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バスからの転落事故

今度は窓から

昨年のクリスマスイブに、都内の高速道路で、小学生がマイクロバスのドアから転落する事故があったばかりです。そして、今月に入って・・・

 2日午前11時20分ごろ、長崎県佐世保市矢峰町の国道498号で、知的障害者施設「桜が丘学園」(同市柚木町)の走行中のマイクロバスの窓から重度の障害がある入所者の男性(30)が転落し、対向の乗用車にはねられた。男性は頭の骨を折る重傷。

 佐世保署の調べでは、現場は片側1車線の直線道路で、バスが時速約40キロで走行中、後ろから2列目の窓際の席に座っていた男性がスライド式の窓を開け、飛び降りた。乗用車を運転していた同県平戸市内の銀行員男性(37)は男性が窓から身を乗り出し転落したのを見て急ブレーキをかけたが間に合わなかったという。同署は自動車運転過失傷害の疑いで、銀行員に任意で事情を聴いている。

 バスには施設の入所者21人と運転手を含む職員4人が乗っており、市内で社会見学を終えて施設に帰る途中だった。運転手以外の職員3人は補助席に座っていたが「気付いたときには男性が窓の枠に足をかけた状態で間に合わなかった」と話しているという。

=2008/02/03付 西日本新聞朝刊=

前回の事故は、運転手は逮捕、起訴されました。今回の事故は、運転手は「お咎めなし」のようです。

この違いは、一体、何でしょうか ?

運転手は、運行中のバスのドアや窓に注意を払う義務があります。今回は、運転手に全く過失はなかったのでしょうか ?

これと似たような事故が、2005年の 3月に起こりました。

26日午前1時50分ごろ、静岡県焼津市内の東名高速道路下り線で、走行中の大型観光バスから12歳の女児が車外に転落、複数台の後続車にはねられて死亡する事故が起きた。警察では女児をはねたまま逃走したクルマの行方を追っている。

焼津市坂本付近の東名高速下り線を走行していた大型トラックの運転手から「焼津インターチェンジの手前あたりで、前方を走っていた観光バスから人が路上に落ちた」との110番通報が寄せられた。

警察が現場に急行したところ、路上には複数台のクルマにはねられたとみられる女児が片側3車線中の中央車線(第2車線)に倒れており、すでに死亡していた。

転落した女児が座っていた座席の横にある窓ガラスは約80cm開いており、ほぼ全開状態だった。

司法解剖の結果、女児の食道には飲食物が残っており、この結果から女児は乗り物酔いを起こし、車外に向かって嘔吐しようとした際、誤って転落した可能性が高いとみられている。

警察では事故を起こした時間帯に通過した可能性のある車両をすべてピックアップし、業務上過失致死と道路交通法違反(ひき逃げ)の容疑で調べを進める方針だ。

《石田真一》

この事故で、最初に女児を撥ねたトラック運転手は自殺しています。そして、自殺後も送検されています。

目の前に落ちてきた人を避けることなんて、現実的には不可能です。本来なら、相手方に走行妨害として訴えることも出来る立場だと思います。ですから、一連の事故で逮捕された運転手は可哀想です。

警察など当局に対して、今回の事故に遭った銀行員に対しても、慎重な対応を求めたいと思います。

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コメント

全くやりきれない事故ですね。
今回のようなケースは加害者、被害者が存在しないと思います。
実際車を運転するものにとって今回のケースは悪夢としか言いようのない状況ですね。
女児を撥ねたトラック運転手は自殺したようですが、
彼にも家族があったでしょうからなんとも痛ましい事故です。

投稿: jinmu | 2008年2月 4日 (月) 14時43分

jinmu さま、どんなに注意をしていても、避けられない事故があるものですね。
直接、車体に落下していれば、走行妨害、器物破損などの被害者ですが、直前に落下すれば、業務上過失致死の加害者です。
僅かの瞬間の差で、被害者か加害者か・・・。
以前、友人が道路の角に寝ていた酔っ払いを轢いたことがありましたが、そのときも業務上過失致傷でした。
皆で、嘆願書を書いたことがありました。

投稿: あらま | 2008年2月 4日 (月) 16時15分

どちらにしてもひどい話ですよね
落ちたあるいは降りた乗客に第一義の責任があるような気がします。
バスを運転していて乗客を監視していたら、前方不注意ですよ

投稿: 佐為 | 2008年2月 4日 (月) 19時23分

佐為さま、バス運行中の乗客の監視には無理がありますが、サイドミラーをとおして、窓のカーテンが出ていないかとか、乗客の手や頭が出ていないか・・・などは見ることが出来ます。
トラックでも、サイドミラーなどを通して、運転手は荷台の様子をみています。
そのぐらいの注意はしてもらいたいものですけれども、最近の‘プロ’は、注意散漫なところがあるような気がします。
とにかく、交通事故の第一当事者にはなりたくないものです。

投稿: あらま | 2008年2月 5日 (火) 15時23分

トラックの荷崩れは運転手の責任はあるでしょうけれど
自分の意志で窓から出る人までは運転手の責任というのは言いすぎじゃないのでしょうか?
私は運転手でなくて良かった

投稿: 佐為 | 2008年2月 5日 (火) 20時21分

佐為さま、バスの運転手も因果な商売だと思います。
車外、車内の全ての事故に責任を負いますから。
事故を起さない運転手には、運転も上手ですが、威厳もあります。
事故を起してばかりいる運転手は、注意散漫で、ヘラヘラしています。
そうしたことは、他の商売にも言えると思います。
不可抗力と思われるものまで責任を負うことが、ある意味‘プロの条件’かもしれませんね。

投稿: あらま | 2008年2月 6日 (水) 08時24分

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