先物取引
投資と投機
先日見た映画『エデンの東』は、半世紀前の道徳規範が垣間見えて面白いと思いました。
たとえば、物語の中で主人公は、大豆の先物取引をして儲けた金を、事業で大きな損失を被った父親にプレゼントしようとしました。
ところが、敬虔なクリスチャンである父親は、先物取引で儲けた金は「農民から盗んだ金だ」として、受け取ろうとしませんでした。
当時は、売り抜けで儲けようとすることは、道徳規範に反するという空気があったのでしょう。
本来の先物取引とは、作物の買い手が決まらない農家の経済を保障することがその目的でしたが、いまではスッカリ投機目的として利用されています。
それが、物価の高騰を呼ぶ原因の一つと言われています。現今の諸物価の値上がりの原因は、コンピューターによる先物取引が充実し、目一杯に価格を上げようとする結果だといいます。
それを防ぐには、高いものは買わないという消費者側の不買行為と、みだりに中間利益を貪ることをしないとする商業道徳を徹底することでしょう。
しかし、食料や燃料など生活必需品は、どうしても買わずにはいられません。
そんなわけで、生活必需品の高騰で、世界の貧困は増しております。ですから、主婦や学生らが「売り抜け」を目的に投機に参加しているようですが、それは結局は自分の首を絞めることになりますので、控えるべきだと思います。
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