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自主憲法論

サヨクの自主憲法論

自民党結党の第一義として、自主憲法の制定があります。

日本の現行憲法は、「マッカーサー憲法」とよばれ、アメリカからの押し付けられた憲法である。ぜひとも、独立国として自分で制定した憲法の下で生活したい・・・と、いうことですね。

そこで、改憲に臨むのですが、改憲をするための国民投票法が今までなかったのですね。

憲法には、第96条に改憲条項があるのですが、それを実現するための具代的な法律が憲法制定以後 60年間なかったのですね。

そこで、以下の国民投票案が参院特別委員で可決されました。

① 国民投票の対象は憲法改正に限定

② 投票権者は 18歳以上の日本国民。18歳以上が国政選挙に参加できるように公職選挙法、民法など関連法令の規定に必要な措置を講じるまでは 20歳以上

③ 賛成が投票総数の 1/2を超えた場合は承認。白紙等は算入せず

④ 選管職員ら特定公務員の国民投票運動は禁止。公務員や教育者が地位などを利用して運動することは出来ない。ただ罰則は設けない

⑤ テレビなどの有料意見広告は投票期日前 2週間は禁止

⑥ 施行は交付から 3年後。憲法審査会は施行まで改憲案の提出、審査は行わない

いまや、世論を形成するのに重要な役割を担っているインターネットに関する規制があるのかないのか・・・、この案ではわからないですね。

このように、いろいろと問題を含んだ案です。

小生は、最高裁判事の罷免のように、× 以外は「賛成」にしないと、なかなか 1/2をクリアすることは出来ないのではないかと懸念します。今までの情勢を見る限りでは、このハードルは改憲には高すぎると思いますよ。

さて、こうして自主憲法制定に安倍首相は意欲を燃やしていますが、小生も全面的にバックアップしたいと思います。

ところがですね。

この現行憲法を、既に「自主憲法」であるとする意見もあるのです。

これは、国立国会図書館の「憲法制定」のコーナーを見るとわかります。

戦前から、大日本帝国憲法の改正に向けた動きがあり、戦後の改憲の際に、おおいにその意見が取り入れられている・・・という見方をしているのですね。

つまり、まったくの押し付け憲法ではない・・・と、いう意見なのです。

いわゆるサヨクと呼ばれる団体の中にも、現行憲法が自主憲法であるという主張をしているところが見受けられます。

しかしですね。小生もつぶさに研究しましたが、その主張には無理があると思います。

確かに、参考として『憲法研究会の改憲案』が取り入れられた部分があったのかもしれません。

それにしても、余りにも短期間で現憲法が作られました。

憲法制定者が、戦前の憲法研究者の改憲案をつぶさに研究して、そうして憲法が制定されたとは思えないのですね。

時間がなかったし、すべてを訳した形跡がないのです。

確かに、たとえば鈴木安蔵教授の改憲案には一目置いて、象徴天皇、平和憲法になったと言えるのかもしれません。

しかし、そうした一連の憲法学者の運動と、当時のGHQの実際の憲法制定者との接点が確認できないのです。

たんに、改憲案を公募した際に、読まれたかもしれないだけであって、改憲派の流れを汲んだものとは到底いえないと思います。

先日放送された、NHKスペシャル『日本国憲法誕生』のなかでは、GHQにいた起草者の“証言”として、「少なからず日本の憲法研究家の改憲案から影響を受けた」とあります。

ところが、その証言の裏づけが取れないのですね。

したがって、戦後における自主憲法論には、チト無理があると思います。

そうはいっても、「9条の会」の一部が、その憲法学者、故 鈴木安蔵の映画を作っているのだそうです。

確証のある史実から、映画を製作していただきたいと思います。でないと、ハリウッド映画の『南京』と、同列で、間違った情報を流し、大きく国益に反することになります。

地元、静岡ではその映画のエキストラを募集していましたが、集まったのでしょうか ?

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コメント

あらま様
実はジジイNHKなど見ないぞという主義なのですが、例の放送をみてしまいました。怖いもの見たさ、いやエッチ映画を観たい気持ちを押させられないということでしょうか?
ともあれ、もう護憲に偏っていて倒れそうな番組でした。あれほど護憲をお勧めして放送の公平性にどうなんでしょう。
マッカーサー憲法を作るにあたって日本側の主張がどうこうというのは捏造の域ではないでしょうか?

投稿: 佐為 | 2007年5月13日 (日) 09時22分

佐為さま、NHKの番組は、どうなっているのでしょうか ?
見る人が見れば、ウソがすぐわかります。
以前は放送を鵜呑みにしていた視聴者でしたが、今ではネットや図書館からも裏づけが取れるようになっています。
公立図書館であれば、国立図書館ともつながっているのですね。
こうした思想的な番組は、中立中正を標榜するNHKには、荷が重過ぎるのでは。
右からも左からも、真ん中からも非難されていますね。
そんなことに、カネを使わなくてもよいと思うのですが・・・・

投稿: あらま | 2007年5月13日 (日) 09時44分

>そんなことに、カネを使わなくてもよいと思うのですが・・・・

嗚呼!その一言でおしまいですね

投稿: 佐為 | 2007年5月13日 (日) 13時24分

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