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皇室典範改正案

急ぐ理由とは

安倍晋三官房長官は、皇室典範改正案について「改正は緊急な課題だ」と述べ、今国会での成立を求めた【27日午前、国会内 時事通信社】

昨日も安倍長官は、皇室典範改正を有識者会議に沿った方向ですすめることに理解を求めていました。

ところで、具体的な説明もなく理解を求めようというのは、少し無理があるのではないかと思います。

しかし、私は、概ね安倍長官らの方向性は正しいと思います。

たとえば「立太子の礼」などを考えたとき、確かに皇位継承問題は危急の問題だと、小生でもわかります。

次にここで、大変古い本ですが、『陛下、お尋ね申し上げます』(高橋鉱+鈴木邦彦=編著 初版1982年 発行;現代史出版会  発売;徳間書店 ISBN4-19-812634-8)という本を読みますと、当時の皇室のお考え方がよく分かります。

その中で、昭和天皇が摂政時代に宮中制度の改革を試みられたことが記されています。

女官制度の改革をはじめ、しきたりに対する見直しを積極的にされたそうです。

これによって宮中の側室制度がなくなったといわれています。

恐らく、平成の御世になっても、今上天皇は昭和天皇を踏襲され、皇室の近代化という基本的なお考え方には変わらないと思います。

それが昨年の黒田さんの結婚式でも如実に現れていると思います。

しかし、このような皇室に関係した事柄は、国民が判断する問題ではなく、国会や内閣が係わるものですね。

でも、こと皇室の事に関しては、国民的信仰、心の問題が多分に含まれております。

とくに男系を主張する一部の人たちには、理屈ではなく昂揚した意見が見受けられますね。こうした状況が続いている間は、説明は困難だと思います。

議員の良識で成立目指す

 小泉純一郎首相は1日夜、女性、女系天皇を容認する皇室典範改正案の今国会提出は拙速とする与野党議員の声が強まっていることについて「国会には提出して成立を期すが(賛成、反対両派の)ののしり合いにはならないだろう。そうしないのが国会議員の良識だ」と述べ、多数の理解を得て今国会での成立を図る考えを強調した。
 昨年の衆院選で初当選した自民党議員の中にも慎重審議を求める意見があることには「よく議論していけば多くは賛成に回ると思う」と述べた。官邸で記者団の質問に答えた。 【共同通信 - 2月1日】

今国会での皇室典範改正、閣内からも慎重意見

 女性・女系天皇を容認する皇室典範改正をめぐり、麻生外相や谷垣財務相が3日午前の閣議後の記者会見で、小泉首相が目指す今国会での改正に慎重論を唱えた。
 閣内からの慎重意見は初めてで、自民党の議論にも影響しそうだ。
 麻生外相は「通常国会で、しゃにむにやらなければいけない法案だろうか。皇太子殿下の次の殿下が天皇になられるのは何十年先だ」と指摘。「男子皇族が全く生まれないかのごとき前提だが、私でも47(歳)くらいで2人も生んでいる。もう少し議論が必要ではないか」と語った。
 谷垣財務相も「じっくり議論し、今国会であろうとなかろうと決める時はすんなり運ぶのが望ましい」と述べ、今国会での改正にこだわらない考えを示した。杉浦法相は「検討すべき点は多々あるという印象だ」と語った。
 小泉首相は3日昼、今国会に改正案を提出し、成立を目指す方針は「変わらない」と首相官邸で記者団に述べたうえ、「慎重に整然と、よく議論することが大事だ。最後はまとまる。混乱はしない」と強調した。 【読売新聞 - 2月3日】

国論を二分したままでの強行突破は、この法律が可決成立した後も、国民の間などで禍根を残すことになりかねません。

それでは、それを避けるためにも時間を十分に費やして、皆が納得するまで国会で審理するとしたら、それこそ時間がいくらあっても足りないと思われます。

時間切れ、先送りなんてことになったら、今までの努力が水の泡です。またこれ以上の「先送り」も避けるべきでしょう。

やはりこの問題は、皇室のことですから、皇室にご意見をたまわることが、一番ではないでしょうか。それがどんな内容でも、陛下のご意志であることが明確であれば、国民は喜んで受け入れると思います。

例えば、昭和天皇が、昭和24年2月25日、花蔭亭(吹上御苑にある休所)で、民間人数人を相手に雑談形式の「御前放談会」を開かれたことがあったそうですね。

そんな具合に、陛下のお気持ちを伺える機会があればありがたいのですが。

ただ、なぜかしら、陛下が決定することによって「責任」が派生することを、たいへん気にする傾向が、歴代内閣にあると思います。

しかし、太平洋戦争の開戦のときと、終結のときに御前会議がひらかれたそうです。そこで昭和天皇は、終戦のときは内閣から意見を求められたので、終戦を決断したと、昭和50年9月20日の記者会見で述べられています。

このように、内閣から意見を求められたらお答えになった例がございます。

どうも、こうした問題は、民間人が関与する問題ではなさそうですね。黙って成り行きを見守りたいと思います。

(最近の天皇陛下の記者会見については、情報操作が認められるとして、以前よりも控える傾向があるようですね。天皇を政治利用(誘導尋問)しようとしているとの批判もあり、マスコミの間でも天皇陛下の記者会見のあり方について、異論が多いようですね。)

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