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官僚内閣制-2

官僚との戦い

「官僚内閣制」という聞きなれない言葉の由来を知りたくて、しばらくウェブ内を渉猟してみました。

すると、丸山眞男の門下生で政治学者の松下圭一さんの著書に「官僚内閣制」という言葉が記されているようです。『政治・行政の考え方』(岩波新書 赤-552 1998年4月20日初版発行)

また、その流れを汲んだ菅 直人さんの著書(『大臣』 岩波新書 赤-558 1998年5月28日初版発行)にも、その言葉があったそうです。

http://www.ktv.ne.jp/~wef/kiji35.html

その後、政策研究大学院大学教授の飯尾潤氏が、各方面で日本が「官僚内閣制」であることを指摘されているようです。

http://www.mskj.or.jp/jukuho/0009jkact.html

http://homepage3.nifty.com/zenshow/page161.html

そして、奇しくも菅 直人さんの政敵、小泉純一郎さんによって、「打倒、官僚内閣制」が図られたと、政治評論家の屋山太郎氏はその著書で主張しているようです。

それを簡潔に説明したのが、平井進さんの記事『議会の立法プロセスの改革を―真の議院内閣制実現のためにです。

そして今、安倍首相によって、官僚と内閣との切り離しが実践されているというのですネ。

つまり、閣議による決定前の官僚機構による事前審査といわれる事務次官等会議なんて法律にはない・・・として、その慣行を安倍さんは突っぱねたというのです。

これは、スゴイことらしい !

こうした一連の流れを見ていて見えてくるのは、戦後民主主義の実現には、官僚制度が邪魔であるということです。

こうして見ると、エリート集団を産んでいる東大法学部のなかに、それを否定する考え方があるということは面白いではないですか。

とにかく、細川内閣から始まった官僚主導型政治に対する反抗は、自民党に受け継がれ、ようやく全貌が見えてきました。

これは、前首相の小泉さんが、全てを犠牲にしてまでも、実現しようとした改革の対象とは、つまり「官僚制度」だったのです。その改革に抵抗する勢力が、古い自民党の体質であった族議員であったり、ほかの政治団体であったのです。

日本の最高のエリート集団に歯向かうのですから、国民の犠牲なくしては実現できなかったのでしょう。

この「官僚内閣制」を打倒することは、与党とか野党の垣根を越えて、閣僚や国会議員の悲願であるようです。

未来永劫に官僚に牛耳られたままでは、国会議員としてのプライドが許さないようです。

こうしたバトルを、古い体質のままの民主党の小沢一郎さんは演じることができるでしょうか ?

こうしたところを、自民党が突くのも面白いと思います。やられてばかりでは面白くないですからね。

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コメント

お邪魔します。
政治が官僚主導であるのは,官僚が狡猾だからか,政治家が政治に関して無能だからか,「ニワトリたまご」のようにも思います。
ただ,小泉氏が体現したように,システムとしては官僚は政治に逆らえないようになっていますね。
政治家が無能で官僚も無能なら最悪,官僚が有能ならとりあえず国は動く,政治家が有能なら官僚は多少無能でも問題は少ない,官僚が有能でも政治家には逆らえない,というところだとすると,
コトは政治家に懸かっているのではないかと思います。

投稿: WontBeLong | 2007年7月 5日 (木) 00時20分

WontBeLong さま、コメントをありがとうございます。
まさしく、政治家の力量が問われますね。
ところで、小生の知り合いの国会議員さんも、官僚には辟易していた様子です。
地元からの陳情を実現するたびに、官僚に頭を下げなければならない。
そんなのヘンだと、言っておりました。
こうしてみますと、徐々にではありますが、日本はよくなっているのでしょうか ?

投稿: あらま | 2007年7月 5日 (木) 01時02分

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