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市民は客ではない

役場はサービス業か

現場から離れて雑用係になり、銀行、役場を一回りするだけでも、小一日かかってしまいます。それから、夜は打ち合わせです。

(打ち合わせといっておけば、たとえそれが飲み会でも、会社も家庭も波風が立ちません。)

そうして雑用をしていて気が付くことがあります。きょうは、そのお話です。

かつて、民営化が進む前は、四公社五現業なんて言われた職場がありました。

いまでは、現業の民営化が進み、公務員の現業職は、減る一方です。

そこで、現業のひとつだった国鉄のときは、車掌さんから「お客さん」と言われても、別にヘンではありません。

ところが、役所の窓口で「お客さん」と言われると、違和感を覚えるのですネ。

役所において、小生は「」なんだろうか ? ?

帰ってきて、うら若き事務員さんとその話をしたら、「昔からそうだよ」と、いいます。

(ジジイが、また、たわ言を言い出したという顔をします。)

そうなのか、市民と地方公務員とは、顧客関係なのか・・・と、小生は改めて知りました。

市役所にいっても、労働局、税務署に行っても、小生のことを「お客さん」と呼び、名前で呼ぶのは奥に控えている知己のある古だぬきどもだけです。

その古だぬきの一人を掴まえて、「どうして市民のことを『お客さん』なんて呼ぶのか」と、聞いてみました。

すると、「昔、研修会があって、その時からそうなっていた」と、訳のわからない答えが返ってきました。

なるほど、そういえば、学校でも生徒のことを お客さん と呼ぶところがあるとか・・・。

ヘンな世の中です。

公共の場では、市民はお客ではないはずです。

公務員が、民間のサービス業者がお客さんを扱うのと同じようなサービスを心掛けるということで、心の中で「お客さん」と呼ぶのはいいかもしれませんが、どう考えても、小生は公務員にとっては客の立場ではない。

納税者ではあるが、税金はサービスに対する対価とは違うはずだ。

小生は、考え方が古いので、納税も、兵役・労役と同様で、国民の義務だと考えてしまう。そう思うのは小生だけだろうか。

裁判官が、被告人のことを お客さん ・・・と、呼ぶのは変でしょう。

警察官がネズミ捕りで、スピード違反を捕まえたとき、犯人を「お客さん」と呼ぶのでしょうか ? そんな呼ばわり方をされたら、罰金を払うとき、いっそう腹が立つ。

そんな屁理屈を考えていたら、一日が過ぎてしまう。

そうしたら、あることに気が付きました。市民に直接対応する人は、そのネームプレートを見ると、派遣社員らしい。

たしか、市立病院の窓口も、派遣社員だった。

よくみると、市役所の便所掃除も派遣社員がやっている。

「なるほど ! 。だから、市民のことを お客さん と呼ぶのだろう。」と、ヘンに納得してしまった。

そうすると、本社の社員は何をしているのだろう ? ?

しつれい、本職の公務員は、どんなお仕事をされておられるのだろうか ?

公務員様のご家庭のお便所は、誰が掃除をしているのでしょうか ?

ついに、市民は、公務員の僕(しもべ)となってしまつたのでしょうか ?

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コメント

あらま様
本日は異議を申し立てます。
市役所からみて、市民はお客さんです。それは税金を払うからではありません。まさしくサービスを受けるからです。
裁判所のお客さんはだれか?
もし刑事裁判なら、一般市民、総体としての社会でしょう。
同様に警察のお客さんは総体としての社会です。
自衛隊のお客さんも同じく総体としての社会です。
だから軍事行動において少数の犠牲は多数のためにはやむを得ないということはありえます。
人質事件のとき、ひとじちを犠牲にしても犯人を逃がさないということはお客さんが総体としての社会であるということを踏まえると納得できます。
税金を納めない人、老人や低所得者でもお客さんに変わりありません。
自衛隊のお客さんに外国人は含まれるのか?という問いには「含まれない」というのが正解です。
具体的事例として、諸外国で紛争が起きたとき、アメリカ軍に日本人の救出を頼むのは筋違いです。
国家とか軍隊とはそういうものです。

