« 成川美術館 | トップページ | 再生医療に弾みか »

敵国条項

日本は今でも‘敵国’

国連には、国連憲章というものがあって、その内容は、‘敵国’にたいしてどのように対応するかです。その敵国を定めたのが敵国条項です。

その世界の敵国とは、北朝鮮とかイラン、リビアではなくて、第二次世界大戦の時の連合軍の相手国です。つまり、日本・ドイツ・ルーマニア・ブルガリア・ハンガリー・フィンランドです。

60年以上も前の戦況が、いまでも国連憲章の中に生きているのですネ。それはいくらなんでもおかしいということで、1995年の国連決議では、国連憲章の見直しを提言しているのですが、それはサッパリ進んでいません。

日本としては、巨額な国連分担金を支払っていますし、経済大国にもなっているのですから敵国からはずしてもらって、国連の常任理事国になつてもおかしくないと思っています。

ところが、世界はそうは思っていないようです。これ以上の拒否権を持った国が増えると、纏まるものも纏まらなくなるというのがホンネのようですね。

さらに、国連憲章の改正が大変ということです。

日本国憲法でも、憲法改正には 2/3の壁があり、他国のように容易に改正できないようになっています。

国連憲章も同様で、加盟国の2/3の賛成が必要です。これで改正案ができます。

さらに国連憲章は条約ですから、その改正された憲章も条約です。条約ということは各国内で批准の手続きをしなければならないのですね。日本では国会での決議にあたります。そこで、憲章改正に必要な批准も、全加盟国のうちの3分の2以上としているのです。

国会決議なんて簡単なように思えます。ところが、途上国にとってはそうでもないのです。特にアフリカなど、まともに国政を行えない国が多いですから、議会を開いて国連憲章の批准の審議などは簡単にはできないのです。

国連憲章は、これまでにも何度か改正されていますが、2/3の批准を集めるのにいつも数年を要しているようです。

さらに、多くの国にとって敵国条項なんてどうでもいいことです。むしろ敵国があったほうがいつまでもその敵国から援助が受けられます。

そんなわけで、日本にとって国連とは、あまり利益のある機構ではありません。

ところで、本日の静岡新聞の朝刊、論壇は、小生の好きな政治評論家、屋山太郎氏の担当でした。そのなかで屋山氏は国連原理主義者の小沢さんを批判していました。

国連原理主義とは、国連憲章を自国の憲法よりも上位に位置づるというものです。

しかし、冒頭に書いたように、国連憲章には日本を世界の敵国と定義している敵国条項があります。

さらに、国連決議はロシアや中国などの拒否権によって左右されます。実際に北朝鮮の制裁についても中国の拒否権にあって、条文が軽いものになってしまいました。そんな拒否権のある国連憲章を自国の憲法よりも上という国連原理主義は、どうかんがえてもおかしいですね。

|

« 成川美術館 | トップページ | 再生医療に弾みか »

外交」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/131161/17136285

この記事へのトラックバック一覧です: 敵国条項:

« 成川美術館 | トップページ | 再生医療に弾みか »