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横浜事件、控訴棄却

予想通りの‘門前払い’

19日の東京高裁で、戦時下最大の言論弾圧とされる 横浜事件 (1942~45年、治安維持法違反の有罪が確定した事件)にたいする再審控訴審の判決で、元被告側の控訴が予想通り棄却されました。

その判決理由は、「一審横浜地裁の免訴判決は被告を裁判から開放し、もはや処刑されることもなくなるのだから無罪を求める上訴は不適当」というものでした。

元被告にとっては、冤罪によって奪われたプライドを取り戻したいものですから、「処刑を免れたからよい」・・・なんて判決に納得するはずがないですね。

ところで、安倍首相は、昨日も、いわゆる「共謀罪」の成立に意欲を示したとか。

しかし、この「共謀罪」と、悪評高い「治安維持法」とは、互いに‘交差’する部分が認められ、「共謀罪」成立に反対する勢力は強いですね。

今回の、冤罪容認とも目される判決は、いよいよ「共謀罪」成立後の司法に対しても不信を抱くものとして注目されていただけに、抵抗勢力を強めるものになると思います。

小生は、いわゆる「共謀罪」の成立は、世界的なテロ活動の傾向を考えたときには、必要だと思います。

しかし、その運用の仕方とか、冤罪に対する対策がはっきりしないときに、事実上の冤罪容認の判決は、かえって、世界の趨勢に逆行するものだと思います。

結局、司法に不信を募らせただけの判決でした。

そういうタイミングで、「共謀罪」成立に意欲を改めて示した安倍さん。

向かい風を強くしただけではないですか・・・。

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安倍首相は19日朝、法相と外務事務次官と面会し、 「国際社会において組織犯罪に対応していくために、今国会で成立を図るように努力するように」 と指示した。 [続きを読む]

受信: 2007年1月20日 (土) 12時33分

» GJ横浜事件再審控訴審判決☆司法の私用の企てに鉄槌下る! [松尾光太郎 de 海馬之玄関BLOG]
font size=3 一昨日、平成19年1月19日、東京高裁で地味だけども含意に富む判決が言い渡された。「横浜事件」の再審控訴審判決。要は、法律上、無罪・有罪を求める実体的な審理が許されないケースであるのにもかかわらず公共のインフラたる司法制度を私しして自己の個人的な欲求を満たそうとした邪な企てを一蹴したもの。新聞報道を引用しておく。尚、控訴審判決が援用した所謂「プラカード事件最高裁判決」、および、旧刑事訴訟法の関連条文については下記資料を参照いただきたい。 f..... [続きを読む]

受信: 2007年1月21日 (日) 15時53分

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