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経済格差悪くない、小泉首相が答弁

ねたむ風潮慎むべき=参院予算委

 小泉純一郎首相は1日午後の参院予算委員会で、構造改革に伴う経済格差拡大への批判が強まっていることに関し、「わたしは格差が出ることは悪いこととは思っていない」と答弁した。その上で「ようやく今、光が見えてきた」と景気回復の成果を強調する一方、「光が見え出すと影のことを言う(人がいる)。影に対し、どうやって手当てをしていくかが大事だ」と述べ、経済的弱者にも配慮する姿勢を示した。自民党の市川一朗氏が「改革一本やりでいいのか」とただしたのに対し、答えた。【時事通信 2月1日】

小泉内閣メールマガジン 第220号 2月2日

最近よく、「勝ち組」「負け組」という言葉を耳にします。確かに難題に挑戦すれば、うまくいく人とそうでない人が出てくると思います。しかし、「負け組」だからといって卑下することはありません、難しい問題に挑んだことは立派なことだと思います。「負け組」と言われている人々にもこれからチャンスをいっぱい提供して、一度や二度失敗しても再挑戦することできる社会にしていかなければならないと思っています。

 むしろ、「勝ち組」「負け組」のほかに、挑戦しないで待っている人「待ち組」がいると思います。そういう人々も、持てる力を存分に発揮し、一人ひとりの創意工夫を活かすことができる社会にしなくてはなりません。そして、どうしても自分の力ではできない人に対しては、お互いに助け合う、持続可能な社会保障制度がしっかり支える社会、そういう社会の実現をめざして、これからも改革を進めてまいります。【ライオンハートより抜粋】

小生も国会中継を見ていました。ちょうど社民党の福嶋党首が代表質問をしている場面でした。福嶋党首が、「首相は所得格差の拡大を認識しているか」の問いに対して、首相は、「諸外国と比較して豊かである」などと答弁していました。

確かに、日本では、社会主義国家以上に社会制度で生活が保証されていると思います。最近、ニートが問題になっていますが、昔はフーテンとか言われてまして、働かなくても食べていける社会、だからそうして存在できるのだと思います。でも、それはおかしくはないですか。

また、労働者の身分や地位も向上し、与えられた仕事をこなしさえすれば生活が保障されていました。それが、当たり前に思えたほど、労働者天国でした。

しかし、年功序列が崩壊し、実力主義、成果配分方式が徹底し、職人気質だけなんて甘い考え方は、空洞化とともに消滅しようとしています。

それが、よいことなのかどうなのか、分かりませんが、とにかく近隣国と競争するためには、異常に高く評価された日本人の労働価値が見直されたことは確かです。

デフレ経済で、物品や労働の対価が下がりました。その結果、多くの日本人の所得が下がりました。しかし、比較的所得が維持できている人たちを「勝ち組」と評価するのには問題があると思います。

つまり、耐えたり努力する人と、安住する人との間で格差が生ずることを、多くの国民は疑問視していると思います。

本来なら、国民の平均所得とともに公務員所得もスライドするべきところを、公務員などが既得権を維持してしまった結果、公務員などが比較的高所得者になってしまったようですね。これは決して、公務員の努力によって勝ち得た結果とはいえませんね。

ところで、よく日本と比較されるアメリカなどは、自由主義国家ですが、日本よりも格差も大きいと言われてますね。私が実際に見聞したところでも、その差は日本とは比べものになりません。しかし、アメリカンドリームという言葉が示すように、努力すれば報われる素地も確かにあります。

ところが、今までの日本は、制度でガチガチで、しかも国民総中間層意識でした。しかし、実際には相当の格差があったのですが、文明の利器の発達、普及で、ほとんどの日本人が「三種の神器」を手にすることができたので、ほとんど格差を意識しなかったのですね。「田園調布」も「芦屋のお嬢様」も「一杯の掛そば」も、今に始まったものではないですね。

