戸惑います。これはつまり「管理職代」として逆に自らが支払うものなのかな・・・という妙な納得をしたものです。

確かに部下も増えるし、権限も責任も増えます。公私共に犠牲になる時間が増えます。しかし、会社の経営に参加している・・・という実体感は、部長クラスになってようやく感じ始めます。「課長とは、名ばかりだけの管理職」と以前から詠まれておりました。

ところが、今のいわゆる「名ばかり管理職」は、係長とか主任とか言う立場で、肩書きだけが管理職という実態です。

責任感だけが負荷されて、実態は経営にはまったく関与しません。経営どころか責任の範囲は極めて限定的な‘現場’に留まります。

ところで、話は変りますが、弊社の場合、技術工場ですので自ずと先輩・後輩の関係の中で「徒弟関係」が生じております。そのなかでの先輩が後輩を鍛えることは当然のことです。

ところが、それとは違った意味での力学があることを近年感じ始めています。

つまり、年功序列が崩れて、実力主義、成果主義になりますと、あたらしい競争原理が生まれ加熱しています。それが部下イジメ、蹴落とし行為になります。実際に、こんな零細企業である弊社でも感ずることがあります。

そんな人間関係ではいけないということで「カイゼン」され、小生もその対象となったわけです。

そこで今月から、小生もタイムカードを正確に打つことになりました。今までは事務員さんが押してくれていたのを自分自身で打つというものです。

そんなわけで、小生にも今月から「残業手当」なるものが復活する予定です。同時に、‘役員’による交代業務から外され、夜勤から開放されます。

・・・と書きますと、「名ばかり管理職」の待遇をカイゼンした話になりますが、実態は更に深刻です。

実は、この会社から夜勤業務をなくしてしまったのです。つまり、いままで成形型を夜通しして加工していた仕事を止めてしまったのです。

どうやら元請が中国の工場にその仕事を委託したようです。その中国の工場とは、以前弊社に研修に来ていた会社です。

つまり、中国に価格競争に負けて仕事が減ったということです。

果たして中国にそんな技術があるのか。中国に対して高度精密加工機械の輸出規制がある中、そんな加工が中国の工場で出来るものなのか疑問でありましてが、どうやら「蛇の道は蛇」、技術はもしかしたら日本よりも高いかもしれません。

そんなことで、小生の夜間の仕事はなくなりました。考えてみれば、安い役員手当てで夜勤をさせられていたわけです。小生は知らず知らずに「会社によるパワーハラスメント」に遭っていたということになるのでしょうか ?

交代夜勤を小生にさせるために、役員という肩書きを持たせていたということですね。これは会社によるイジメであったのでしょうか ?

しかし、この業務は誰もが出来るものではありません。「特別手当」という名目に騙されていたのでしょうか ?

そういうわけで、会社が競争に負けたお陰で、会社が自主的にカイゼンしたのではなくて、小生の労働環境がカイゼンされたという、なんともしょぼいお話ですね。

これで小生も、長いものに巻かれていた生活から少しはカイゼンされました。

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