投稿: 佐為 | 2007年6月26日 (火) 21時29分

佐為さま、コメントをありがとうございます。
品質管理のプロからのご反論に、小生は大慶に存じます。
さて、小生は納税の側面から、行政サービスを攻めてみたわけです。
主権在民国家における納税とは、年貢とは違って、私たち国民あるいは市民が、ともに国を支えようとする意識のもとで収めるものではないでしょうか。つまり、国に徴収されるものではなくて、自らの意思で納めるものです。
ですから、市役所に「徴税課」という課がありますが、それは「納税課」の間違いだと思います。
そこで、役所の職員は、市民の仕事を代行するもの・・・と、考えられませんか。
つまり、行政サービスを市民に代わって代行するのが地方公務員・・・という考え方です。
しかも、客として代行サービスを受けるのではなくて、自分の事業を代行してもらうという意識です。
ですから、税金はサービスを受けるための対価ではなく、公務員の人件費なのです。
国防だって、本来は市民一人一人がするものです。
しかし、日本にはヘンな憲法があって、国防を放棄してしまっている。
それではあんまりだ・・・と、いうことで拡大解釈して自衛隊をおいて私たちの代わりに国を守ってもらっているわけです。
それでも足りないので、安保条約を結んで、アメリカに守ってもらっています。(事実かどうかは別ですが)
その代わりに、「思いやり予算」を組んでいます。
これは、どう考えてもおかしいと思います。
しかし、現実的にはこうなっていますが、それでも国民、一人一人が国防意識を持たなくてはならないと思います。
自衛隊やアメリカ軍の青年に、大事な国防を「代行」してもらっているという意識は危ないと思います。
国防については、佐為さまとは結論は同じだと思いますが、基本的な意識が違うような気がします。
つまり、行政サービスとは、国民の「代行」ともとれますが、しかし、それは自分の仕事を代行してもらうためで「お客」の立場で代行サービスを受けるのと意味が違うと思います。
日本国株式会社の株主が国民であって、それがお客さんの立場にもなりうるのですが、基本的には、国民は国家の「お客さん」ではないと思います。

投稿: あらま | 2007年6月27日 (水) 05時19分

あらま様
なるほど、見方によって180度変わりますね
お客様となるのか自分がしなければならないけれど代行させているので金を払うのか??

質問です
床屋に行きました
「いらっしゃい お客さん」
ちょっと待ってください
私は本当は自分でひげをそるべきなのですが、めんどうなので床屋でそってもらうつもりです。
私は客なのでしょうか?
それとも床屋には代行費用を払っているのでしょうか?

定義次第ですが、
すべての仕事は自分がするべきものです。衣食住すべて大昔は人はすべて自分でまかなっていたのです。
それが社会が分業してきました。
そして自分がしない仕事についてお客様になったのではないでしょうか?

投稿: 佐為 | 2007年6月27日 (水) 05時59分

佐為さま、今から、小生は就寝するつもりでありましたが、目がさめてしまいました。
佐為さま、小生は、「意識」の問題だと思います。
つまり、「雇う」意識なのか、サービスを受ける意識なのか。
床屋さんについても、その時間を「雇う」という意識にもなりうると思います。
そこまで書いてしまうと、いささか「屁理屈」になってしまいますが、公務員と国民との間柄は、顧客関係ではなくて労使関係だと思います。
ですから、市役所の職員は、小生を「お客さん」と呼ぶのではなくて「社長さん」と呼ぶべきです。
そうすれば、互いの意識がずいぶん変わると思います。
もつとも、そうなれば、公務員は疲れてしまうでしょう。
だから、以前のように、名前で呼べばよいと思います。

投稿: あらま | 2007年6月27日 (水) 06時12分

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