経済が停滞し、踊り場で振り返ったときに、ようやく格差に気が付いたのであって、改革によって格差が生じたという理屈にはならないと思うのです。

ですから、前述した福嶋党首の質問は、それ自体がおかしいですね。

真に努力した人が報われる社会であれば、国民の皆さんも意欲が増すと思います。

「増税する前に見直しを」といって、任期中には消費税を上げないと首相は重ねて言明しました。尚且つ、「来年度も上げる必要はないと思う」とも言いました。

いずれにしても、大金を手にしてもお縄になってしまったら、元のモクアミ。下級、下流だから不幸なんてことはないと信じております。

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コメント

ちょっと疑問に思ったことを書かせて頂きます。

> 労働者の身分や地位も向上し、与えられた仕事をこなしさえすれば生活が保障されていました。それが、当たり前に思えたほど、労働者天国でした。

これは,不適切なことなのでしょうか。よく,物事は相対的に評価されます。しかし,どのような社会が良いのかを考えるとき,外国や別の時代などと相対的に比較するだけではなく,まず理想的な目指すべき姿を明確にし,それに対して現状はどうかという評価をするべきではないでしょうか。

> 最近、ニートが問題になっていますが、昔はフーテンとか言われてまして、働かなくても食べていける社会、だからそうして存在できるのだと思います。でも、それはおかしくはないですか。

生活保護でも受けない限り,働かなくても食べられるということはなく,ただ親が面倒を見ているだけでしょう。理想を描くことをせず,現状での問題点をすべて外国との比較の中で評価することで,普通の能力の人が普通に努力するだけでは普通の生活ができない,そのような社会に希望を持てずニートになってしまった若者も多いのではないかと思います。親としても,そのような社会に我が子を放り出すのが忍びなくニートであることを許してしまうのではないでしょうか。
アメリカンドリームのような宝くじにあたるような確率の夢では,「どうせ自分は無理だろう」と思う若者が大部分を占めてしまうのは当然ではないかと思います。
少なくとも,総中流の世の中で生まれ育った私などには,若者に成功率の低い夢を追うことを望む資格はないと思っています。

投稿: WontBeLong | 2006年2月 5日 (日) 11時26分

WontBeLongさま、コメントありがとうございます。
確かに、理想を抱くことは大切だと思います。
しかし、理想的な姿、つまり絶対的真理などを追うということになると、個人の心の問題として取り扱うのならわかりますが、これを一般に徹底させようとすることは、民主国家では不可能に近いと思います。
「民主主義」でさえ、それぞれの理想とするところが違いますね。
このように、理想とは、それぞれの個性が反映しているもので、相違があるものだと思いますし、互いに干渉するものではないと思います。
また、ニートの親がニートを甘やかすことは、感心しませんね。

投稿: masasan | 2006年2月 5日 (日) 13時35分

続けてコメント失礼します。
「理想」という言葉が誤解を招いたようです。
「理想」というよりも,「目標」,それも独立国家としての自発的意志に基づいた目標というような意味で使いました。政府で勝手に目標を決めて押しつけるのは良くないでしょうが,政治家たるもの,それぞれ自分なりの「国家としての目標」をイメージするべきであり,いろんな政治家がそれをぶつけ合って,国民の賛同を得るプロセスを踏むことにより,ある程度のコンセンサスを得た「目標」というのはあって然るべきではと思います。
社会で何か問題が起きたとき,「目標」を定めることなく諸外国を見渡して引き比べて右往左往するのは良くないのではと思います。
また,ニートの親が甘やかすことを肯定しているのではありません。当事者なら別ですが,第三者としては,ただニートの尻を蹴飛ばしたとしても事態は改善しないのではないかということを考えるべきではということです。

投稿: WontBeLong | 2006年2月 5日 (日) 19時07分

WontBeLong さま、ありがとうございます。
日本の国是といいましょうか「目標」は、日本国憲法の前文にも記されているように「平和の実現」ですね。「平和憲法」といわれる所以です。
こうした崇高な理念の下、我々国民は何をすべきか。
いわずと知れた、国民としての義務の履行ですね。
国民の義務とは、教育を受け、働き、納税することですね。
また、子供や親を扶養することなども、憲法に記されてあります。
そうした義務を果たした人、或いは果たす予定がある人に「権利」が付与されるという「権利・義務論」を、日本国憲法は踏まえていると解釈できると思います。
従って、ニートは憲法違反。情状酌量の余地はないと思います。

投稿: masasan | 2006年2月 6日 (月) 08時46分

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