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天皇誕生日

海外では盛況

今日は、今上陛下の誕生日であります。日本国の祭日のはずですが、国旗を掲揚する家庭や企業なんて拙宅の近所を見渡しても皆無です。Photo

そんな中、ほとんどの海外の日本大使館では天皇誕生日の祝賀レセプションを終えているようです。海外の友人に聞きましたら、日系人はいろいろな思いでこの天皇誕生日を迎えているのだそうです。

ところで、小生は天皇陛下を敬愛しております。これは理屈ではありません。小さい時からの家庭環境なんでしょう。床の間には、皇室ご一家のお写真が飾られておりました。

しかし、戦争体験のある亡父は、けっして天皇を敬愛している様子ではありませんでした。むしろ当時は少年兵でしたので、天皇の名の下に、上等兵から散々に殴られた経験があったようです。しかも、亡父のたくさんの友人が天皇の名の下で戦死しましたから、亡父の天皇に対する印象は、戦後生まれの小生らが描いている天皇像とは違ったものでありましょう。

しかし、今の皇太子がお生まれになったときは、亡父も非常に喜んでいました。そんな様子を見ると、日本の天皇と国民との間柄とはこんなものかと幼心に思ったものでした。

大人になり、小生も皇族の方々を直接お目にする機会が何回もありました。その度に、言葉に表せない深い感動をおぼえ、敬慕の念を深めております。

祖母は、天皇を「国の父」と申しておりました。でも、辛い戦争体験をしておりましたせいか、実の父親とは全く違った感情を持っているようでした。雲上人で畏いという様子でありました。

今、小生の近くでそんな感情を抱いている人は少なくなりました。

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皇室」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。
あらまさんの仰るとおりです。
天皇、皇后両陛下は国の父と母です。
だからいつも国民の事を慈愛溢れるまなざしで
見ておいでです。

両陛下のように私心なき御方達は、世界中どこを探してもおられないと思います。

天皇陛下の御健康を願わずにはいられません。

投稿: jinmu | 2007年12月23日 (日) 17時57分

jinmu さま、コメントをありがとうございます。
自分の国のトップの人の誕生日よりも、はるか昔の異人の誕生日のほうがイベントとして定着していて華やかなようです。
国旗を玄関先に掲げると「右翼」と見られてしまう世の中です。

投稿: あらま | 2007年12月23日 (日) 18時22分

お邪魔します。
私は,自分の中に生まれ持ったアニミズムのような感覚から,自然と皇族に崇敬の念を持つようになりました。
父親は軍隊経験者(訓練だけですが)ですが,天皇を「天ちゃん」と呼び,全く敬う気持ちは無いようです。反対に母親は昔,今上天皇が皇太子のころに握手をしていただいたことをこの上ない思い出にしているような人です。
私は子供の頃は,父親に感覚が近かったのですが,10代後半くらいでしょうか,いろいろとものを考えるようになると,自然に対する畏敬の念を持つようになり,その中から次第に皇室に神々しさを覚えるようになり,特殊な存在として意識するようになりました。
インターネット上の掲示板などでは,皇室に対するかなり不届きな言葉も見られますが,それでも皇室の敬う文化は日本人の性質に合うものであり,まだまだ皇室を愛する国民は多いのではないかと思います。
ただ,戦後教育の影響の大きい私は,「明仁さま」と呼ぶことは全く抵抗はありませんが,「陛下」という単語は,別に軍隊用語でないことはわかっていても,軍国主義の匂いを感じて好きではありません。
フォーマルな場所以外では「天皇陛下」ではなく「明仁さま」と呼ぶようにすれば,もっと国民に親しまれるようになるのではないかと思っています。
弟君の常陸宮さまは「火星ちゃん」と呼ばれていたくらいですから,一般国民はあまり形式にこだわらない方が親しみやすくて良いのではないかと思います。

投稿: WontBeLong | 2007年12月23日 (日) 22時30分

やはり国の父、母だと思います。
そういう教育はされていなくても
お二人を(テレビからですが)拝見するたび
そう思います。

投稿: まさゆまま | 2007年12月23日 (日) 23時58分

WontBeLong さま、ありがとうございます。
小生が陛下に感動したのは、災害避難施設での慰問の様子でした。
両陛下は、災害者の前に膝まづき、ひとりひとり丁寧に対応していました。
また、雨天のご訪問の時でも、車窓を開けて声援に応えていました。
国家元首に相当する人が、窓を開けて走行するのは日本だけではないでしょうか。

投稿: あらま | 2007年12月24日 (月) 04時56分

まさゆまま さま、いつもありがとうございます。
皇居での一般参賀の様子をテレビで拝見しましたが、本当にゆったりとしておられますね。
ご皇室の益々の発展を願うのみです。

投稿: あらま | 2007年12月24日 (月) 04時59分

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