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東京高裁、証拠調べもせず

横浜事件、控訴棄却へ

日本の核について議論することを否定されることが、言論弾圧になるか・・・・

などと、騒がれいてる今日頃ごろですが、その戦時下の言論弾圧事件として今も再審控訴審判が続いている「横浜事件」。

当ブログでも何度となく取り上げてきましたが、今朝の朝刊の片隅にこの事件のことが載っておりました。

この事件は言論弾圧というよりもむしろ冤罪事件で、今でも立ち消えする「共謀罪」にも深い関係を持ちます。

この事件をかいつまんで説明しますと、太平洋戦争中の戦時下で言論統制されていた頃、被告 5人が治安維持法違反で有罪が確定しました。

その後大赦になり、全員故人となられましたが、被告弁護側は、言論の弾圧や冤罪は看過できないものとして今も審理が続いています。

ただ、この裁判が実にゆっくりなのです。ようやく昨日 9日に、再審控訴審初公判が東京高裁で開かれたのです。

そこで阿部裁判長は、事件の証拠調べをしないで 12月 7日の次回公判で結審させる意向を示したのです。

結局、控訴審は再審公判に適用される旧刑事訴訟などの解釈だけて終ることとなり、治安維持法が既に廃止された法律を理由で「免訴」を言い渡した 2月の横浜地裁の判決を踏襲して、被告弁護側の控訴を棄却することが明らかになったわけです。

弁護側は「残念である。最高裁に上告する。」としていますが、それにしても、あまりにも長い裁判です。

この控訴審では、まず免訴判決に控訴ができるかどうかが争点となり、この日の初公判で検察側は

① 旧刑法では死亡した元被告の再審判決には上訴できない。

② 免訴の判決に対して無罪を主張して上訴できないとした最高裁の判例がある。

と、主張したそうです。  それに対して弁護側は

「再審は通常の裁判とは異なる。冤罪から救済するという趣旨に照らせば、控訴の機会を奪うことはできない。無罪は明らか。」と、反論したそうです。

結局、当時の特高警察による元被告への拷問を示した証拠には、裁判所は目もくれなかったことになります。

小生は、この横浜事件の詳細を図書館で知り、これは大変な事件だと思いました。

何もしていないのに、怪しいと言うだけで罪をなすりつけられる。

こうした冤罪のほかに、言論の弾圧がからみ、結局、裁判所は逃げてばかりいます。

あの「帝銀事件」も、被告の獄死で終止符が打たれた感じでした。

今後、共謀罪の成立に必要な要素に、冤罪をどう防ぐかが問題となると思います。

そうした意味においても、司法は逃げないで、キチンとした答えを出す必要があると思います。

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私は、国税の職員による不正について抗議し、国税庁長官らの責任を厳しく追及してきま [続きを読む]

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