A級戦犯合祀問題
昭和天皇「禍根残す」
まず最初に、靖国神社に関することは、あくまでも日本国内のことなので、中韓やアメリカが何と言おうとも関係がないことを明示しておきたいと思います。
さて、この時期になりますと、必ず毎年のように「靖国神社のA級戦犯合祀問題」が話題となります。
今回は、昭和天皇の御製に関する証言が明らかになったようです。
新聞報道などから引用しますと・・・
この年の この日にもまた 靖国の
みたまやしろのことに うれひはふかし
これは、昭和天皇が 1986年の終戦記念日に詠まれた御製なんだそうです。
歌人の 岡野弘彦氏 (83) の証言によれば、この御製のなかの「うれひ」について昭和天皇の側近のトップだった徳川元侍従長に尋ねたことがあったそうです。
そこで、徳川元侍従長は靖国神社のA級戦犯合祀に言及したそうです。
以下は、新聞報道を転載します。
「お上(昭和天皇)はA級戦犯合祀に反対の考えを持っておられた。理由は二つある」と切り出した。
その上で「一つは(靖国神社は)国のために戦いに臨んで戦死した人々の御霊を鎮める社であるのにその御祭神の性格が変わるとお思いになっておられる」と説明。さらに「戦争に関係した国と将来、深い禍根を残すことになるとのお考え」と明言したという。
元侍従長は「こうした『うれひ』をはっきりお歌になさっては差し障りがあるので少し婉曲(えんきょく)にしていただいた」と歌の背景を話していたという。
【静岡新聞 8月 4日 朝刊】
この証言の重要なところは、A級戦犯合祀が旧交戦国との将来の関係に「禍根を残す」という懸念を昭和天皇が抱かれていたというところでしょう。いままで、こうしたことは公にされていなかっただけに、その証言の信憑性を検証すると共に、もしそれが事実であれば靖国神社の在り方を再検討する必要がさらにあると思います。
そうは言っても、靖国神社には戦争に殉じた御霊がたくさん祭られています。ですから、A級戦犯合祀に関係なく、これからもお参りしたいと思います。
また、昭和天皇のお考えを踏襲して、今上陛下も靖国神社への御台臨を控えられているご様子に対して、陛下にも靖国親拝を強く望む人がいます。
小生も、実は心の奥底では、そうなれば靖国の英霊も救われるではないかと僭越な考えを持っております。
しかし、陛下のご行動に関しましては、一民草が思うことではないと考え直しております。
| 固定リンク
「皇室」カテゴリの記事
- 祝 天皇誕生日(2014.12.23)
- 皇居乾通り一般公開 - 7(2014.12.06)
- 皇居乾通り一般公開 - 6(2014.12.05)
- 皇居乾通り一般公開 - 5(2014.12.05)
- 皇居乾通り一般公開 - 4(2014.12.05)
この記事へのコメントは終了しました。


コメント
WontBeLongさんのところから流れてきました。はじめまして。
A級戦犯というカテゴリーにこだわって話すのに、非常に違和感を感じますね。
A級戦犯の中には、放免後大臣になった人もいるし、何より国会で、A級戦犯の名誉回復決議もなされていたはずです。
>戦いに臨んで戦死した人々の御霊を鎮める社であるのにその御祭神の性格が変わる
に関しては、A級戦犯には戦地にいかなかった人もいますが、転戦を重ねた指揮官も含まれています。
戦死していないからでは、との考えもできますが、一方BC級戦犯は戦死でなくても靖国におります。BC級戦犯の受難死と指揮官のA級戦犯の受難死は、質的に違いが無いはずです。
陛下がBC級戦犯の靖国合祀について知らないとは思えませんので、A級戦犯についてだけこだわって指摘するのは、非常に奇異に感じます。
ハッキリ言いますと、A級戦犯にだけ的を絞ってくる論法は、A級戦犯合祀に都合の悪い人たちの論法だと感じます。
投稿: 黙考人 | 2007年8月 4日 (土) 13時51分
黙考人さま、コメントをありがとうございました。
少々言葉足らずのところがありました。
今回のこの記事は、昨年の富田メモを裏づけするものとして捉えられております。
昭和天皇の場合、A級戦犯の全ての方の合祀に反対しているのではなくて、昭和天皇の大権を犯して日本を戦争に突入させた人たちが合祀されていることを憂いておられるようです。その特定の氏名は富田メモにも記されております。また合祀にいたった過程についても富田メモでは昭和天皇が懸念されたようすを伝えておりました。
つまり、普通、靖国合祀は、あまり報道されていませんでした。昭和天皇の知らないうちに、新聞の報道で、A級戦犯が合祀されていることをお知りになり、それが海外に知れ渡ることになりました。
特に、中国に関心を促す内容の新聞記事でしたので、昭和天皇は懸念を示されたと思われます。
投稿: あらま | 2007年8月 4日 (土) 20時06分
こんばんは、TBありがとうございます。
お国のために戦場において散っていかれた方々の御霊をお祀りしてある場所へ誰もなんの気兼ねもなくいけないという事に大きな問題があると思います。
ましてや今上陛下の御親拝ができない状況は異常としか言えないと思います。
靖国神社におられる英霊たちの御霊が救われる日はいつになったら訪れるのでしょうか。
投稿: jinmu | 2007年8月 5日 (日) 02時55分
jinmuさま、ご返事か遅れて申し訳ありませんでした。ちょっと、アソビに行ってきました。
靖国神社には、小生の叔父が入っています。
また、近所の護国神社にも、数人の親戚の人たちが祀まつられています。
「天皇陛下、万歳 ! ! 」と言って玉と散った人たちのことを思うと、心が塞がる思いです。
さて、どこの国でも、戦争が終われば、相手国の戦士の霊に花を手向けるのが礼儀です。
日本の首相は、中韓のそうした戦死の墓に、きちんと花を手向けていました。
ところが、中韓の首脳は、靖国神社にお参りしません。
戦争責任の問題の前に、まずそうした礼を尽くすことが人間ではないかと思います。
投稿: あらま | 2007年8月 9日 (木) 13時49分