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やはりおかしい、NHK

「沖縄戦」の教科書記述の修正

来年度から、高校歴史教科書の沖縄戦における沖縄の人の「集団自決」に関する記述が変わります。

それについて、あのNHK「クローズアップ現代」が、またしても問題報道をしました。

沖縄戦は、沖縄の人の実に四人に一人が死亡するという悲惨なものでした。

最期は、濠の中で家族が互いに殺し合いをしたという悲惨な自決でありました。

これには多くの証言があり、史実でありましょう。

しかし、特定の日本人兵の強制による自決ではないとして、文部科学省は歴史教科書の修正を求めたわけです。

つまり、戦時体制という特殊な環境によって自害したという捉え方です。

ところが、積極的に自ら命を絶ったという記述に訂正せよと、文部科学省が修正を迫ったと、NHKはいうのです。

しかし、沖縄の人たちの実際の感覚としては、自らすすんで臨んだ自殺ではなくて、自殺を強要されたという感覚であるのいうです。

捕虜になったら辱めを受けるので自ら命を絶つようにと、日本兵から手榴弾を渡されたそうです。

したがって、文部科学省のそうした修正に対して、沖縄の人たちは正しい歴史が伝わらず、再び同じような悲劇が繰り返されるとして、強く抵抗しているということです。

しかし、命令を下したとされる当時の日本兵上官は、事実ではないとして一昨年に裁判を起しています。

つまり、確かに、特定の日本兵からは自決命令は出ていないというのですね。その資料も残っていないといいます。

逆に、自決命令は間違いであったという証言すらあるのです。

それを根拠に、文部科学省では、その部分の記述の修正を求めたのです。けっして、NHKの言うように、自発的に命を絶ったかのように訂正せよ・・・などとは言っておりません。

やはり、これは、戦時体制における自決と見るべきでしょう。もちろん、そうした異常な雰囲気によって沖縄の人は自決を強いられたのでしょう。

好き好んで、家族を殺した人はいないはずです。

そこが、教科書の記述の難しいところです。

あの戦争は、特定の独裁者によって戦争をしたのではなくて、皇国史観に基づいて国家体制が高揚し、八紘一宇のもとに、軍部、特に陸軍の暴走によって起こったものです。

そうした点は、キチンと区別すべきだと思います。

あのころの異常な雰囲気では、沖縄だけでなく、本土でも、もしアメリカ軍が上陸したら一億総玉砕しようというものだったそうです。

だから、女性も子供も、竹やりで、戦闘訓練をしたそうです。そして、最期は、玉となって散ろうという雰囲気だったそうです。

小生の母も、当時の戦時体制を、そのように申しております。みんなが全体におかしかった。そして、誰もそれに逆らえなかった・・・と。

繰り返しますが、たった一人の特定のカリスマによって起こった戦時体制ではないのです。  

当時の天皇は、立憲君主で、いわば、承認機関に過ぎなかったという見方があります(天皇機関論など)。

つまり、天皇の大権といえども、大日本帝国憲法に基づく各種決定事項には、承認せざるを得なかった事実があるのです。

陸軍は、そうした国体を利用し、大義名分のもとに、戦時体制を作り上げてしまったのです。

そこを間違えてしまうと、これからのちゃんとした国防ができないと思います。

つまり、本土決戦型の国防ではダメなのです。それでは、既に負けているのです。

小生は、当時の陸軍の上層部が卑怯であったと思っています。

ただ、決して陸軍は、沖縄を本土の楯にしたわけではなかった。

小生は、沖縄の地理的条件に、いつも残念に思うのです。

いずれにしても、あの沖縄の自決については、いろいろな考え方があります。

公共放送局が、特定の考え方を押し付けるものではありません。

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